久留米大学医学部の2024年度入試結果と2025年度入試変更点
こんにちは。
メルリックス学院名古屋校の校舎長の下田です。
久留米大学医学部の2024年度(令和6年度)入試結果が公表されました。
一般選抜前期では、東京女子医科大学・日本大学医学部・日本医科大学と同日の受験日でしたが、受験者数は、1,274名と2023年度入試の1,183名から約100名近く増加しました。最終の合格者数は164名で合格実質倍率は、約7.8倍となり、2023年度入試の7.2倍と似たような水準となりました。
目次[非表示]
- 1.○募集概要
- 2.○入試結果
- 2.1.学校推薦型選抜(一般A日程)
- 2.2.学校推薦型選抜(久留米大学特別枠 )
- 2.3.学校推薦型選抜(福岡県特別枠 )
- 2.4.自己推薦型選抜
- 2.5.一般選抜(前期)
- 2.6.一般選抜(後期)
- 3.○合格最低点
- 4.○補欠と繰り上げ合格
- 5.○2025年度の入試変更点
- 6.○出願書類
- 7.○一般選抜の傾向
- 7.1.英語 90分100点 記述・マーク式
- 7.2.数学 90分100点 マーク式
- 7.3.化学 2科目120分200点 記述・穴埋め式
- 7.4.生物 2科目120分200点 記述・穴埋め式
- 7.5.物理 2科目120分200点 記述
- 7.6.小論文 60分800字 50点
- 7.7.個人面接 10分程度 50点
- 8.○2024年度入試分析
- 9.○合格体験記
○募集概要
2024年度入試では以下のような内訳でした。
◎学校推薦型選抜※
一般A日程 :約8名
久留米大学特別枠 :約20名
福岡県特別枠:5名
※2024年度入試より学校の評定平均を出願条件から除外
◎自己推薦型選抜:約2名
◎一般選抜
前期:約75名
後期:約5名
2025年度入試は詳細が発表され次第更新します。
○入試結果
学校推薦型選抜(一般A日程)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
約8名 |
約10名 |
約10名 |
志願者数 |
125 |
68 |
81 |
受験者数 |
123 |
68 |
81 |
合格者数 |
8 |
10 |
10 |
合格倍率 |
15.4 |
6.8 |
8.1 |
入学者数 |
― |
― |
― |
学校推薦型選抜(久留米大学特別枠 )
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
約20名 |
約20名 |
約20名 |
志願者数 |
173 |
107 |
117 |
受験者数 |
169 |
107 |
117 |
合格者数 |
20 |
20 |
20 |
合格倍率 |
8.5 |
5.4 |
5.9 |
入学者数 |
― |
― |
― |
学校推薦型選抜(福岡県特別枠 )
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
5名 |
5名 |
5名 |
志願者数 |
55 |
32 |
49 |
受験者数 |
54 |
32 |
49 |
合格者数 |
5 |
5 |
5 |
合格倍率 |
10.8 |
6.4 |
9.8 |
入学者数 |
― |
― |
― |
自己推薦型選抜
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
約2名 |
― |
― |
志願者数 |
4 |
― |
― |
受験者数 |
4 |
― |
― |
合格者数 |
2 |
― |
― |
合格倍率 |
2.0 |
― |
― |
入学者数 |
― |
― |
― |
一般選抜(前期)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
約75名 |
約75名 |
約75名 |
志願者数 |
1,383 |
1,279 |
1,571 |
一次受験者数 |
1,274 |
1,183 |
1,398 |
一次合格者数 |
356 |
351 |
353 |
一次合格倍率 |
3.6 |
3.4 |
4.0 |
正規合格者数 |
137 |
130 |
115 |
補欠候補者数 |
― |
― |
― |
繰上合格者数 |
27 |
34 |
34 |
総合格者数 |
164 |
164 |
149 |
最終合格倍率 |
7.8 |
7.2 |
9.4 |
入学者数 |
― |
― |
78 |
※繰上合格者数は連絡の際に入学の意思を示した人数
一般選抜(後期)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
約5名 |
約5名 |
約5名 |
志願者数 |
572 |
609 |
650 |
一次受験者数 |
498 |
519 |
558 |
一次合格者数 |
48 |
48 |
46 |
一次合格倍率 |
10.4 |
10.8 |
12.1 |
正規合格者数 |
5 |
5 |
5 |
補欠候補者数 |
― |
― |
― |
繰上合格者数 |
0 |
0 |
0 |
総合格者数 |
5 |
5 |
5 |
最終合格倍率 |
99.6 |
103.8 |
111.6 |
入学者数 |
― |
― |
3 |
○合格最低点
一般選抜(前期)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
一次試験合格最低点
(400点満点)
|
234点
(58.5%)
|
226点
(56.5%)
|
234点
(58.5%)
|
正規合格最低点
(500点満点)
|
323点
(64.6%)
|
319点
(63.8%)
|
321点
(64.2%)
|
一般選抜(後期)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
一次試験合格最高点
(400点満点)
|
277点
(69.3%)
|
252点
(63.0%)
|
267点
(66.8%)
|
正規合格最低点
(500点満点)
|
371点
(74.2%)
|
351点
(70.2%)
|
367点
(73.4%)
|
○補欠と繰り上げ合格
本年度(2024年度)の一般選抜(前期)は正規合格者137名、繰り上げ合格者27名と公表されました。総合格者数は2023年度入試と同じ164名となりました。
この場合の繰り上げ合格者は連絡の際に入学の意思を示した人数であり、実際の2024年度入試では正規合格者数が2023年度より7名多かった分、繰上げ合格は補欠40番台まで回ったことが確認できています。これは2023年度・2022年度の補欠60番台と比べると20名ほど少ないことになります。
年々、繰上げ合格の動きは遅くなっており、2022年度は3月半ばから回り始めましたが、2023年度・2024年度は3月20日過ぎから回り始めました。入試日程が後半戦にあることや久留米大学の志望順位が高い受験生の割合が高いことから、近年は繰上げ合格が比較的回らない大学と言えます。一般選抜(後期)の繰り上げ合格は過去3年間、確認できていません。
○2025年度の入試変更点
詳細が発表され次第更新します。
○出願書類
全入試区分共通
面接票:久留米大学所定の用紙に必要事項を記入し、提出する。
学校推薦型選抜(福岡県特別枠)
志望理由書:久留米大学所定の用紙(600字程度)に記入し、提出する。
自己推薦型選抜
志望理由書(自己推薦書):久留米大学所定の用紙に必要事項を記入し、提出する。
○一般選抜の傾向
英語 90分100点 記述・マーク式
大問構成・分量ともに、例年と変化がなかった。大問6番では30字~50字程度で英文を日本語にまとめる形式の問題が頻出である。いわゆる和訳、英訳ではなく要旨をコンパクトにまとめる力が求められる。
数学 90分100点 マーク式
2020年度入試あたりまでは、中堅~上位私大レベルの典型問題の解法で解ける問題ばかりであった。2021年度入試に難度がぐっとあがり、2022年度以降はその中間の難易度の出題が続いている。今後もこの傾向が続く可能性が高い。
化学 2科目120分200点 記述・穴埋め式
例年通り大問4題の出題であった。2024年度入試においては、論述問題が例年に比べやや易化した。高得点勝負は必須となってくるので、ミスなく正確に得点する力が求められる。
生物 2科目120分200点 記述・穴埋め式
2024年度入試では、標準レベルの知識・考察・論述の問題が、さまざまな分野から広く出題された。記述力も問われるため、日頃から意識して訓練しておこう。
物理 2科目120分200点 記述
2024年度入試においても、例年通り力学と電磁気が出題されているので、基本~標準レベルの問題は解けるように対策しておく必要がある。
小論文 60分800字 50点
例年、短めのテーマ型の出題である。制限時間60分で字数制限は800字いないとなっており、しっかりとした構成が必要である。
2024年度一般選抜の出題
一般前期:医療と介護・福祉の連携について
一般後期:治療と仕事の両立支援における医師の役割
個人面接 10分程度 50点
受験生1名に対して面接官3名の個人面接形式。
医師志望理由・本学志望理由といったオーソドックスの質問の他に写真や絵を見て考えを述べる形式の質問もある。
○2024年度入試分析
【学校推薦型選抜 一般A日程】
2024年度入試からこれまでの出願資格の一つであった「評定平均3.8以上」を廃止したことで、志願者数が大幅に増加した。基礎学力テストも英語と数学(数Ⅲなし)と教科負担も少ないことから、現役生を中心に受けやすい入試制度であると言える。
【一般選抜】
上記の合格最低点にも表れているように、近頃は出題される問題の難易度や傾向が安定していると言える。二次試験の小論文と面接にもそれぞれ50点の配点が振られているため、二次試験での逆転も起きやすい大学である。