久留米大学一般前期の数学講評|手がつけにくい問題が並ぶ
こんにちは。
メルリックス学院の数学科解答速報チームです。
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問題を見た第一印象は「昨年よりも難しい」
今日は久留米大学医学部と日本大学医学部の解答速報を担当しました。
日大の数学は非常に易しい問題が並び、時間も充分あったと思います。
合格ラインは8割と予想しました。
さて、久留米の数学はどれも手がつけにくいやや難しい問題が並びました。
昨年よりも難しいというのが問題を見た第一印象です。
メルリックスの生徒で数学が得意な子も「難しかった」と言って帰って来ました。
完答の難しい大問が並ぶ
大問1はベクトルの問題ですが、誘導がわかりにくかったかもしれません。
(2)の内積の問題などは、誘導を無視して自分の知っている有名問題の解法で解く方が楽だと思いますが、それでもなかなかの問題が並んでいます。
(1)は最低限取りたい問題です。
大問2の確率はこれもまた(4)まで解くのは難しかったと思います。
慈恵などの難関校を目指している受験生であれば完答したいところですが、(2)もしくは(3)までがとりあえずの目標でしょう。
(4)はベン図を描いて考えていく問題ですが、ここまで解けた受験生がどのぐらいいたでしょうか。
大問3は格子点の問題ですが、久留米の好きな真数条件の問題です。
そこに気づかないと(1)ですら誤った答を導いてしまいます。
実際に(3)まで進んだものの、答がマークの形式に合わず、(1)に戻った受験生もいたのではないでしょうか。
(2)は超有名問題でこれだけが独立しているので、落としたくない問題です。
大問4は幾何の問題です。
座標を置いて解くと計算が煩雑になるので、幾何で解いていく方が良いと思いますが、それでもST:TQまで出すのが精一杯ではないでしょうか。
これも完答が難しいなかなか歯ごたえのある問題でした。
合格最低ラインは5割と予想
大問5は典型的な定積分で表された関数を決定する問題です。
このパターンをやったことがある受験生は手をつけることができたでしょう。
ただ(1)も以下のように対数を置いているので、ただの積分問題ではなくハードルが上がっています。
どれもやりにくさを感じさせる問題が並んでいるので、他科目の出来にもよりますが、合格最低ラインは5割ぐらいと予想します。