静岡県の星陵高校で『医学部受験セミナー』を行いました
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
さる10月23日、静岡県の星陵高校で『医学部入試の現状と受験準備について』をテーマに講演をさせていただきました。
星陵高校とは10年以上も交流があり、医学部志望の生徒指導をサポートしています。
初年度に担当させていただいた生徒が旭川医科大学に合格したのを皮切りに、昨年度は医学部医学科に9名の生徒が合格しました。
先日、開催した保護者セミナーもそうですが、最近は小学生や中学生がこうした医学部セミナーに参加することも珍しくありません。
今回のセミナーも「医学部受験のためにどんなことを準備するか」について、小学生・中学生・高校生とそれぞれの年代に必要なことをお話しさせていただきました。
医学部はますます入試の多様化が進んでいます。
私立医学部だけでなく、国公立医学部も学校推薦型選抜・総合型選抜の募集人員が増えており、地域枠の占める人数も年々増加しています。
国公立医学部は岐阜大学も後期日程を廃止するなど、一般選抜はますます「前期一本化」の流れです。
私立医学部は不適切入試の事件以後、学校推薦型選抜・総合型選抜を拡大する大学が増え、一般選抜の募集人員は縮小傾向にあります。また、国公立・私立ともに地域枠はますます広がりを見せています。
2025年度から新課程に移行し、特に大学入学共通テストは大きく変わります。
それまであと2年、これまで以上に国公立も含めた医学部受験をウォッチしていく必要性があると感じています。
国公立医学部の志願者数はこのところ横ばいで、私立医学部の志願者数は減少傾向にあります。
ただ、東大の理科一類と理科三類の合格最低点を見ても、理系の学力上位層は多少なりとも情報系学部に流れているようです。
医学部受験生は「学費・立地・伝統」で大学を選ぶ傾向にありますが、その傾向はますます強まっています。
逆に言えば、地方の大学や地域枠はそれだけ狙い目になります。
医師になるためには医学部に合格しなければ始まりません。
そういう意味で、医学部は就活のある他学部とは事情が異なります。
他学部ほど偏差値にとらわれることなく、何より「医学部に行くこと」を大切にしてほしいと思っています。