近畿大学医学部推薦の解答速報をアップしました
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
今日は近畿大学医学部の学校推薦型選抜の一次試験が行われました。メルリックス学院も解答速報をアップしています。こちらからメルマガにご登録ください。
物理難化、化学易化、生物大幅に易化
今日の近畿大学医学部の学校推薦型選抜は理科からスタートしました。理科1科目60分の後、英語60分、数学60分という時間割です。配点はいずれも各100点です。
最初の理科はその場で物理・化学・生物の問題を見て科目を選択することができますが、大抵の医学部受験生はどの科目を選択するか、あらかじめ過去問を見た上で決めていると思います。よほどのことがない限り、最初に決めた科目から変えないように生徒達にアドバイスもしています。
今日の理科は物理・化学・生物の間に大きな難易度の差があり、物理は非常に難化、化学はやや易化、生物は大幅に易化という形になりました。もし、素点勝負であれば、化学・生物の選択者は迷わず生物を選択するところです。(とはいえ、化学も典型的な問題が並び、かなり易しかったのですが)
しかし、近畿大学は選択科目に「中央値補正法」を適用するので、理科の得点は難易度の調整が入ります。
最初の教科である理科で、気分よくスタートすることがかなり大事な科目間の難易度の差でした。
メルリックスの卒業生達に聞いてみました
そこで、医学部受験生の心理を知るために、メルリックス学院の卒業生に「もし自分だったらどの科目を選択する?」と聞いてみました。
まず、一致したのが「この問題で物理を選択する受験生は受かるよね」という意見でした。この問題を見て迷わず物理を選択できる医学部受験生は、物理にそれだけ自信があるので、中央値補正が入るのであれば間違いなく合格するだろうということで意見が一致しました。
確実な勝ち筋としては化学を選択するのがベターだという話になりましたが、そもそも生物に自信があって生物を選択するつもりだった受験生は迷うかもしれないね、という意見も出ました。
素点勝負であれば間違いなく生物を選びますが、得点調整が入る場合、この問題なら生物は85~90%ぐらいは必要だろうという話になりました。(これはメルリックス解答速報のボーダーラインとも一致しました)
また、生物は論述があるので、採点基準が読めない部分もあり、易問高得点型の勝負になった時に不確定要素があるという意見もありました。
その点、化学は記述が1題あるものの、計算ミスにさえ気をつければ、ある程度の学力がある受験生なら合格点を取ることはそれほど難しくなさそうです。
「決めたら貫く」「ぶれないのが大事」
さすがに入試本番を経験している卒業生達は、ボーダーラインの読み方も含めて鋭いなあと感心しながら聞いていたのですが、皆が一致したのは「ぶれないのが大事」ということです。
「決めたら貫く」「後の教科に引きずらない」「自分の選んだことに自信を持つ」といった意見が全員から出て、医学部受験においてやはりメンタルは無視できない要素だなと思いました。
全学部共通問題である英語と数学は易しく、特に数学は昨年よりも易化していたので、最後まで落ち着いて解き、余った時間で見直しもきちんとすれば、合格ラインに近い点数を取ることは、ある程度の学力があればできるだろうというのが皆の一致した意見でした。
また、受験生時代に他の予備校の解答速報も見ていたという話が出ましたが「問題の解説よりも、知りたいのはボーダーライン」ということも言われました。
「どうせ問題は後で自分で解き直すし、わからないところはメルリックスの先生に聞くから、試験直後に知りたいのは自己採点結果とプロの見立て、どのぐらい取れれば合格可能性があるか」という話は、メルリックスの解答速報チームの方針とも一致しました。
「自分ではできたつもりでも、予想以上にボーダーラインが高く出ているとすごくへこむ」「逆に自分がボーダーラインをかなり上回っていると、気分よく次の試験を受けに行ける」とも言われました。
今回の解答速報でもボーダーラインはかなり講師陣で協議した上で出しています。一次試験の合格発表は11月29日(水)です。
今日の入試はもう終わってしまいましたが「もし良くない結果でも、なぜダメだったかを自分で分析して、納得した上で次に臨むことが大事」というのが卒業生達からのアドバイスでした。
メルリックスの解答速報はこちらから登録すると全科目ご覧いただけます。