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【2025年度大阪医薬】大阪医科薬科大学一般入試前期に合格するための対策(過去問分析)

皆さん、こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤です。
 
大阪医科薬科大学は、2025年度私立医学部一般選抜偏差値ランキングで、32大学中9位。入試難易度は偏差値68.0となっており、上位ランクの私立医学部の一角です。
 
今回は「私立医学部偏差値ランキング」ブログの一環として「大阪医科薬科大学医学部一般前期入試に合格するための対策」についてお伝えしたいと思います。



目次[非表示]

  1. 1.●大阪医科薬科大学2025年度一般入試(前期)の入試概要
  2. 2. ●大阪医科薬科大学2024年度一般入試(前期)を振り返る
    1. 2.1.大阪医科薬科大学2024年度合格倍率・合格最低点
    2. 2.2.合格者の現浪比の特徴
  3. 3.●大阪医科薬科大学一般入試(前期)の英語 過去問分析と対策
  4. 4.●大阪医科薬科大学一般入試(前期)の数学 過去問分析と対策
  5. 5.●大阪医科薬科大学一般入試(前期)の化学 過去問分析と対策
  6. 6.●大阪医科薬科大学一般入試(前期)の物理 過去問分析と対策
  7. 7. ●大阪医科薬科大学一般入試(前期)の生物 過去問分析と対策
  8. 8.●大阪医科薬科大学一般入試(前期)の小論文 過去問分析と対策
  9. 9.●大阪医科薬科大学一般入試(前期)の面接 過去問分析と対策
  10. 10. ●まとめ
  11. 11.●2025年度 私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング

●大阪医科薬科大学2025年度一般入試(前期)の入試概要

◆試験日程

大阪医科薬科大学一般前期入試は、一次試験が2月10日(月)、正規合格者に対する二次試験が2月20日(木)です。

一方、補欠候補者に対する二次試験日は3月3日(木)です。
補欠候補者にも別に二次試験が課されるので、該当される方は忘れずに二次試験を受験するよう注意して下さい。

◆試験会場

試験会場は以下の通りです。

・一次試験会場
大阪(関西大学千里山キャンパス) 東京(大手町サンケイプラザ)
名古屋(TKPガーデンシティPREMIUM名古屋駅前)

・二次試験会場
本学(大阪医科薬科大学 本部キャンパス)

●大阪医科薬科大学2024年度一般入試(前期)を振り返る

本年度の対策について詳しくお話する前に、まずは大阪医科薬科大学の2024年度以前の一般入試結果を振り返りましょう。

過去の合格最低点や倍率を知っておくことで、本年度の合格ラインが見えてきます。


大阪医科薬科大学2024年度合格倍率・合格最低点

2024年度入試では、志願者が1,866名、そのうち1,551名の方が一次試験を受験しました。
一次合格実質倍率は7.8倍でした。
2023年度の一次試験合格実質倍率は8.0倍でしたので、横ばいです。

また、一次合格者数は200名とここ数年、固定しております。
補欠候補者数が2024年度は145名、2023年度は168名、2022年度は163名でした。
繰り上がり合格者数は2024年度0名、2023年度40名 2022年度87名と年々、少なくなっております。

合格最低点は、2024年度入試は正規合格者最低点が260点/400点 補欠候補者最低点が241点/400点 入学者最低点が260点/400点でした。

2023年度に関しては正規合格者最低点が252点/400点 補欠候補者最低点が234点/400点 入学者最低点が245点/400点でした。

2025年度も正規合格を勝ち取るためには、250点以上は得点したいところです。


合格者の現浪比の特徴

2024年度入試においては現役31.0%、1浪43.5%、2浪13.5%、3浪以上12.0%であります。

関東の慶應大学、東京慈恵会医科大学、順天堂大学と比較しても現役生の割合がさほど高くなく、浪人生優勢であることが指標で現れております。


●大阪医科薬科大学一般入試(前期)の英語 過去問分析と対策

それでは、大阪医科薬科大学の各科目の昨年度の過去問を分析していきたいと思います。
まずは2024年度大阪医科薬科大学の英語の過去問分析と2025年度に向けた対策についてお伝えします。 

2024年度の大阪医科薬科大学の英語は、時間80分、長文2問と英訳1問というシンプルな構成は変わらずですが、内容は大きく易化しました。
【1】和訳2題、下線部内容説明問題2題の構成で、英問での出題に代わっていました。

【2】は和訳2題に研究の対象者とその結果の説明文の穴埋め記述問題という構成でした。
どの和訳問題も極めて重層構造な英文ではなく、受験生にとっては取り組み易い内容だったはずであります。

【3】の英訳は短い日本文の中で3か所を英作文させるもので、和文をそのまま英文にできるものが多く、和文の読み替えを求められるケースは少ないです。

記述式であることから。受験生の出来と実際の成績開示で開きがあるケースがあります。
特に和訳、英訳は入念に添削指導を受けるようにされるべきでしょう。

2024年度入試で初出問であった研究に対する記述説明問題は、聖マリアンナ医科大学の問題でも出題されています。練習材料としては好材料だといえます。

2024年度入試から、英文本文の内容、英作文の書かせる量が減り、明らかに易化傾向にあります。2025年度も引き続き、その傾向が続くか注目ですが、油断せず気を引き締めて臨んでください。

問題レベルは「標準」です。

●大阪医科薬科大学一般入試(前期)の数学 過去問分析と対策

それでは大阪医科薬科大学の数学をみてみましょう。
試験時間は90分で大問4題であります。

思考力を問われる練られた問題が多く、全問記述式で証明問題も多く、2022年度は全ての問題に証明問題が入っていました。

数Ⅲの割合も多く2024年度も4題中2題が微分、積分。
また、2023年度までは1題、場合の数、確率の絡む問題が出されていました。

全問記述試験であることから、例年、受験生の出来と採点のギャップの開きがある大学です。
答案の添削を指導者について細かく見てもらう必要があります。

加えて難問の解き方を知っているかどうかではなく、基本的で重要な考え方、解法を理解し、それを使いこなせるか見る問題が殆どであります。

大阪医科薬科大学を志願するのでしたら中堅以上の国公立入試問題集もやりこんでおいた方がよろしいでしょう。特に頻出単元である「微分、積分」「確率」は重厚な問題までやりこんでおきたいところ。

全体的には「やや難」レベルです。


●大阪医科薬科大学一般入試(前期)の化学 過去問分析と対策

2024年度も例年に漏れず、大問4題の出題で、大半が記述式です。

ただし、2024年度は例年とは異なり、有機分野からの出題が4題中3題でした。
例年は理論と有機がバランス良く出されます。2025年度は戻してくる可能性も高いです。

出題内容は重厚な考察問題が多く、化学で点数差がつく内容であります。
加えて現役生はどうしても学習が遅れがちな合成高分子化合物や生命科学に関しても出題がみられるので、基礎的部分の学習は積んでおきたいところ。

直近5年間で頻出問題は「酸と塩基の反応」「電池、電気分解」「反応の速さと化学平衡」「糖」「アミノ酸とタンパク質」であります。

総じて「やや難」であります。


●大阪医科薬科大学一般入試(前期)の物理 過去問分析と対策

2024年度の大阪医科薬科大学の物理は大問4題で構成され、空欄補充を含む記述式であります。

構成は力学、熱力学、電磁気、小問集合でありました。
例年、力学、電磁気学、波動、熱力学、原子と満遍なく出題される傾向にあります。

対策としては標準~やや難の問題までしっかりと解いておくこと。
見慣れない問題や難度の高い問題も出題されるので、問題をしっかりと読んで内容を正確に把握する訓練をしておくことが大切であります。

問題数も時間の割に多いので、解くべき問題を決めて対応することも必要であります。

この5年間では「力のモーメント重心」「単振動」「直流回路」「磁場電磁誘導」「光波」「気体の状態変化」「放射線、核反応」が出題頻度としては高いです。

難易度的には「やや難」であります。

●大阪医科薬科大学一般入試(前期)の生物 過去問分析と対策

2024年度大阪医科薬科大学の生物は、例年通り大問4題の出題でした。
ほとんどが記述問題であります。記述問題は端的な説明を求められる場合が多いです。

いずれの問題も内容は教科書や資料集に掲載されているものが多く、一見簡単に見えます。しかし、知識を的確に短文で表現する力が問われているので、難度はけっして低くありません。

加えて語句を全て正確に覚えておかなくてはならず、かつ説明を端的に自分の言葉でまとめておく訓練が何よりも大切であります。記述の添削をしてもらうことは欠かせないです。

頻出単元としては、代謝、体内環境、生殖発生、環境応答で8割以上の割合を占めます。

難度としては記述力を問われますが、聞かれている内容が標準的であることから「標準」であります。


●大阪医科薬科大学一般入試(前期)の小論文 過去問分析と対策

大阪医科薬科大学の小論文は二次試験合格者選抜の際に利用され、特に点数化はされておりません。一貫してテーマ型が出題され続けております。

2024年度は前期が「医師としてのワークライフバランス」、後期が「豊かな生活」に関する自由記述。2023年度は前期「マイナンバー制度の必要性」、後期「墓は本当に必要か」について自由記述させる内容でした。

このようなテーマ型の小論文に対しては答案に盛り込む内容を複数個準備しておくこと。
その例として概念的定義、テーマのプラス面やマイナス面、具体例、医療との関連性といった枠組みで構築すると書きやすくなるでしょう。

●大阪医科薬科大学一般入試(前期)の面接 過去問分析と対策

大阪医科薬科大学の面接試験は10分~15分程度で段階評価であります。
事前アンケートは「併願校とその合否、共通テストの点数」を問われます。

また、一次試験の際に書いた小論文の内容についても聞かれるので、しっかりと面接に備えて整理しておきましょう。

面接の内容はいたってオーソドックスなものであります。

また、前期と後期で似た内容のことが聞かれる傾向にあるので、2025年度入試は何を聞かれたのか調べておくことも有効であります。

●まとめ

今回は、大阪医科薬科大学一般選抜前期入試について見てきました。
2024年度の過去問、2025年度の入試傾向について、科目ごとに予想してまいりました。

受験生のみなさんには、直前期の学習にお役立ていただき、あるいは、現役生のみなさまは受験までのスケジュールを立てる際に、熟読していただいて、万全の備えをはかっていただきたいと思います。

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●2025年度 私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング

2025年度版【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載している「入試難易度ランキング」は以下のようになっている。(ガイドP.46に掲載)


大学名

入試難易度
1位

慶應義塾大学

72.5
2位

東京慈恵会医科大学

70.0
3位

日本医科大学

69.0
3位

順天堂大学

69.0
5位

自治医科大学

68.5
5位

東北医科薬科大学​​​​​

(A方式)

68.5
5位
国際医療福祉大学
68.5
5位

関西医科大学

68.5
5位

大阪医科薬科大学

68.0
10位

産業医科大学

67.5

11位
昭和大学

66.5

11位

東京医科大学

66.5

13位

東邦大学

66.5

14位

東北医科薬科大学

(B方式)

65.5

14位

日本大学

65.0
16位
近畿大学

64.5

17位
兵庫医科大学

64.5

17位
藤田医科大学

64.5

19位
帝京大学
64.0
19位
東海大学
64.0
19位
東北医科薬科大学(一般)
64.0
19位
聖マリアンナ医科大学

64.0

23位
北里大学

63.5

23位
杏林大学
63.5
23位
福岡大学

63.5

23位
愛知医科大学

63.5

27位
岩手医科大学

63.0

27位

​​​​​久留米大学

63.0
27位
埼玉医科大学
63.0
27位
金沢医科大学
63.0

31位

獨協医科大学
62.5

32位

川崎医科大学
61.5
32位
東京女子医科大学
61.5



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佐藤
佐藤
医学部歯学部専門予備校メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。以来、医学部受験指導者としても、多くの医学部受験生、歯学部受験生を導き、支え、合格へと伴走してきた。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

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