catch-img

近畿大学医学部の2024年度入試結果と2025年度入試変更点

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。

大阪校教務より近畿大学医学部の2024年度入試分析がまとまりましたので、その一部をこちらの記事でご紹介します。


近畿大学といえば、医学部と大学病院が令和7年11月に堺キャンパスに移転する予定ですが、さらに令和8年に看護学部を新キャンパスに設置すると先日発表されました。医学部や大学病院と看護学部を一体化させることで、高度医療の発展と地域医療への貢献を目指していくとしています。
 
さて、そんな近畿大学ですが、さっそく2024年度入試の結果を見ていきましょう。




目次[非表示]

  1. 1.○2025年度 募集概要
  2. 2.○入試結果
    1. 2.1.一般前期
    2. 2.2.一般後期
    3. 2.3.一般前期(大阪府地域枠)
    4. 2.4.一般前期(奈良県地域枠)
    5. 2.5.一般前期(和歌山県地域枠)
    6. 2.6.一般前期(静岡県地域枠)
    7. 2.7.一般後期(静岡県地域枠)
  3. 3.○合格最低点
  4. 4.○補欠と繰り上げ合格
  5. 5.○2025年度の入試変更点
  6. 6.○出願書類
  7. 7.○一般選抜の出題傾向(2024年度)
    1. 7.1.英語 60分100点 マーク式
    2. 7.2.数学 60分100点 記述式・穴埋め式
    3. 7.3.化学 2科目120分200点(各100点)記述式・穴埋め式
    4. 7.4.生物 2科目120分200点(各100点)記述式
    5. 7.5.物理 2科目120分200点(各100点)穴埋め式
    6. 7.6.小論文 40分・段階評価 テーマ型
    7. 7.7.面接 個人面接 10分程度・段階評価
  8. 8.○合格体験記

○2025年度 募集概要

2025年度の募集要項はまだ発表になっていません。
以下は2024年度のものです。


◎学校推薦型選抜
公募制:25名


◎一般選抜
前期:55名
前期(大阪府地域枠):3名
前期(奈良県地域枠):2名
前期(和歌山県地域枠):2名
前期(静岡県地域枠):6名
後期:5名
後期(静岡県地域枠):4名


◎共通テスト利用
前期:5名
中期:3名
後期:2名


○入試結果

一般前期

まずは一般前期から見ていきましょう。
ここ2020年度入試以来、55名の募集が続いています。2022年度入試、2023年度入試の結果を見てみると、受験者数、正規合格者数など大きな変化は見られませんでした。しかし、2024年度入試は受験者数が増え、正規合格倍率が高くなる結果となりました。


もう少し詳しく見ていきましょう。
2023年度入試では受験者数が1426名、一次合格者数228名、正規合格者数108名、正規合格倍率13.2倍でした。
2024年度入試では受験者数が1846名で240名増えました。しかし一次合格者数は9名増えたものの、237名で2023年度とあまり変わりませんでした。
正規合格者数は2023年度から3名減った105名で、正規合格倍率17.6倍、倍率も上がる結果となりました。
 
この背景には新課程入試に移行する前年度であり、今年で進学先を決めたいと考えた医学部受験生が併願数を増やしたこと、2024年度入試から試験問題の数学が全学部共通となったことが挙げられます。これまで一般前期の数学は医学部用に作成された問題でしたが、全学部共通になったことで難度が下がると考えた受験者が多くいたと考えられます。



2024
2023
2022
募集人員
55
55
55
志願者数
1,964
1,522
1,496
一次受験者数
1,846
1,426
1,397
一次合格者数
237
228
218
一次合格倍率
7.8
6.3
6.4
正規合格者数
105*
108
104
正規合格倍率
17.6*
13.2
13.4
繰上合格者数
25*
総合格者数
130
最終合格倍率
14.2
入学者数
55
46
47

*メルリックス調べ

一般後期

近畿大学医学部の一般後期は例年募集人数が5名となっていますが、正規合格者を少し多く出す傾向にあります。


2023年度入試では5名の募集に対し、受験者数557名、一次合格者数50名、正規合格者数50名、正規合格倍率42.8倍という結果になりました。
2024年度入試では同じく5名の募集に対し、受験者数614名、一次合格者数51名、正規合格者数7名、正規合格倍率87.7倍という結果でした。


毎年多くの受験者が集まる近畿大学医学部の一般選抜(後期)ですが、2025年度入試から新課程に変わる影響からか、今年で進学先を決めたいと考えた医学部受験生が集まり、受験者数が2023年度より57名増えました。大学が正規合格者の数を7名と昨年度より6名絞ったことから、正規合格倍率が大幅に上がる結果となりました。繰り上げ合格者も0名でした。



2024
2023
2022
募集人員
5
5
5
志願者数
735
686
534
一次受験者数
614
557
444
一次合格者数
51
50
45
一次合格倍率
12.0
11.1
9.9
正規合格者数
7*
13
13
正規合格倍率
87.7*
42.8
34.2
繰上合格者数
0*
総合格者数
7
最終合格倍率
87.7
入学者数
7
9

*メルリックス調べ

一般前期(大阪府地域枠)

ここからは地域枠入試を見ていきましょう。一般前期・一般後期ともに昨年度から志願者増となりましたが、地域枠入試は志願者が減少またはほとんど変わらないという結果となりました。


一般前期(大阪府地域枠)は2023年度入試では3名の募集人数に対し受験者数38名、一次合格者数6名、正規合格者数3名、正規合格倍率12.7倍という結果でした。
2024年度入試では同じく3名の募集人数に対し、受験者数31名、一次合格者数6名、正規合格者数3名、正規合格倍率10.3倍という結果でした。



2024
2023
2022
募集人員
3
3
3
志願者数
33
39
28
一次受験者数
31
38
28
一次合格者数
6
6
6
一次合格倍率
5.2
6.3
4.7
正規合格者数
3*
3
3
正規合格倍率
10.3*
12.7
9.3
繰上合格者数
0*
総合格者数
3
最終合格倍率
10.3
入学者数
3
3

*メルリックス調べ

一般前期(奈良県地域枠)

一般前期(奈良県地域枠)は2023年度入試では2名の募集に対し、受験者数33名、一次合格者数5名、正規合格者数2名、正規合格倍率16.5倍でした。
2024年度入試では2名の募集に対し、30名の受験者数、一次合格者数6名、正規合格者数2名、正規合格倍率5.0倍という結果でした。
奈良県地域枠は2022年度入試から導入されましたが、志願者は毎年30名超でほぼ横ばいとなっています。



2024
2023
2022
募集人員
2
2
2
志願者数
30
34
32
一次受験者数
30
33
31
一次合格者数
6
5
5
一次合格倍率
5.0
6.6
6.2
正規合格者数
2*
2
2
正規合格倍率
15.0*
16.5
15.5
繰上合格者数
0*
総合格者数
2
最終合格倍率
15.0
入学者数
2

*メルリックス調べ

一般前期(和歌山県地域枠)

一般前期(和歌山県地域枠)の2023年度入試は2名の募集に対し、受験者数18名、一次合格者数5名、正規合格者数2名、正規合格倍率9.0倍でした。
2024年度入試は2名の募集に対し、受験者数18名、一次合格者数5名、正規合格者数2名、正規合格倍率9.0倍でした。
2022年度では正規合格倍率15.5倍という結果でしたが、2023年度からは受験者数が20名を切り、倍率も9倍程度に落ち着いています。



2024
2023
2022
募集人員
2
2
2
志願者数
19
18
31
一次受験者数
18
18
31
一次合格者数
5
5
5
一次合格倍率
3.6
3.6
6.2
正規合格者数
2*
2
2
正規合格倍率
9.0*
9.0
15.5
繰上合格者数
0*
総合格者数
2
最終合格倍率
9.0*
入学者数
2

*メルリックス調べ

一般前期(静岡県地域枠)

一般前期(静岡県地域枠)は2023年度入試では6名募集に対し、受験者数70名、一次合格者数12名、正規合格者数5名、正規合格倍率14.0倍という結果になりました。
2024年度入試では6名募集に対し、受験者数82名、一次合格者数15名、正規合格者数6名、正規合格倍率13.7倍でした。

静岡県地域枠は一般前期と一般後期の両方で募集するため、前期と後期の合格者を合わせて10名になるよう合格者数を調整する場合があります。2023年度は前期5名、後期5名の正規合格者数であり、2022年度は前期6名の合格者のうち入学者4名のため、後期で6名の合格者を出しました。



2024
2023
2022
募集人員
6
6
6
志願者数
86
73
77
一次受験者数
82
70
72
一次合格者数
15
12
12
一次合格倍率
5.5
5.8
6.0
正規合格者数
6*
5
6
正規合格倍率
13.7
14.0
12.0
繰上合格者数
0*
総合格者数
6
最終合格倍率
13.7
入学者数
6
4

*メルリックス調べ

一般後期(静岡県地域枠)

一般後期(静岡県地域枠)の2023年度入試は4名の募集に対し受験者数93名、一次合格者数17名、正規合格者数5名、正規合格倍率18.6倍でした。
2024年度入試では4名の募集に対し受験者数90名、一次合格者数17名、正規合格者数4名、正規合格倍率22.5倍でした。


もともと地域枠の中でも静岡県地域枠は倍率が高く、2024年度入試では、2023年度・2022年度のように前期の欠員を後期で補充することがなかったため、正規合格倍率が20倍を超えました。



2024
2023
2022
募集人員
4
4
4
志願者数
105
102
95
一次受験者数
90
93
85
一次合格者数
17
17
14
一次合格倍率
5.3
5.5
6.1
正規合格者数
4*
5
6
正規合格倍率
22.5*
18.6
14.2
繰上合格者数
0*
総合格者数
4
最終合格倍率
22.5
入学者数
4
6

○合格最低点

先ほども少し触れましたが、2024年度入試の一般選抜前期の数学の問題が全学部共通となり、合格最低点が37点上がる結果となりました。
ただ、先日近畿大学の方とお話ししたところ、共通問題である英語、数学ともに最高点は医学部受験者ではないそうです。
また、2024年度の数学は前期が全学部共通、後期が医学部独自の問題のため、単純比較はできません。理科に関しては中央値補正法による得点調整を行います。
加えて、近畿大学医学部が発表している最低点は一次合格者を対象にしていますので、少し注意が必要です。


2024
2023
2022
一般前期
一次合格最低点
250/400点
(62.5%)
213/400点
(53.2%)
214/400点
(53.5%)

一般後期

一次合格最低点

237/400点
(59.3%)
230/400点
(57.5%)
222/400点
(55.5%)
一般前期(大阪府地域枠)
一次合格最低点
210/400点
(52.5%)
198/400点
(49.5%)
194/400点
(48.5%)
一般前期(奈良県地域枠)
一次合格最低点
224/400点
(56.0%)
198/400点
(49.5%)
191/400点
(47.8%)
一般前期(和歌山県地域枠)
一次合格最低点
195/400点
(48.8%)
191/400点
(47.8%)
202/400点
(50.5%)
一般前期(静岡県地域枠)
一次合格最低点
217/400点
(54.3%)
197/400点
(49.3%)
198/400点
(49.5%)
一般後期(静岡県地域枠)
一次合格最低点
195/400点
(48.6%)
217/400点
(54.3%)
212/400点
(53.0%)


○補欠と繰り上げ合格

近畿大学医学部は補欠順位が発表されます。欠員が生じた場合、電話連絡があり、入学の意志を確認されます。補欠候補者数、繰り上げ合格者数などは基本的に非公開となっています。

○2025年度の入試変更点

わかり次第お伝えします。


○出願書類

地域枠入試志望理由書(地域枠のみ)
近畿大学医学部医学科を志望する明確な意志と、大阪府、奈良県、和歌山県、静岡県での地域医療等に従事し、貢献しようとする強い意欲を800字程度書きます。
各地域の地域医療に対する取り組みや卒業後のキャリア形成プログラムをしっかりと確認しておきましょう。


○一般選抜の出題傾向(2024年度)

英語 60分100点 マーク式

問題構成と問題の質、分量、難易度は昨年度と同じであった。2021年度に大きく問題構成が変化して以来、分量や問題の質の多少の変動があったが、やっと落ち着いてきた印象である。

数学 60分100点 記述式・穴埋め式

今年から他学部と共通問題になり、すべてマークシート方式になったことを加味して、取るべき問題をきちんと取ることができれば、合格者の平均は8割弱、ボーダーラインが7割程度。 

化学 2科目120分200点(各100点)記述式・穴埋め式

例年大問3題でそれぞれが問(1)と問(2)に分かれていたものが、ⅡとⅢは、それぞれ一つの問題になったため問題の難易度としては少し上がった様子。全体的にはⅡを除いて標準的だが、このⅡがどれだけ正解できるかで差がつくところだと思われる。

生物 2科目120分200点(各100点)記述式

全体としては易しめで得点しやすかった。得点目標は8割~8割5分。なお、受験生によっては、大問Ⅱの情報整頓と大問Ⅲの長い論述のために、時間不足に苦しんだ可能性も高い。 

物理 2科目120分200点(各100点)穴埋め式

前年度入試と問題数はほぼ変わらず。今回は例年出題されていたグラフを描く問題はなくなり、作業量は減ったが、難易度はやや難化という印象。

小論文 40分・段階評価 テーマ型

二次試験で実施。長めのテーマ型で、医師としての資質、あり方が問われている。40分400字。例年の傾向として最近話題の医療に関心を持っておくとよい。

一般前期の出題
2024年度:大学病院で研究する研究医と、地域での臨床医に求められる意識の違いは何か。またそれぞれの分野に進むために学ぶべきことは何か。
2023年度:良医への修学を始めるにあたって、自らの問題点は何だと考えるか。またそれを克服するために実行しようと考えていることは何か。
2022年度:本学が目指す「人に愛され、信頼され、尊敬される」医師の育成にあたり、学生の立場で何を学べばそういう意思になれると思うか。


面接 個人面接 10分程度・段階評価

受験生1人に対し、面接官2人。事前にアンケートがあり、例年次のような内容になっています。
①    A患者から信頼される医師/B社会に貢献する医師/C専門分野に特化した医師について100字以内に下記、志望順位をつける。
②    自分の長所と短所、長所が医師になったときどのように役に立つか。
③    将来なりたい医師像とその理由。
面接前に記入するアンケートはあらかじめどんな内容を書くか準備していったほうがいいでしょう。
質問内容は医師志望理由、アンケートの内容、チーム医療、良医とは、など多岐にわたりますが、受験生の考え方を重視した質問が多いようです。


○合格体験記

メルリックス学院からは毎年多くの生徒が近畿大学医学部に合格、進学しています。

近畿大学医学部合格|「おもろい」仲間と過ごした浪人の1年


近畿大学医学部 合格|合格までに必要なものすべてが詰まっている予備校

近畿大学医学部合格|メルリックスは「家族のような存在」でした


鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

新着記事

他の合格体験記

受験攻略ガイド

カテゴリ一覧