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日本医科大学医学部の2024年度入試結果と2025年度入試変更点

こんにちは。
渋谷校の合格請負人である教務マネージャーの川村と申します。


日本医科大学医学部の2024年度入試結果が公表されました。
 
本年度の前期一次受験者数は1,599名のため正規合格倍率は10.5倍、繰り上げ合格は当学院では前期70番台前半まで確認しているため、合格実質倍率としては約7倍と推測されます。

また、本年度の後期一次受験者数は1,146名に対して正規合格倍率は42.4倍、繰り上げ合格は当学院では10番台後半まで確認しているため、約25~27倍程度と予測されます。
 
前期については募集人員72名→62名と募集人員の10名減の影響があり、昨年度より合格実質倍率は上がったと推察されます。逆に後期に関しては17名→27名と募集人員が10名増加の影響もあり受験者数は増加したものの合格実質倍率としては微減の結果となりました。



目次[非表示]

  1. 1.○募集概要
  2. 2.○入試結果
    1. 2.1.一般前期
    2. 2.2.一般後期
    3. 2.3.グローバル特別選抜(昨年度まで後期試験「大学入学共通テスト(国語)併用」
  3. 3.○合格最低点
  4. 4.○補欠と繰り上げ合格
  5. 5.○2025年度の入試変更点
  6. 6.○出願書類
  7. 7.○一般選抜の出題傾向
    1. 7.1.英語 やや難
    2. 7.2.数学 やや難
    3. 7.3.化学 やや難
    4. 7.4.生物 やや難
    5. 7.5.物理 標準
    6. 7.6.小論文 資料文型
    7. 7.7.面接 個人面接・グループ面接
  8. 8.○合格体験談

○募集概要

2024(令和6年度)の日本医科大学医学部の募集概要は以下の通りとなっている。
 
・東京都地域枠 5名
・千葉県地域枠 7名
・埼玉県地域枠 2名
・静岡県地域枠 4名
・新潟県地域枠 2名
・グローバル特別選抜 10名(前年度まで後期試験「大学入学共通テスト(国語)併用」)
・一般選抜 前期62名(前年度は72名枠から募集人数10名減)
・一般選抜 後期27名(前年度は17名枠から募集人数10名増)
・総計119名

 
なお、本年度の入学者における3浪以上の多浪生の割合は3%と公表されている。前年度は2%、前々年度は6%であった。
また、前年度の入学者における女性比率は51%と過半数を超えていたが、本年度は42%と減少している。


○入試結果

一般前期

前にも述べた通り、今年の一般前期の合格実質倍率は繰り上げ合格を含めて約7倍と推測され、130番台まで繰り上げ合格が確認できている昨年度の約5.5倍と比べて倍率は上がったと推測されます。


2024
2023
2022
募集人員
62
72
75
志願者数
1765
1810
1845
一次受験者数
1599
1651
1681
一次合格者数
351
352
353
一次合格倍率
4.6
4.7
4.8
正規合格者数
153
172
161
正規合格倍率
10.5
9.6
10.4
補欠候補者数
141
142
177
繰上合格者数
最終合格倍率
入学者数

一般後期

前にも述べた通り、今年の一般後期の合格実質倍率は繰り上げ合格を含めて約25~27倍と推測され、10番台前半まで繰り上げ合格が確認できている昨年度の45倍前後と比べて倍率は下がったと推測されます。


2024
2023
2022
募集人員
27
17
14
志願者数
1263
991
870
一次受験者数
1146
886
761
一次合格者数
141
140
140
一次合格倍率
8.1
6.3
5.4
正規合格者数
27
17
14
正規合格倍率
42.4
52.1
54.4
補欠候補者数
54
60
63
繰上合格者数
最終合格倍率
入学者数

グローバル特別選抜(昨年度まで後期試験「大学入学共通テスト(国語)併用」

後期から前期に移り、英検準1級以上かそれに準じる英語民間試験の基準を満たしていることが必要になったグローバル特別選抜ですが、基準が増えたにも関わらず志願者は昨年より増加しました。


2024
2023
2022
募集人員
10
10
10
志願者数
218
210
247
一次受験者数
209
187
218
一次合格者数
30
70
70
一次合格倍率
7.0
2.7
3.1
正規合格者数
13
10
10
正規合格倍率
16.1
18.7
21.8
補欠候補者数
11
29
30
繰上合格者数
最終合格倍率
入学者数

○合格最低点

公表されていません。


○補欠と繰り上げ合格

前期の正規合格者数は153名、補欠候補者数は141名、繰り上げ合格者数は当学院では前期70番台前半(3/27時点)まで確認しており、後期の正規合格者数は27名、補欠候補者数は54名、繰り上げ合格者数は10番台後半(3/27時点)まで確認している。


○2025年度の入試変更点

変更があった場合は改めて掲載します。


○出願書類

入学願書として本学志望理由と将来の希望を記載する欄と、長所・短所・クラブ活動・趣味・特技資格・検定試験等を記載する。

・地域枠は別途地域枠出願関連書類を提出する。
・グローバル特別選抜は英語民間試験の成績証明書と共通テストの国語の結果が必要となる。(※なお、地域枠とグローバル特別選抜の併願は不可)


○一般選抜の出題傾向

英語 やや難

90分300点。記述・マーク式。

長文は説明記述や英語で意見を書く問題などを中心に高い記述力が要求される。英語に強い生徒が全体を通しても有利に運ぶケースが多く見受けられるため、英語力は特に強化したい。


数学 やや難

90分300点。記述・穴埋め式。  

スピードが要求されるため、当日は解ける問題から手早く。面倒な計算に負けないように


化学 やや難

理科2科目120分400点。記述・穴埋め式。

教科書を隅々まで目を通し、最高難度の問題演習を行おう


生物 やや難

理科2科目120分400点。記述式。

実験考察問題を素早く正確に解く力が求められる


物理 標準

理科2科目120分400点。穴埋め式。

難度が高い問題は少なく高得点勝負になることが多い


小論文 資料文型

前期60分 600字 後期90分 600字、資料文型。

前期はオーソドックスな資料文型、後期は学力の3要素をより多面的、総合的に評価するという理由により試験時間も長くなり、その分より読解量の多い資料文等を読ませる形式となっている。
 
2023
(前期)日本人を100人とした場合の、日本人の人口、労働、福祉や保健などの実態を示す厚生労働省の資料から、2つの数字を選択して、日本社会の課題と対策について考えを述べる。
(後期)資料冊子を読んで【読解力】、あなたが感じたこと【記述力】を述べよ

2022
(前期)2020年のノーベル化学賞が「クリスパー・キャス9」を開発した米仏の研究者に授与された。本技術によりデザイナーベイビーを誕生させることも可能かもしれない。このゲノム編集技術をどのように利用したらよいか。
(後期)「パラレルな知性について」鷲田清一著を読んで自分の考えを述べよ

2021
(前期)「真実を伝える」 ロバート・バックマン著を読んで、自分の考えを述べる。
(後期)『「死の医学」への序章』 柳田邦男著を読んで「それでもリンゴの木を植える」より思ったことを書く。


面接 個人面接・グループ面接

・グループ面接15~20分
最初にテーマについての簡単な説明があり、考える時間が与えられる。その後一人ずつ自身の考えを述べてから討論に移行する。
例)男性の育児休暇取得について、地球温暖化について私たちが出来ること
 
・個人10~15分 
グループ討論終了後に同じ面接官で行われ、医師志望理由、本学志望理由、自己PR、自分の長所・短所など一般的な個人面接の内容を問われる。


○合格体験談

私の指導していた教え子で、本年度に日本医科大学に見事進学を決めた一浪生の生徒は、現役時から勉学を積み重ね、医学部合格には着実に近づいていたが、東京医科の推薦(首都圏の私立医学部の推薦入試では最難関)にチャレンジした結果、不合格となり、そこから急ぎ切り替えて一般入試対策に注力したものの、間に合いきりませんでした。

しかし、ご本人、保護者様が、全力で取り組んだ結果を前向きに受け入れ、失敗は成功のもとの精神で、現役時に鍛えあげた基礎力のブラッシュアップと足りていなかった演習の両輪を更に磨き続けた結果、東京医科大学には特待合格でリベンジをはたし、最終的には、日本医科大学への進学を決められました。

上述の生徒さんのケースは王道な成功事例ではありますが、本年度に日本医科大学の後期試験で合格された別の一浪生の生徒さんは、愛知医科2次補欠や金沢医科後期でも1次合格止まりとあと一歩のところで苦しんだあげく、最後までめげずに走り切った結果、日医後期合格という輝かしい逆転合格に繋げた方も現実にいらっしゃいます。


合格への道のりは本当に十人十色ですが、メルリックス学院では、生徒とご家族、担任や講師が合格という一つの目標に向けて各々の役割を全力で全うすることで数々の合格に結びつけています。ぜひ、現状を打破して合格を掴み取りたい方は気兼ねなくご相談ください。




川村
川村
メルリックス学院渋谷校教務マネージャー

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