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【2025北里】北里大学医学部の正規合格と繰り上げ合格

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


今年の北里大学医学部の一次試験日は金沢医科大学医学部の2日目と重なっていました。昨年は帝京大学医学部の2日目と一次試験が重なっていましたので、金沢医科大学とは地域的に重なっていないことから、今年の志願者は増えると予想していました。ところが、蓋を開けてみると予想外に微減となりました。


目次[非表示]

  1. 1.2025年度の志願者数は約2割減
  2. 2.2025年度の一次合格者数と正規合格者数
  3. 3.2025年度の補欠候補者数
  4. 4.2025年度の繰り上げ合格の連絡方法
  5. 5.2025年度の繰り上げ合格者数予想
  6. 6.今後の展望(3/3時点)

2025年度の志願者数は約2割減

2025年度入試の北里大学医学部一般選抜の志願者は1,891人でした。昨年の1,995人から104人減、5.2%の減少でした。

北里大学は学祖である北里柴三郎博士の肖像が新千円札に使われ、2024年11月には医学部新校舎が完成するなど話題に富んでいましたが、志願者増にはつながりませんでした。


金沢医科大学を受験するならやはり「2日間受けたい」という医学部受験生が多かったこと、また、2月1日から2月7日まで首都圏の私立医学部の一次試験日が連続だったため、北里大学医学部の一次試験日である1月31日は「空き」にしたかった医学部受験生が多かったと考えられます。


2025年度の一次合格者数と正規合格者数

2025年度入試の北里大学医学部の一次合格者は501人でした。昨年の一次合格者が486人でしたので、志願者数は減少しましたが、一次合格者数は増加しました。正規合格者数は142人と昨年の141人とほぼ同数でした。

大学としては、志願者が減ったこともあり、二次試験もある程度の欠席者がいるだろうと予想したのかもしれません。


2025年度の補欠候補者数

北里大学医学部の一般選抜における補欠候補者数は不明です。とはいえ、毎年250番ぐらいまでは補欠候補者がいることは確認できており、今年も同じぐらいの補欠候補者がいるのではないかと予想されます。


正規合格者と補欠候補者を合わせると400人前後となり、一次合格者501人のうち欠席者を除くと9割ぐらいの二次受験者には補欠番号が付いていると考えられます。


2025年度の繰り上げ合格の連絡方法

2025年度の北里大学募集要項には以下のように記載されています。


・補欠者から繰上合格者となった場合、合否結果確認画面の表示内容が更新されます。必ずこまめに確認してください。なお、電話連絡をして入学の意思を確認することがあります。


※電話連絡の有無確認や、連絡日時等の希望等の問い合わせには一切応じることができません。
※ 繰り上げ合格の旨をマイページ登録時のメールアドレス宛にお知らせする場合がありますが、メールの不着や確認漏れを理由とした入学手続の遅延・未完了に対する特別措置は一切認められません。

今年は正規合格者の手続き締切日の翌日である2月21日(金)に、メルリックス学院の生徒で補欠を持っていた者のうち、1ケタ台から80番台まで一気に回りました。昨年も正規合格者の手続き締切日の翌日に、補欠順位90番まで繰り上げ合格になったので、今年も同じぐらいの人数が繰り上がったと思われます。


メルリックスの生徒のところにはメールで大学から繰り上げ合格の通知があったとのことです。


2025年度の繰り上げ合格者数予想

北里大学医学部一般選抜の2024年度繰り上げ合格者数は194人(194番)でした。正規合格者と合わせて335人が最終合格となりました。その前の年である2023年度の繰り上げ合格者数は169人、正規合格139人と合わせると最終合格者数は308人でした。


このところ北里大学医学部は志願者減が続き、繰り上げ合格者は増えています。その理由についてよく質問されるのですが、首都圏の私立医学部の中で、①学費が高いこと、②最寄り駅(相模大野)が都心から遠いこと、③最寄り駅(相模大野)から大学までが遠いこと、この3点が大きく影響しているのではないかと考えています。


他の首都圏私立医学部と複数合格した場合に、北里大学と他の大学を比べて、他の大学を選ぶ場合に「学費」「立地」は大きな要因になり得るでしょう。


例えば、同じ神奈川県にある聖マリアンナ医科大学も最寄り駅(複数)から遠く交通は不便ですが、6年間の学費は3482万円と3500万円を切っています。また、都心からの距離も北里大学の相模原キャンパスよりも、聖マリアンナ医科大学の方が近くにあります。


東海大学医学部も6年間の学費は3500万円であり、最寄り駅である小田急線伊勢原駅からは(上り坂はありますが)徒歩圏内にあります。


以前は神奈川県の私立3大学の繰り上げの動きは連動していましたが、最近は別々に動いていると考えています。


今後の展望(3/3時点)

昨年は1回目の繰り上げ合格が回った後、3月18日(月)まで動きがなく、その後は3月末までほぼ毎日回りました。最終的には補欠200番近くまで繰り上げ合格が回ったことが確認できています。


補欠138番を持っていたメルリックスの生徒に繰り上げが回ってきたのが3月28日(木)で、そこから3月30日(土)にかけて一気に60人ほど回ったことになります。


多くの大学で補欠に順位が付くようになったのは、2018年に発覚した東京医科大学の不正入試事件以来ですが、補欠順位が付いた場合、前の方の番号が付いた受験生は回ってくることを期待して待ち、後ろの方の番号が付いた受験生は諦めて、他の大学に手続きをする傾向があります。


今年も3月15日近辺までは大きな動きはなさそうですが、3月下旬に数十人回る可能性もあると考えています。北里大学医学部は3月31日まで繰り上げ合格を発表する可能性があり、最後に大学ホームページに「繰り上げ終了」のお知らせが出ます。


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鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長