【最新版】2027年度入試!三重大学医学部医学科に総合型選抜が新設

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です

2027年度入試から、三重大学医学部医学科に新たな入試方式「総合型選抜」が導入されます。募集人員は5人とそれほど多くありませんが、その分、一般選抜(前期日程)の枠が75人→70人に減少する点は見逃せません。

この新しい入試制度の概要や出願条件、難易度、狙い目かどうかを見ていきたいと思います。

※国公立医学部医学科の2027年度入試変更点はこちらの記事にまとめています。

目次[非表示]

  1. 1.三重大学医学部の入試方式(2026年度まで)
  2. 2.2027年度から導入される総合型選抜
    1. 2.1.総合型選抜の出願資格
    2. 2.2.学校推薦型選抜の出願資格
  3. 3.総合型選抜の選考プロセスは3段階
    1. 3.1.第一次選考
    2. 3.2.第二次選考
    3. 3.3.第三次選考
  4. 4.総合型選抜と学校推薦型選抜との違い
  5. 5.まとめ

三重大学医学部の入試方式(2026年度まで)

まずは従来の入試方式を整理しておきましょう。三重大学医学部医学科は2026年度入試で定員125人を以下のような内訳で募集しました。

学校推薦型選抜

40人

一般選抜(前期)

75人

一般選抜(後期)

10人

学校推薦型選抜で募集する40人のうち、約30人が地域枠となっており、内訳は以下の通りです。

一般枠

約10人

地域枠A

約25人

地域枠B

約5人

三重大学の医学部地域枠の歴史は古く、2009年度から導入されています。

地域枠入学者は初期臨床研修2年間を含む9年間、県内勤務をすることが義務付けられており、学校推薦型選抜で地域枠Aを約25人、地域枠Bを約5人、そして一般選抜(前期日程)で地域枠5人程度を募集します。

特に学校推薦型選抜の地域枠Bは1市・町から推薦できる人数が2人以内とされており、指定する診療科(内科、外科、救急科、総合診療科)に従事することが求められます。地域医療への強いコミットメントが求められる制度です。

2027年度から導入される総合型選抜

総合型選抜の出願資格

2027年度から新たに導入される総合型選抜は、三重県の地域医療のリーダーとなる意思を持つ者、または卓越した医学研究をリードする意思を持つ者を選抜するとされています。

現在、公表されている出願資格は以下の通りです。

① 2浪まで

② 専願

③ 評定平均3.5以上

④ 次のいずれかに該当すること

(1)国際科学オリンピック日本代表、または日本代表最終選考等で優秀な成績を収めた者

(2)三重ジュニアドクター育成塾を修了した者

(3)校外地域社会活動(ボランティア活動、社会活動、環境保全活動)をしたという表彰や、実績を証明する書類を提出できる者

(4)英検1級を取得した者

(詳しくは大学のホームページを参照してください)

学校推薦型選抜と異なるのは、今のところ出身地による制限は公表されておらず、卒業後のキャリアプログラムについても明確な年数や場所の指定がないことです。

学校推薦型選抜の出願資格

学校推薦型選抜の地域枠出願資格は、2026年度入試において以下の通りでした。

① 1浪まで

② 専願

③ 評定平均A(4.3以上)

【地域枠A】

(1)出身高校の所在地が三重県内にあること

(2)出身高校の所在地が三重県外の場合、出願予定者の扶養者が3年以上三重県内に居住していること

(3)出身高校から何人でも推薦できる

(4)一般枠と併願できる

【地域枠B】

(1)出願予定者の扶養者が3年以上、対象とする市・町に居住していること

(2)対象とする市・町長と三重大学医学部が指定する病院の病院長とが共同で面接を行い、推薦を受けたもの

(3)1市・町から推薦できる人数は2人以内

(詳しくは大学のホームページを参照してください)

地域枠A、地域枠Bのいずれも、卒業後9年間は三重県が指定する医療機関で勤務することになります。地域枠Bの場合は、さらに内科・外科・救急科・総合診療科のいずれかに勤務します。

学校推薦型選抜の一般枠は、①1浪まで、②専願、③評定平均Aが出願資格となっており、全国どこからでも出願できますが、一般枠であっても卒業後の一定期間、三重県内で医療・医学領域に貢献する意思のある者を募集するとなっており、出願時に「所信書」の提出が義務付けられています。

総合型選抜の選考プロセスは3段階

総合型選抜の選考は3段階で行われます。

第一次選考

  • 書類審査(募集人員の約4倍程度まで絞る)

第二次選考

  • プレゼンテーション
  • 面接

第三次選考

  • 共通テスト:6教科8科目800点以上(約80%)で合格

総合型選抜の特色としては、共通テストの基準点を8割(80%)と明示しており、おそらく学校推薦型選抜および一般選抜(前期・後期)のボーダーラインよりも低いと推測されます。
書類審査とプレゼンテーション、面接で、入学させても良いと大学が考える人材に絞った上で、最後は共通テストの得点率で学力を計るという入試形式です。

学校推薦型選抜は、まず共通テストで募集人員の2倍程度まで絞った後、第二次選考が小論文と面接×2回になります。
配点は共通テストが650点、第二次選考が450点です。おそらくは、第一次選考を突破するためには、総合型選抜の基準である共通テストの基準点(8割)よりも高い得点率がおそらくは必要です。

総合型選抜と学校推薦型選抜との違い

三重大学医学部の総合型選抜と学校推薦型選抜との違いについて表にまとめました。

総合型選抜

学校推薦型選抜

現浪

2浪まで

1浪まで

評定平均

3.5以上

A(4.3以上)

出身地制限

現時点でなし

あり

卒業後の就労義務

明確な指定なし

あり

試験科目

一次:書類審査

二次:プレゼンテーション・面接

三次:共通テスト(80%以上)

一次:共通テスト

二次:小論文(150点)

面接・その他書類(300点)

併願の有無

専願

専願

三重大学入試チャンネルが公開している「総合型選抜について」の解説動画をこちらからご覧いただけます。

まとめ

ここまで2027年度から新しく導入される三重大学医学部医学科の総合型選抜について見てきました。
出願資格を満たしており、三重県に在住している2浪までの医学部受験生であれば、検討してもいい入試だと思います。おそらく最も難しいのは国際科学オリンピックや校外地域社会活動、英検1級など、「その他」の出願資格の部分でしょう。

出願資格のひとつである「三重ジュニアドクター育成塾」は、小学5・6年生から中学生までが対象であり、今年のプログラムへの応募は明日(2026/3/23)必着です。1回につき約40人の募集となっており、一次審査は書類選考、二次審査は面接となります。


プログラムは第1段階プログラムと第2段階プログラムに分かれており、第1段階プログラムの中から選抜された10人が第2プログラムに進むことができます。第1段階プログラムのみでも修了証はいただけますが、今年の総合型選抜を受験したいから・・・と慌てて申し込むことはできません。

こちらの動画からプログラムの一部の様子をご覧いただけます。

まずは、7月上旬に三重大学から公表される募集要項の詳細を待ちたいところです。

鈴村倫衣
鈴村倫衣
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長。四半世紀以上にわたって医学部・歯学部の受験指導、面接指導に携わり、多くの生徒を合格に導いてきた。医学部・歯学部入試に関する造詣は深く、大学から入試改革のアドバイスを求められることもしばしば。また、多くの生徒に接してきた経験を活かして、大学のFD研修に登壇するなど、高校のみならず大学でも多くの講演を行っている。

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