東北医科薬科大学の複雑な入試システムは今年が最後?(2025年度入試より総合型選抜を開始予定)
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受験情報センター長の鈴村です。
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東北医科薬科大学はどんな層が受験するの?
今日は東北医科薬科大学医学部一般選抜の1次試験です。
仙台にある小松島キャンパスの他に、東京、札幌、大阪に地方会場が設けられています。
志願者は1,733人。
昨年度の1,791人より微減となりました。
東北医科薬科大学を受験する層は大きく2つに分かれます。
1つは合計3,000万円の学費貸与があるA方式狙いの学力上位層です。
A方式は6年間の学費が400万円になります。
国公立大学とそれほど変わらない学費になるため、国公立志望者が「すべり止め」として受けてきます。
もう1つは出願に一般枠を含む私立医学部専願層です。
6年間の学費3,400万円を負担する覚悟で、なんとか医学部に行きたいという人たちが受験します。
複雑な入試システム
出願時に第1志望から第3志望まで選択する欄があり、第1志望から順に合否を決定します。
難易度は学費の逆で一般枠が最も易しく、次いでB方式、A方式と続きます。
そのため第1志望に一般枠を選択すると、そこで合格すれば繰り上げ合格はありません。
第1志望:A方式
第2志望:B方式
第3志望:一般枠
と書くと、最高でA方式まで繰り上げ合格になる可能性があります。
過去にメルリックスの生徒が何人も、一般枠で合格した後B方式に繰り上げ合格になっています。
ちなみにB方式は大学から1,500万円が貸与され、入学後に地方自治体の修学資金制度に応募します。
この制度には一般枠の学生も応募できるため、試験会場にB方式と一般枠の学生が両方いる…ということも珍しくないようです。
このように、東北医科薬科大学は繰り上げシステムが複雑なためか、合格最低点を公表していません。
また、2次試験を受験して正規合格に入らなかった人は全員「補欠」として、4月上旬まで繰り上げ合格を待つことになります。
合格最低ラインは非公表だが…
年によって問題の難易度に揺れがあるため、合格最低ラインが読みにくい大学の1つです。
例年、女子の入学者は2~3割でしたが、昨年は珍しく40.0%でした。
(これは差別しているのではなく、卒業後に義務年限があるため、どうしても女子受験生は敬遠しがちという事情があるようです)
昨年は生物が易しく、生物選択者の合格が多かったため、自然と女子比率が増えたようです。
得点調整は「有意差が認められた場合」行うという説明です。
昨年行われたオープンキャンパスでは、合格者の得点率はA方式75%、B方式70%、一般枠67~68%ぐらいという説明があったようです。
東北医科薬科大学は昨年1期生が卒業し、国試合格率は96.8%でした。
まずまずの数字ではないかと思います。
設立から7年が経ち、来年度あたりは入試制度も変わるのではないかと思います。
この複雑なシステムでの入試も今年が最後になるのでしょうか。
※2023年5月17日、再来年の2025年度入試より総合型選抜を導入予定とのことです。
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