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第117回歯科医師国家試験の結果から上位グループに入ることの大切さ

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


第117回歯科医師国家試験が2024年1月27日と28日に行われ、3月15日に合格発表がありました。大学別の合格率はこちらからPDFファイル(68KB)をご覧ください。




目次[非表示]

  1. 1.第117回歯科医師国家試験の合格率は66.1%
  2. 2.今年も合格率トップは東京歯科大学の97.7%
  3. 3.東京歯科大学の強さの秘密
  4. 4.6年間ストレート合格率とは

第117回歯科医師国家試験の合格率は66.1%

今年の第116回歯科医師国家試験は3,568人が出願して3,117人が受験し、2,060人が合格しました。全体の合格率は66.1%と昨年の63.5%から2.6ポイント上昇しました。


このところずっと、歯科医師国家試験は合格者が2,000人前後となるように厚生労働省が人数を調整しています。今年は例年より若干多い合格者数となりました。


国立11大学の全体合格率は78.8%、公立大学は九州歯科大学1校のみで73.5%、私立17大学の全体合格率は62.0%となっています。


今年も合格率トップは東京歯科大学の97.7%

今年も全体・新卒ともに合格率トップは東京歯科大学でした。全体合格率97.7%、新卒合格率99.2%と全歯科大学中の合格率は8年連続トップです。次の昭和大学は全体合格率88.1%、新卒合格率94.7%ですから、数字的には大きく水をあけられています。


ただ、大学別データを見るとわかりますが、国公立大学は出願者と受験者の数がほぼ同じであるのに対し、私立大学は出願者より受験者の方が少ない大学がほとんどです。例えば、東京歯科大学は新卒(6年生)の出願者140人、受験者121人、合格者120人という結果です。


厚生労働省が全体の合格率を6割に抑えているため、特に私立歯学部は一人でも多くの学生を合格させるために様々な努力をしています。学生達の多くは国試予備校を利用していますし、大学の講義にそうした予備校講師が来ることもあります。


東京歯科大学の強さの秘密

東京歯科大学が高い合格率を維持している要因の一つに、既卒生(国試浪人)に対する面倒見の良さがあります。今年も既卒生10人中8人が合格と既卒生の平均合格率39.8%を大きく上回っています。東京歯科大学を卒業したからには、歯科医師になるまで責任を持って面倒を見るという強い信念を感じます。


また、東京歯科大学は自校の教員達が国試の出題傾向を分析した上で、自ら教材を作っています。在学生は外部の国試予備校に行く必要はないと言われ、あくまで大学の講義内で勉強が完結するようになっているそうです。国試予備校に頼ることなく、自校で教育を完結させることが「大学の責任」であるという理念が、私立歯学部24年連続1位の合格率を支えているのでしょう。


6年間ストレート合格率とは

歯学部受験生や保護者からよく聞かれるのは「歯学部に進学した後、留年せずに国試に合格できるか?」というものです。そのため、少しでも国試合格率の高い大学に行きたいと考える方が非常に多いです。


しかし、どの歯学部も学年の上位グループは非常に優秀です。それが文部科学省が公表している6年間ストレート卒業率にも表れており、東京歯科大学や昭和大学では全体の7割ぐらいがストレートで卒業します。それが入試の偏差値ランキングで下位の大学ほど、どんどん少なくなっていく……というのが通常です。


では、入試偏差値が下位の大学はどうしているかというと、入学してきた学生達に勉強習慣をつけてもらうよう教員が指導します。計画の立て方やメンタル面のサポート、試験の時の勉強法までアドバイスします。


逆に入試難易度が高い大学は、勉強法がある程度身についていることが前提となっていますので、そういった手取り足取りといった指導はないことがほとんどです。


気にするべきは「進学先の国試合格率」ではなく、「自分に学習習慣が身についているかどうか」であり、「どれぐらい自己管理できるか」です。そして、自分が必ず学年の上位(6年間ストレートで卒業できる学生達)にいることが重要です。


メルリックス学院では歯学部入試に関するどんなご相談でも受け付けております。ぜひ下記からお申し込みください。





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鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

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