【2024東海】東海大学医学部一般入試(一般系統別)に合格するための対策

皆さん、こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤です。


今回は2月2日、3日に行われる東海大学についてお伝えしたいと思います。東海大学は2024年度私立医学部一般選抜偏差値ランキングで19位、帝京大学医学部や杏林大学医学部と同じ水準になっています。
2023年度から数学の出題範囲がⅠA・ⅡBとなったことから、受験者数が増加し、2024年度入試でも3565名の志願者数だと発表されています。



目次[非表示]

  1. 1.●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の入試概要
  2. 2.●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の試験結果
  3. 3.●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の試験概要
  4. 4.●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の英語
  5. 5.●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の数学
  6. 6.●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の化学
  7. 7.●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の生物
  8. 8.●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の物理
  9. 9.●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の小論文
  10. 10.●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の面接
  11. 11.●私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング
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●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の入試概要

東海大学の入試は2日間設けられていて、例年2月2日、3日に行われています。2024年度は2月1日に埼玉医科大学、昭和大学、福岡大学の一次試験、杏林大学の二次試験と重なっており、2日に順天堂大学の一次試験、東北医科薬科大学、兵庫医科大学、北里大学の二次試験と重なっています。


2024年度の募集人数は60名で変更はありません。受験者数は2020年度には3205名でしたが、2021年度2779名、2022年度2005名と減少傾向にありました。しかし2023年度から数学でⅢが出なくなったことにより、3186名まで増え、前年比約1.59倍という結果になりました。2024年度の出願者数は3565名とホームページ上で発表されています。


●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の試験結果

東海大学の入試結果を見ていきたいと思います。2021年度、2022年度、2023年度の受験者数はそれぞれ2779名、2005名、3186名で一次合格者は311名、298名、313名の発表でした。例年300名前後発表されています。正規合格者は92名、86名、69名と募集人数に対し多く出さなくなってきました。しかし、その分繰り上げ合格者数は増えており、34名、24名、62名が繰り上がり合格となっています。(2021年度は繰り上げ合格連絡時に入学の意志を示した数、2022年度、2023年度は連絡をした数)その結果実質倍率は22.1倍、19.7倍、26.8倍となっています。


一般枠での募集人数があまり多くないこと、理科が1科目で数Ⅲが出題されないことから、倍率が高くなっています。


●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の試験概要

東海大学の一般入試は英語、数学、物理は標準レベル、化学はやや易、生物はやや難の傾向です。試験は英語(70分/100点)、数学(70分/100点)、理科1科目(70分/100)です。英語、物理は記述方式とマーク方式、数学は穴埋め方式、化学はマーク方式と穴埋め方式、生物は記述式となっています。

東海大学の採点は標準化(偏差値)採点を行っています。科目ごとの採点結果を標準偏差値を用いて標準化した相対得点となります。化学を選択し「できた」と思っていても、生物が難しかったため、予想より得点できていなかった、ということも、化学を選択し「できなかった」と思っていても、生物が易しかったため、予想より得点できていた、ということももちろんあり得ます。2日受験する人は、結果を気にするより、1日目にできなかった問題や、戸惑った問題を復習しておきましょう。


●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の英語

東海大学の英語は大問8問で構成されていて、例年読解、文法・語彙、会話文、英作文が出題されています。読解ではグラフや表の読み取り、英文和訳も出題されています。読解に出題されるテーマは医療・医学に関することだけでなく、環境、言語、歴史、教育と幅広く出題されていますが、比較的読みやすい長文が出題されます。ただし、記述式の英文和訳はやや難しく、年度によっては日本語に訳しにくいものも出題されています。直訳だけでなく、日本語らしい文で表現する必要があります。

文法は空欄補充の問題で、語彙は同意表現を答える問題なので、語彙力が問われます。文法・語彙の問題は標準的なレベルのものが中心で出題されるので、得点源にしたいところです。大問8では和文英作が出題されます。短い文ではありますが、近年やや難度が上がってきているので、和訳と合わせてしっかりと対策していきましょう。

試験時間が70分で、和訳、英訳を含む大問8問を解くことを考えると、時間に余裕があるとは言えません。一つの問題に時間をかけすぎないように、時間配分に注意し、素早く且つ正確に解いていく練習をしておきましょう。


●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の数学

東海大学の数学は2020年度以降大問3問で構成されていて、大問1は小問集合です。2023年度は小問が7問と多かったですが、例年4~6問の場合が多く、問題は標準より易しいものも出題されることが多いので、確実に得点したいところです。


大問2、3は誘導形式の問題が出題されることが多く、標準レベルからやや難レベルが出題されます。順を追って答えが導けるようになっているので、各分野の基本事項が身についているかどうかがカギとなります。解答方法は穴埋め方式で、答えのみを記述します。

穴埋め形式であることから、計算ミスはできないと考えたほうがいいでしょう。また、中にはレベルの高い問題も出題されることがあります。範囲がⅠA・ⅡBだけとはいえ、どんな問題が来ても対応できるように、基本事項しっかりと押さえておく必要があります。


●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の化学

東海大学の化学は大問5、6問で構成されていて、2021年度以降は5問出題されています。マーク式と穴埋め式の併用で、計算問題において適切な値を選択したり、化学反応式、構造式、化合物の名称などを穴埋め方式で書かせたりする問題が出題されています。理論中心の出題ではありますが、無期分野の化学反応式、イオンの反応と分離、金属元素の決定などは頻出事項なので、おさえておきたいところです。

多くの問題が典型的な問題で、確実な知識がないと解けない設問が多いです。特に現役生が手薄になってしまいがちな教科書の最後のほうの分野まで、確実に理解し、演習を積んでおく必要があります。


また試験時間70分に対し、問題数が多い傾向にあり、素早く解いていかないと時間が足りなくなることもあります。易しい問題も多いことから、そういった問題はなるべく速く解き、応用問題を考える時間を作れるようにできるかがポイントとなるでしょう。


●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の生物

東海大学の生物は例年大問5問です。記述式で論述問題、正誤問題、計算問題、描図問題などが過去に出題されています。2022年度、2023年度では論述問題が少し減り、計算問題が増えました。遺伝情報、体内環境、動物の反応、生殖・発生などが頻出ですが、複数の分野の融合問題も出題されることがあるので、注意が必要です。

難易度に関して言うと、知識系の問題は基本的な問題や標準レベルのものが多いく、落とせないところです。論述問題や計算問題は考えさせたり推測させたりするものも出題されていて、やや難レベルと言えます。特に実験考察問題は実験やデータに関する文章を読んでからの記述となりますが、その文章の量が多いです。読解力も必要になってきますし、速くまとめて書く力も必要になってきます。

試験時間70分に対し、思考力や推察力を問う計算問題や論述問題もあることを考えると時間は十分とは言えません。知識問題は穴埋め式で問われ、解きやすいので、まずは素早く終わらせ、時間を十分に確保しておいたほうがいいでしょう。


●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の物理

東海大学の物理は大問4問で構成されていて、マーク式と記述式の併用です。力学、電磁気、波動、熱力学から幅広く出題される傾向にあります。まずは教科書の内容を十分に理解しておくことが肝要です。

以前は基本から標準レベルの問題でしたが、ここ数年レベルの高い設問や計算力を要する問題も出題されています。2024年度も標準よりやや難の問題が出される可能性がありますので、準備が必要です。

年度によって難易度にばらつきがあり、2023年度の何度であれば70分でも十分解ききれますが、2021年度のように難度が高くなると、時間内に解ききるのは難しくなります。解ける問題から優先的に解いていき、効率よく時間を使えるようにしておきましょう。


●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の小論文

東海大学の小論文は二次試験時に実施されます。時間は45分で500字、資料文型です。2022年度までは2日目に絵や写真付きの課題が出題されていましたが、2023年度には出題されませんでした。

とはいえ、2024年度に復活することも考えられますので、対策しておいたほうがいいでしょう。東海大学の小論文は提示される資料や設問の難易度が高いことが特徴です。他の大学の小論文より少し字数が短い分、うまくまとめる工夫が必要ですが、まずは誤字脱字なく書き終わることを優先させていきましょう。


●東海大学医学部一般入試(一般選抜)の面接

東海大学の面接は受験生1人に対し面接官2人の個人面接で、時間は10分から20分程度です。時間で区切るというより、聞きたいことを聞けた時点で面接を終了することが多いようです。質問内容は医師志望理由や本学志望理由、浪人生活についてなど、他の大学でも聞かれるような質問が多いですが、時々大学病院についても聞かれる受験生もいるので、東海大学の大学病院について調べておいたほうがいいでしょう。

東海大学の面接は比較的穏やかでリラックスした雰囲気の中で行われます。地域枠と併願している人は1回目の面接後に地域枠の面接が行われます。


以上、東海大学医学部の一般入試についてお伝えしました。より詳しい内容については2月1日(木)17:00からメルリックス学院渋谷校で行われる入試前日セミナーをご活用ください。最新の入試情報をお伝えするとともに、2023年度から出題範囲が変更となった数学のワンポイント予想講座もございます。




●私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング

2024年度版【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載している「入試難易度ランキング」は以下のようになっている。(ガイドP.46に掲載)


大学名

入試難易度
1位

慶應義塾大学

72.5
2位

東京慈恵会医科大学

70.0
3位

日本医科大学

69.0
3位

順天堂大学

69.0
5位

自治医科大学

68.5
5位

東北医科薬科大学​​​​​

(A方式)

68.5
5位
国際医療福祉大学
68.5
5位

大阪医科薬科大学

68.5
5位

関西医科大学

68.5
10位

産業医科大学

67.5

11位
昭和大学

66.5

11位

東京医科大学

66.5

13位

東邦大学

66.0

14位

東北医科薬科大学

(B方式)

65.5

14位
藤田医科大学
65.5
16位
日本大学

65.0

17位
近畿大学

64.5

17位
兵庫医科大学

64.5

19位
杏林大学
64.0
19位
帝京大学
64.0
19位
東海大学
64.0
19位
愛知医科大学

64.0

19位
東北医科薬科大学
(一般)

64.0

24位
岩手医科大学

63.5

24位
北里大学

63.5

24位
聖マリアンナ医科大学
63.5
24位
福岡大学

63.5

28位
久留米大学

63.0

28位
埼玉医科大学

63.0

28位
金沢医科大学
63.0
31位
獨協医科大学
62.5
32位
川崎医科大学
62.0
32位
東京女子医科大学
62.0

☆佐藤代表の著書が1月19日より全国有名書店で発売中☆

『あなただけの医学部合格への道標』メルリックス学院佐藤代表・著
ISBN978-4-7825-3591-2(産学社)

全国有名書店で発売中!Amazonでもご予約受付中です!セミナーに来校された方には無料で配布しております。


佐藤
佐藤
メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

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