【2024日大】日本大学医学部一般N方式・第1期に合格するための対策
皆さん、こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤です。
日本大学医学部は、2024年度私立医学部一般選抜偏差値ランキングで32大学中16位。入試難易度は偏差値65.0で、ちょうど中堅校に位置している大学です。今回は「私立医学部 偏差値ランキング」ブログの一環として日本大学医学部一般入試についてお伝えしたいと思います。
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●日本大学医学部一般N方式・第1期の入試概要
過去には個別入試日程の一般A方式(学部個別入試)で90名前後とN方式(全学部入試)で10名前後取る入試形態を取っていましたが、2022年度入試以降、N方式1期で90名、2期で15名募集する入試形態に大幅にチェンジ致しました。
以降、N方式の試験内容も変更され、一次試験で振るいにかけたうえで、二次試験にて英語の長文読解力と数学の記述力をはかり、面接において医師への適性と資質を再度測るといった試験内容となりました。
合格最低点も一次は400点満点中で2023年度は227.41点、2022年度は231.6点と6割よりやや下回っています。ただし、こちらの最低点は標準化後の得点ですので、素点にて最低点の点数に到達すれば突破できるわけではない点には十分留意しておきましょう。二次試験を含めた正規および繰り上げ合格者の最低点も、580点満点中2023年度で334.86点、2022年度で354.6点となっており、こちらも6割程度が一つの目安となっております。
2024年度の一般N方式第1期は一次試験が2月1日(木)に全国20会場で一斉に実施され、一次合格発表日時が2月6日(火)16:00、二次試験は2月11日(日)に水道橋と神保町の間にある日本大学経済学部校舎にて実施予定で、二次合格発表日時は2月16日(金)13:00の予定です。
●日本大学医学部一般N方式・第1期の試験結果
昨年度のN方式第1期は募集人員90名に対し志願者数1865名、受験者数1651名と、一昨年の志願者数 2054名、受験者数1772名と比べると減少しました。N方式第1期での2023年度の繰り上げ合格者数が131名、2022年度では136名で、こちらの繰り上げを含む合格実質倍率も一昨年の7.8倍から7.5倍と微減しています。
2024年度私立医学部入試においては、2/1(木)に実施予定の日本大学一般N方式第1期の試験日程が日本医科大学、東京女子医科大学、久留米大学と重複する関係で、受験生の分散する可能性もありましたが、都内の医学部人気は非常に根強く、2024年度の出願者数では1959名(1/25時点の日本大学志願者数より数値抜粋)と前年度より100名ほど増加している状況です。
また近年、地域枠選抜も募集人員枠を増やして実施されてきています。一昨年度は5名のところ、昨年度は15名と大幅に増えていますが、それぞれ合格実質倍率は7.4倍、7.3倍と倍率だけで比較するとN方式第1期と競争倍率には大差ない状況です。
●日本大学医学部一般N方式・第1期の試験概要
一次試験の入試問題の難易度としては、【メルリックス学院 医歯学部受験攻略ガイド2024】で数学、化学、物理はやや易しい、英語、生物は標準となっています。N方式は全学部入試であり、他学部の生徒も同じく受験する問題難易度となっているため、医学部受験生にとっては、どの科目においてもいかにケアレスミスなく時間配分をミスせず、高得点を取り切るかが肝となってきます。
●日本大学医学部一般N方式・第1期の英語
<一次試験>
すべてマーク式の試験であり、大問8つから構成されている。試験時間60分。[1]~[3]は文法・語法を問う短文完成であり、特に[3]はメジャーなイディオムのみとなっている。[4]は短い英文の空所補充、[5]は長文の内容真偽、[6]も会話文の内容真偽となっている。[7]、[8]はいずれも整序問題である。
全体的に平易な問題ではあるが60分という限られた時間内で解くには、長文の速読は必至と考えられる。2年連続で同じ問題構成となっているため、過去問を利用した時間配分の調整を事前にしておきたい。
<二次試験>
すべてマーク式の試験であり、大問3つ、すべて長文問題である。試験時間60分。問われる内容は長文に関係する文法・語法、空所補充、内容真偽である。難易度は標準的であり速読を求められていると思われる。2021年までのA方式の問題と類似しているため演習にはこれも利用できる。
●日本大学医学部一般N方式・第1期の数学
<一次試験>
すべてマーク式の試験であり、大問6つから構成される。試験時間60分。[1]のみ小問集合である。難易度としては中堅私大レベルの典型問題が中心であり、医学部の入試にしてはかなり易しいと言える。概要同様にミスなく高得点を取ることが合格のカギとなるといえる。問題内容としては積分、ベクトル、確率は過去4年連続で大問として出願されているため基本事項を再度確認して受験に臨みたい。
<二次試験>
すべて記述式の試験であり、大問3つから構成される。試験時間は60分。[1]は小問2問で構成される。難易度は一次試験同様で比較的易しいといえる。問題数も少ないため時間には余裕をもって解答できると思われる。記述問題に慣れていない受験生は2021年までのA方式試験問題[4]、[5]も演習として利用するとよい。
●日本大学医学部一般N方式・第1期の化学
すべてマーク式の試験であり、大問7つから構成される。試験時間は60分。一問一答形式であるため連鎖的に間違ってしまうことはないが、問題は全範囲に及んでいるため、教科書最後の方の範囲もぬかりなく学習しておく必要がある。難易度としては易しい問題が多く、取りこぼさずに高得点を狙う試験になる。知識の抜けやケアレスミスをなくし、丁寧な学習を心掛けたい。
●日本大学医学部一般N方式・第1期の生物
すべてマーク式の試験であり、大問7つから構成される。試験時間60分に対しての設問数が多く、1問にかけられる時間が平均2分程度と短い点が特徴といえる。難易度は教科書レベルの問題が大多数を占めるが、選択肢が多い分解答に時間を使いすぎないように気を付けたい。幅広い分野から出題されているため、難問を解くというよりかは知識を瞬発的に引き出す情報処理能力を日ごろから心掛けて学習したいところである。
●日本大学医学部一般N方式・第1期の物理
すべてマーク式の試験であり、大問5つから構成される。試験時間は60分。問題としては標準問題を中心に構成されており、一度は解いたことがあるはずの典型問題が多い。とはいえ試験時間にそれほど余裕があるとは言えないので、ケアレスミスのないように手早く解答する必要がある。
●日本大学医学部一般N方式・第1期の小論文・面接
日本大学医学部一般N方式では、二次試験において、小論文の実施はなく、代わりに数学、英語と面接が課されます。
面接では医師志望理由、大学志望理由、将来像、学生時代頑張ったことなどのオーソドックスな内容で、穏やかな雰囲気であることが多いが、中途半端な答えには鋭く突っ込まれる。単なる一問一答ではなく、面接官とのコミュニケーションを心掛けましょう。
●私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング
2024年度版【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載している「入試難易度ランキング」は以下のようになっている。(ガイドP.46に掲載)
大学名 |
入試難易度 |
|
---|---|---|
1位 |
慶應義塾大学 |
72.5 |
2位 |
東京慈恵会医科大学 |
70.0 |
3位 |
日本医科大学 |
69.0 |
3位 |
順天堂大学 |
69.0 |
5位 |
自治医科大学 |
68.5 |
5位 |
東北医科薬科大学 (A方式) |
68.5 |
5位 |
国際医療福祉大学 |
68.5 |
5位 |
大阪医科薬科大学 |
68.5 |
5位 |
関西医科大学 |
68.5 |
10位 |
産業医科大学 |
67.5 |
11位 |
昭和大学 |
66.5 |
11位 |
東京医科大学 |
66.5 |
13位 |
東邦大学 |
66.0 |
14位 |
東北医科薬科大学 (B方式) |
65.5 |
14位 |
藤田医科大学 |
65.5 |
16位 |
日本大学 |
65.0 |
17位 |
近畿大学 |
64.5 |
17位 |
兵庫医科大学 |
64.5 |
19位 |
杏林大学 |
64.0 |
19位 |
帝京大学 |
64.0 |
19位 |
東海大学 |
64.0 |
19位 |
愛知医科大学 |
64.0 |
19位 |
東北医科薬科大学
(一般)
|
64.0 |
24位 |
岩手医科大学 |
63.5 |
24位 |
北里大学 |
63.5 |
24位 |
聖マリアンナ医科大学 |
63.5 |
24位 |
福岡大学 |
63.5 |
28位 |
久留米大学 |
63.0 |
28位 |
埼玉医科大学 |
63.0 |
28位 |
金沢医科大学 |
63.0 |
31位 |
獨協医科大学 |
62.5 |
32位 |
川崎医科大学 |
62.0 |
32位 |
東京女子医科大学 |
62.0 |
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『あなただけの医学部合格への道標』メルリックス学院佐藤代表・著
ISBN978-4-7825-3591-2(産学社)
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