
【7/21渋谷】全国歯学部合同説明会が終了しました|受験情報センターより
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
7月21日(月・祝)に受験情報センター主催/日本私立歯科大学協会協賛の【全国歯学部合同説明会】を開催しました。東京・渋谷に過去最高となる全国16校の歯科大学が集まり、大変盛況なイベントとなりました。
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過去最多の16歯科大学が参加!
毎年、夏に実施しているメルリックス学院主催の【全国歯学部合同説明会】ですが、今年は過去最多となる16歯科大学のご参加があり、来場者数も過去最高を記録しました。
日本私立歯科大学協会が協賛、ご協力くださり、各歯科大学の講演と個別相談を行うこの説明会は、間違いなく日本最大級の歯学部説明会であり、今回も多くの中学生・高校生・高卒生・再受験生と保護者の方にご来場いただきました。
メルリックス学院が、この【全国歯学部合同説明会】を始めた当時は、歯学部だけを集めた説明会・相談会といったものはなく、「医療系大学」や「医療系学部」というくくりで、いくつかの説明会が開催されていたように記憶しています。
最初は手探りで始めたこの歯学部説明会ですが、最初から私の中には「確固たる信念」がありました。信念と言うと大げさですが、この考えは今も守り続けています。それは、
すべての歯科大学を平等に紹介する
という原則です。
歯学部は「偏差値」と「国試合格率」で計られる
大学受験には「入試難易度ランキング」と呼ばれる、いわゆる「偏差値ランキング」というものが存在します。自分の今の学力でどのぐらいのレベルの大学に入れるかという指標として、偏差値ランキングは受験生と切っても切れないものになっています。
それに加えて、歯学部6年間のゴールとして「歯科医師国家試験」がある以上、歯学部は「偏差値」という指標の他に、「国家試験合格率」というもう1つの指標で計られることになります。
今年、歯科医師国家試験の合格率は12年ぶりに7割を超えて70.3%でした。それでも受験者のうち7割しか合格していません。残り3割の不合格者は翌年度も試験を受けることになります。そのように、いわゆる「国試浪人」と呼ばれる人達がずっと合格できず、既卒生として何年も国家試験を受け続けることも珍しくありません。
多くの歯学部は、当然ながら国家試験合格率を上げたいという高等教育機関としての教育目標と、大切な学生達に充分な学力を身につけさせた上で6年間で卒業させたいという理想の間で、常に最適解を模索しているという印象です。これは歯学部に限らず、近年ずっと国家試験の合格率が7割前後で推移している薬学部も同じ状況ですし、もっと言えば医学部の中にも同じようなことに苦労している大学はあります。
では、どうすれば留年せずに6年間で歯科医師国家試験にストレートで合格できるのでしょうか?
これはとてもシンプルで、その大学の「上位◎◎%以上」の成績を常に取り続けていれば、ほぼ6年間ストレートで卒業でき、国家試験の合格も間違いないでしょう。そして、その大学によって「上位◎◎%」の割合が違い、その割合が入試難易度のランキングとある程度の相関関係があるというのが現在の状況です。
大学入学時にある程度の学力があるということは、自分で勉強計画を立てることができ、身体的にも精神的にもそれなりに健康で、自分なりの勉強法を確立していることを意味します。そのため、入試難易度ランキングが高い大学の方が国家試験合格率も高い傾向にあります。
※詳しくは情報センターブログ『【2025年度】私立歯学部における偏差値と学費の関係』をご参照ください※
それでも、多くの学生は歯学部6年間のどこかで、これまでの勉強法が通用しないという「壁」にぶつかります。いろいろな苦難を乗り越えながら、メルリックスの生徒達も歯学部を卒業して、歯科医師として社会に出ていきます。
万人にとって素晴らしい大学は存在しない
このように、どの歯学部も学生の教育に尽力しており、入学してくる学生のレベルに合わせてカリキュラムを工夫していることを知ると、単純に「A大学が良くてB大学はダメ」などと言えないことがわかってきました。
例えば、高校3年の時点でそれほど学力が高くないにも関わらず、無理をして上位の大学に入ろうとすれば、よしんば推薦や総合型で入学できたとしても、途中でついて行けなくなる可能性が高いと言えましょう。中学受験における、いわゆる「深海魚」の歯学部版です。周りが自分よりできる学生ばかりの中で、「上位◎◎%」に入るというのは並大抵の努力ではできません。
それならば、自分に合った校風の大学に入学して、文字通り手取り足取り丁寧に教えてくださる先生方の下で、学習習慣と勉強法を徐々に身につけ、なんとか最短の6年間で卒業しようと努力する方が、よほど現実的でしょう。
ただし、私立歯学部はそれぞれに歴史があり、教職員の先生方や学生の雰囲気があり、校風が違います。私はこれまでにほとんどすべての私立歯学部にお邪魔したことがありますが、どの大学もアットホームで面倒見が良いことは変わらないものの、やはりそれぞれに明確な特徴があります。
6年間、同学の仲間達と助け合いながら勉強して、試験を乗り越えていくためには、自分に合った環境が絶対に必要です。友人が少なく、孤独に勉強している学生は、ほぼ絶対と言っていいほど留年してしまいます。歯学部の勉強は自分一人で何とかなるものではありません。
そのため、メルリックス学院が主催する【歯学部説明会】では、どの大学も10分間で説明会をお願いしています。説明会では私が進行役を務めさせていただきますが、その大学の良いところや特長を短い時間でご紹介させていただくようにしています。
それも「すべての歯科大学を平等に紹介する」という信念の下であり、万人にとって素晴らしい大学というのは存在しない(その人によって合う環境、合わない環境は違う)という経験から得た知見が私自身にあるからです。そのため、参加された方々には、できるだけ多くの歯学部の説明会を聴き、気になった歯学部の個別相談ブースにはとりあえず行くことをお勧めしています。
そこから、実際にキャンパスに行ってみたいと思われたら、ぜひオープンキャンパスに足を運んでいただきたいと思っています。百聞は一見に如かず、キャンパスに行けば、その大学の校風を肌で感じることができるからです。
私が各大学のキャンパスを訪問した際の記事をご紹介しておきます。
※神奈川歯科大学 訪問記【神奈川歯科大学のオープンキャンパスと卒業生推薦入学試験】※
※日本歯科大学新潟生命歯学部 訪問記【日本歯科大学新潟生命歯学部に行ってきました】※
※愛知学院大学 訪問記【愛知学院大学歯学部「臨床教育研究棟」に行ってきました】※

説明会のトップバッターは神奈川歯科大学
さて、今回の説明会のトップバッターは神奈川歯科大学の鹿島理事長にお願いしました。鹿島理事長は今年の春、旭日中綬章を受章されました。神奈川歯科大学の経営再建に取り組まれ、放射線額を専門とする研究業績と後進の指導に取り組まれている鹿島先生は、実際にお話しすると教育、そして医療界、歯科界に対する熱い思いがほとばしり、本当にエネルギッシュです。
そこから神奈川つながりで鶴見大学、2027年11月に鷺沼キャンパスに移転が決まっている昭和医科大学と続き、日本大学の松戸歯学部と歯学部、そして北海道医療大学から岩手医科大学、奥羽大学と北の大学から順にプレゼンをお願いしました。
後半は中部地方の松本歯科大学、そして愛知学院大学からは本田歯学部長がわざわざお見えになり、いつもの軽妙かつ誠実な話しぶりで大学のご紹介をいただきました。また、わざわざ那覇から駆けつけてくださった朝日大学の山内教授、大阪歯科大学アドミッションセンターの畠山先生と西日本の大学が続き、トリの前は東京歯科大学の山本副学長、トリは日本歯科大学の生命歯学部、大トリは日本歯科大学の新潟生命歯学部にお願いしました。
横で進行役を務めながら、いつもながらに先生方の話を楽しく聴いて、さらに歯学部への造詣を深めることができました。
残念ながら今回、ご参加いただけなかった福岡歯科大学は「資料参加」という形でお願いしたのですが、過去最高の来場者数ということもあり、あっという間に資料がなくなってしまい、希望されていた皆さまにはご迷惑をおかけしました。
さて、熱く語っていたら字数が尽きてしまったので、2026年度の歯学部入試の変更点と、拡大傾向にある特待生制度については、次の記事で触れたいと思います。
ご参加いただいた大学の皆さまに厚くお礼申し上げます

北海道医療大学
2028年4月に北海道ボールパークFビレッジに移転予定

岩手医科大学
今年から総合型選抜を導入、共テ利用に文系科目も

奥羽大学
福井教授は顎顔面口腔矯正学のご専門。特待生制度の相談多数

明海大学
総合型選抜の試験科目に変更あり、要注意!

昭和医科大学
2026年4月に入学する学生が鷺沼新キャンパスの一期生

東京歯科大学
山本副学長が講演、貴重な2026年度入試日程の話も

日本大学松戸歯学部
小見山教授はテレビ出演多数、見たことがあるという方も

日本大学歯学部
総合歯科学の関准教授は研修中の卒業生も担当

日本歯科大学生命歯学部
オープンキャンパスに行くならぜひ多摩クリニックも!

日本歯科大学新潟生命歯学部
毎年、説明会のトリを務めていただいている新潟校

神奈川歯科大学
鹿島理事長の講演後、個別相談ブースは大人気

鶴見大学
勝村聖子准教授は歯科法医学が専門、ドラマの医療監修も

松本歯科大学
学費大幅値下げで大注目。植野先生のドローン動画は必見

朝日大学
全国を飛び回る山内教授が駆けつけてくださいました!

愛知学院大学
本田歯学部長自ら講演、All Pass Projectについて説明

大阪歯科大学
アドミッションセンターの先生がご来校。変更続く入試制度についてご説明





