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東京女子医科大学の志望理由書と自己評価書には何を書くべきか?

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


東京女子医科大学は2024年度からインターネット出願になりました。しかし、一般選抜に出願する際は以前と変わらず、400字以内の【志望理由書】と400字以内の【自己評価書】を提出しなければなりません。


医学部入試の出願書類としてはボリュームのあるこれらの書類にいったい何を書けばいいのでしょうか?



目次[非表示]

  1. 1.【志望理由書】 の構成
    1. 1.1.医師志望理由を書く時のコツ
    2. 1.2.本学志望理由を書く時のコツ
  2. 2.【自己評価書】の構成
    1. 2.1.自分がこれまでに最も力を入れたこと
    2. 2.2.自己評価書に何を書くか
  3. 3.出願書類は面接の参考資料となる

【志望理由書】 の構成

医師志望理由を書く時のコツ

まず、400字以内で記入する【志望理由書】は「医学部への進学理由と本学への進学理由を 400 字以内で記入してください」と指定されています。医学部志望理由と本学志望理由を半分ずつぐらいの分量で書くと、バランスの良い志望理由書になるでしょう。


「医学部志望理由」には自分が医師を志したきっかけを正直に書きます。この時、東京女子医科大学は「社会に貢献する女性医人を育成する」という建学の精神であることを念頭に置き、「なぜ自分が医師になろうと思ったか」というよりは、「なぜ自分が女性医師になろうと思ったか」という観点から書くと良いでしょう。


無理に女性であることを強調する必要はありませんが、理想の医師像を書く際も「こんな医師になりたい」というよりは、「こんな女性医師になりたい」と書いた方が、「なぜ東京女子医科大学を志望するのか」という志望理由がはっきりとします。


本学志望理由を書く時のコツ

本学志望理由はそれぞれが考える「東京女子医科大学で学びたい理由」を2つないしは3つほど書きます。受験生によって様々な志望理由がありますが、やはり日本唯一の女子医科大学であることは欠かせないのではないかと思います。


女子だけの教育であること、ロールモデルとなる先輩が多くいることは、受験生の多くが志望理由として挙げますし、またそれが自然だと思います。


大切なのは、なぜ女子だけの環境で学びたいのか、ロールモデルが多くいることが自分にとってどういうメリットがあるかを明確に書くことです。


また、建学の精神はもちろんのこと、大学の理念である「至誠と愛」は教育・研究・診療のすべての基盤となるものなので、その意味については深く掘り下げて考えておきましょう。なぜ日本で唯一の女子医科大学として誕生なのか、創立者の吉岡彌生先生の生涯と合わせて、その歴史を頭に入れておくことも面接の際は重要です。


ちなみに以前は1年次から4年次まで行われ、カリキュラムの特色のひとつであった「テュートリアル」は現在1年次前期のみとなり、1年次後期から4年次までは新しくTBLが導入されています。


【自己評価書】の構成

自分がこれまでに最も力を入れたこと

【自己評価書】に記入する内容は「特に医学を志す者として、自分自身の能力、意欲、適性などについてどのように評価しているかを 400 字以内で記入してください」とあります。


まずは、これまで自分が何をしてきたか書き出してみるといいでしょう。小さい頃からの習い事、中学・高校時代の部活動、委員会活動、ボランティア、これまでに取得した資格・検定など、自分のアピールポイントとなるものを書き出してみましょう。


自己評価書に何を書くか

次に、その中から何を【自己評価書】に書くのか決めます。例えば、高校時代の部活動を書く場合は、その活動によって自分が何を得たかをはっきりと書きましょう。例えば、それは仲間と1つの目標に向かって努力する協調性やリーダーシップであったり、体力や忍耐力、諦めないことや後輩にわかりやすく教えた経験など、多岐にわたると思います。


多すぎて絞れないと思った時は、東京女子医科大学医学部のアドミッション・ポリシーを思い出してください。


1.きわめて誠実で慈しむ心を持つ人
2.礼節をわきまえ、情操豊かな人
3.独立心に富み、自ら医師となる堅い決意を持つ人
4.医師として活動するために適した能力を有する人


また、東京女子医科大学がどういった人材を求めているかは募集要項の1ページ目に書かれているのでそれをしっかり読んでください。そして、今の医師にどういった能力が求められているかを自分なりに考えましょう。


それらが自分に備わっていることを200字以内でアピールすることで、自分は東京女子医科大学に入学するにふさわしいという自己評価をすることになります。


出願書類は面接の参考資料となる

さて、募集要項には【志望理由書】と【自己評価書】を「面接評価に加味します」とあります。


そして「面接試験の評価により医師としての適性を欠くと判断された場合は、第 1次試験の学科試験成績にかかわらず不合格とします」とも書かれています。


面接で聞いてほしいこと、ぜひアピールしたいことを出願書類に書き、逆に聞かれたくないことや、あやふやなことは書いてはいけません。


面接試験の際に面接官は【志望理由書】と【自己評価書】、そして高校から発行された【調査書】を手元に置いてあなたに質問してきます。そのことを踏まえた上で、400字以内で何を書くか考えることが必要です。


逆に言えば、書類さえしっかり作っておけば、オーソドックスな質問には非常に答えやすくなります。イレギュラーな質問が来ても答える余裕が出てきます。完成した【志望理由書】と【自己評価書】は必ずコピーを取り、面接練習の際はそこから予想される質問を聞いてもらってください。


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鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

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