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福岡大学一般系統別の英語講評|例年通りの問題構成

こんにちは。
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目次[非表示]

  1. 1.内容一致問題は根拠が大切
  2. 2.発音・アクセント問題は問題文をよく読んで
  3. 3.一見、簡単そうに見える福岡大学の英語だが…


内容一致問題は根拠が大切


昨日の福岡大学医学部の英語について詳しく見ていきたいと思います。
例年通りの形式で、過去問をしっかり対策してきた受験生はやりやすい問題だったのではないでしょうか。


〔Ⅰ〕は短い文章を読んで2~3行の和訳をする例年通りの問題。
人間の「脳の神秘」に関する文章で、特に赤ん坊の脳は成長中で多くのエネルギーを使うため、赤ん坊はよく寝るし体脂肪率も高い……といった内容。
よく知られている先行知識を元にした文章であり、医学部受験生にとっては書きやすいテーマだったのではないでしょうか。


ここ2~3年、福大の下線部和訳は抽象的な内容が問われることもあり、受験生が戸惑うことがありましたが、今年は取り組みやすい内容でした。
ここではしっかり点数を取り、極力失点しないようにしたいところです。


〔Ⅱ〕は最近話題の代替エネルギーに関する長文の内容一致問題。昨年の愛知医科大学でも出題されましたが、風力発電を応用して水素を産出してエネルギー効率を高めるという内容の長文です。



消去法で上手く選択肢を選びたいところです。選択肢の文章を読んで、一本釣りで「これだ」と正解を選ぶのではなく、きめ細かく文章を見ていくことで確実に得点できるでしょう。難易度はやや易で、確実に得点したい問題です。


これは授業中にもよくお話しするのですが、内容一致問題の選択肢を消去する際は、ここが根拠であるという理由をきちんと本文から見つける必要があります。
なんとなく「これかな?」「こんな感じかな?」と選んでいると、うっかりミスをしてしまう可能性があります。
特に福大の内容一致問題でそのような失点をすることは、致命傷になりかねませんので注意したいところです。


発音・アクセント問題は問題文をよく読んで


〔Ⅲ〕は文法の 4 択問題。近年の中では取り組みやすい方でした。
福大の文法問題は出題形式が3通りあるのですが、今年はその中で最もマシな「合っているものを選べ」というシンプルな形式でした。
ただ、ちょっと癖のある問題も混じっているので、満点を取るのは厳しいかもしれません。それでも1問から2問ミスにとどめたいところです。


〔Ⅳ〕は発音・アクセント問題。例年と形が異なり、今年は「最も強く発音する音節の母音が A 欄と異なるものを B 欄の中から一つ選んで」という問題でした。内容としては取り組みやすかったと思います。


ただ、受験生の中には発音・アクセント問題の問題文をよく読まずに解いてしまう人もいるので、問題形式をよく確認してから解く必要があります。
出題された単語は発音・アクセント問題で、よく「ひっかけ問題」として出される典型的なものでした。難易度は標準。


〔Ⅴ〕は整序問題。使わない語が選択肢に入っているが、受験生なら絶対に知っておかなければならないイディオムなども出題されており、難易度は標準。
できればミスなく完答したい問題で、ここで2問以上落としてしまうと苦しくなるでしょう。


一見、簡単そうに見える福岡大学の英語だが…


福大の英語は一見、時間もあって簡単そうに見えますが、実際に点を取るのは意外に難しい問題が並んでいます。
ここは完答しなければいけないという問題と、ここは落としてもいいなという問題を、難易度を見極めながら冷静に判断して時間配分をしていくことがカギになります。


例えば、〔Ⅲ〕の文法問題はもっと難しい年もあり、そういう時は半分ぐらい取れれば充分です。後は自信がない中で選んだ選択肢が合っているか合っていないか、ほとんど運ということになります。その場合、他の受験生にとっても難しいだろうと早めに見極めて、確実に解ける問題の方に力を入れることが必要です。また、他の大問で確実に得点することを考えて、そちらに時間を回すといった臨機応変さも必要です。


今年の問題は全体としてやや易化しており、過去問を解いてしっかり準備してきた受験生には、取り組みやすい内容だったと思います。
合格には80パーセント程度は得点したいところです。


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