近畿大学一般前期の数学講評|またもや出題された2023年問題
こんにちは。
受験情報センター・副センター長の朝倉です。
近畿大学医学部入試の数学の解答速報を担当しました。感想を載せます。
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第一問は落としたくない確率の問題
第一問は確率の問題でした。
若干計算に手間取ることはありますが、難しすぎる問題とはいえません。逆にここで間違わなかったかが、今回の入試では最も重要だったのかもしれません。
ちなみに私も勘違いして、計算間違いもして、他の先生に指摘されました。(焦・・)受験生が受験会場で焦ることなく処理できたのか・・・一日の最初の時間の最初の問題で、頭が始動しきれていない状態でミスらなかったか・・・緊張の局面で失敗しない能力、ドクターXの大門未知子のような能力を試しているものですね。
藤田医科、聖マリに続く2023年問題
第二問は・・・私の問題が的中してしまいましたね。1/26の記事での西暦問題がそのまま的中しました。
(1)(ⅰ)の答えは、私の答えのまま11通りです。西暦を素因数分解する問題は、今後も注意が必要だと思います。
ポイントとなったのは、(2)(ⅱ)の分散が出せたかということですね。a~a+n-1の分散が、1~nの分散と等しいことが分かっていないと計算がたどり着けなかったかもしれません。
厄介な問題ではありましたが、少なくとも(2)(ⅰ)までは解き切りたかった。そこまで出来ていれば、最低限の仕事はできていると思います。
去年と比較すれば取り組みやすかったか
第三問は、三角比の問題です。
これは難しくはなかったのですが、作図が正しく出来ていないとトラブってしまう可能性もありました。
しかし、出来る限り完答したいところでしたね。
全体としては、去年と比較すれば、まだ取り組みやすさがある問題だったと感じます。
55%程度を合格ラインと予想しました。
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