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【2026女子医】東京女子医科大学一般選抜に合格するための対策(過去問分析)

こんにちは。
メルリックス学院渋谷校教務統括の川端政克です。

東京女子医科大学医学部は、2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキングにおいて、川崎医科大学と並び 最も低い32位に位置し、 偏差値は61.5(一般)とされています。このランキングには2021年度より1200万円値上げされた学費が大きく関わっていることは間違いありません。私立医学部の中で6年間の学費が4千万円を超えるのは東京女子医科大学と川崎医科大学のみです。

日本で唯一の女子医科大学として独自の教育方針を掲げ、多くの優れた女性医師を輩出してきた東京女子医科大学は、これまで医学部受験生に 「繰り上げ合格の予測が難しい大学」とみられていましたが、2026年入試においては、2月1日に日本大学、川崎医科大学、久留米大学と同日での一次試験実施となりました。同レベル帯と見られていた川崎医科大学と一次試験日が重なったことがポイントになりそうです。

本記事では、これまで多くの東京女子医科大学を志望する受験生を指導してきたメルリックス学院の視点から、過去問分析と入試結果をもとに、合格に必要な戦略を具体的に解説します。出題傾向や効果的な学習方法を整理し、受験生の皆さんにとって実践的な対策をお伝えしていきます。

目次[非表示]

  1. 1.2026年度 東京女子医科大学 一般選抜の入試概要
  2. 2.東京女子医科大学 2025年度一般選抜を振り返る
  3. 3.2026年度東京女子医科大学一般選抜の展望
  4. 4.東京女子医科大学 一般選抜の英語
  5. 5.東京女子医科大学 一般選抜の数学
  6. 6.東京女子医科大学 一般選抜の化学
  7. 7.東京女子医科大学 一般選抜の生物
  8. 8.東京女子医科大学 一般選抜の物理
  9. 9.東京女子医科大学 一般選抜の小論文
  10. 10.東京女子医科大学 一般選抜の面接
  11. 11.東京女子医科大学医学部合格者の体験談
  12. 12.2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキング

2026年度 東京女子医科大学 一般選抜の入試概要

2026年度の東京女子医科大学一般選抜の入試概要は以下の通りです。

募集人員

約72名

出願期間

2025年12月22日(月)~2026年1月16日(金)必着

試験日

一次試験:2月1日(日)

二次試験:2月14日(土)または 15日(日)※

合格発表日

一次試験:2月7日(土)14:00

二次試験:2月20日(金)14:00

試験会場(一次試験)

京王プラザホテル東京

試験会場(二次試験)

本学

※いずれか1日の選択が可能

【一次試験内容】

科目

試験時間

配点

形式

数学

60分

100点

記述

英語

60分

100点

記述・マーク

理科2科目

120分

200点

記述・マーク

適性試験・小論文

60分

※評価は第 1 次試験合格者選抜には使用せず、第 2 次試験合格者選抜のときに使用します。配点は非公表。

【二次試験内容】

科目

試験時間

配点

形式

数学

60分

100点

記述

英語

60分

100点

記述・マーク

理科2科目

120分

200点

記述・マーク

適性試験・小論文

60分

※評価は第 1 次試験合格者選抜には使用せず、第 2 次試験合格者選抜のときに使用します。配点は非公表。

東京女子医科大学 2025年度一般選抜を振り返る

【合格最低点】正規および繰り上がり合格者を対象

2025年度

2024年度

2023年度

203点/400点
(50.8%)

211点/400点
(52.8%)

195点/400点
(48.8%)

【繰り上がり合格者数】

2025年度

2024年度

2023年度

36名

5名

20名

2021年度からの学費値上げショックで2022年度に681名まで減少した志願者数は、2023年度以降、志願者数が増加傾向にあります。2023年度から2026年度までの4年間は日本大学医学部、久留米大学医学部と一次試験日が重なる日程で定着してきました。その中で入学難易度の平易感、岩本絹子元理事長体制からの脱却に伴う関連病院の整備も進み、志願者数が戻ってきた印象です。

但し、入試に関しては学費値上げのあった2021年度以降、軒並み 合格最低点が50%前後の得点率で推移しております。

メルリックス学院生の中でも1科目大きく失敗しても他の3科目で挽回して合格を手中にする生徒が毎年一定数います。ここまで合格最低点が低い大学は偏差値ランキング帯が下位の大学では東京女子医科大学くらいです。

因みに学費が上がる前の2020年度入試では合格最低点が249点(62.3%)で、繰り上がりも91名が回る状態でした。加えて2021年度以降、繰り上がり数も多い年で30名、少ない年ですと1桁という状態です。それは合格者のかなりの割合で東京女子医科大学一本狙い、もしくは東京女子医科大学のみ一次試験が通過したということの証左でもあります。その意味ではいかに余裕を持って 55%程度の得点率を稼ぐかという観点が重要になってきます。

裏を返せば問題レベルはこの10年変わっていないので、学費が上がる前の2020年度以前の問題も対策用に使うことができます。

2026年度東京女子医科大学一般選抜の展望

東京女子医科大学の2026年度入試は、昨年までの 日本大学医学部、久留米大学医学部の他に 川崎医科大学と入試日程が重なります。昨年は日本医科大学とも一次試験が重なっていますが、こちらの影響はほとんど考えなくていいでしょう。

関東圏では日本大学医学部と重なることになります。それよりも偏差値ランキングが同レベル帯の川崎医科大学と日程が重なるので、志願者数にも少なからず影響するものと思われます。

医学部受験生の中堅層以上は 日本大学医学部を受験し、西日本の東京女子医科大学を受験する層と同ランク帯の受験生が 川崎医科大学を受験することから 志願者数は減少するものと予想します。その分、 繰り上がり合格者数も減少するものと思われます。

逆に東京女子医科大学と同ランク帯の受験生でもマークシート形式に有利性を見出し、易問系大学の方が力を発揮する受験生は川崎医科大学を受験することも考えられなくはありませんが、翌日の2月2日は東海大学、福岡大学といった人気大学の受験も控えているので、特に関東の医学部受験生は川崎医科大学を諦めて、東京で受験できる東京女子医科大学に留まる受験生も多いことが予想されます。いずれにしても志願者数は幾ばくか減少し、その分、問題の難易度にもよりますが、合格最低点も多少、減少することが予想されます。

東京女子医科大学 一般選抜の英語

図表系・会話系の演習と長文テーマ関連の英語意見論述の練習を

出題傾向・内容は同様で、大問4題も変わらず。大問[2]は脱文挿入、あるいは脱段落挿入(3問)が通例の出題だが、2025年度では脱段落ではなく、脱文挿入のみであった。大問[3]は語句補充のみで、グラフや図表と必ず絡めての出題となっている。[4]の会話問題は、通常の会話問題とは異なり.図表やグラフが付けられるのが特徴で、問題は下線部の意味や空所補充、内容真偽など。

例年と変わらぬ出題形式・内容と言えるので、まずは近年の過去問から全体像をつかむこと。会話文、グラフ・図表などデータ絡みの文、長文における和訳とテーマ型英作文の対策と慣れは必須。

記述パートに関しては、和訳の難度は高くはないが、「一読して相手に伝わる、読み手を意識した訳文」を作る訓練が不可欠。テーマ型英作文は長文絡みなので、日頃の演習で扱った英文について自分の意見を30語前後でまとめる練習をしておくとよい。

難  易  度:標準
出題形式:記述・マーク
知  識  量:★★★
スピード:★★★★
記  述  力:★★★
応  用  力:★★★

東京女子医科大学 一般選抜の数学

典型問題はしっかり押さえ、思考力を要する問題への対応力も

大問4題。記述式。標準レベルの問題に加え、数列、整数、場合の数・確率、図形などが絡んだ、単に数をこなしてきただけでは対応が難しく思考力を要する問題も出題される。数学Ⅲの微積分も頻出。問題内容の割に試験時間もタイトである。2025年度の大問[4]の複素数平面は面を食らって得点を取れなかった受験生が多かったであろう。

例年のセットは、標準問題と、やや応用レベルの問題や思考力が問われる問題からなる。標準問題は絶対に落とせないので徹底した練習をし、正確さとスピードを養っておきたい。数列、整数、場合の数・確率、図形などは、思考力が問われる問題になりやすい。ここ5年分の過去問には目を通し、難度の目安を養っておくと良い。難度と試験時間を考えると、高得点勝負にはなりにくいだろう。過去問を通して時間配分等に慣れておき、本番では解きやすそうな問題から解いていこう。

難  易  度:標準
出題形式:記述
知  識  量:★★★
スピード:★★★
記  述  力:★★★
応  用  力:★★★★

東京女子医科大学 一般選抜の化学

取れる問題を確実に解く。有機の構造決定は対策必須

例年大問4題の出題である。試験時間は2科目で120分。2020年度からは、大問[1]は小問集合、大問[2]は理論または有機化学、大問[3]は有機または理論化学、大問[4]は有機化合物の構造決定からの出題が続いていて、大問[1],大問[2]はマーク式、大問[3],大問[4]は記述式となっている。

小問集合は原子の構造から生命化学まで化学の全範囲から満遍なく出題されていて、すべて選べ、と正答数の分からない問題もあり、化学の本質を理解していなければ正解にたどりつけない問題も多い。大問では医学部ランキングが低いとは思えないような難解な問題が出題されることもあるので注意したい。

小問集合問題で高得点を取れるようにしたい。化学の全範囲から満遍なく出題されているので、そのために確実な知識を身につけておく必要がある。難問や奇問は出題されないため、受験用の問題集で典型問題を正確に解けるように反復演習することが必要である。時間に対して問題数が多いので、頻出問題や典型問題は短時間で正答できるように訓練しておきたい。

マーク式・記述式混合問題なので、時間配分が重要になってくるので、解ける問題を確実に解く方針で臨むべきであろう。


難  易  度:標準
出題形式:記述・マーク
知  識  量:★★★
スピード:★★★★
記  述  力:★★★
応  用  力:★★★

東京女子医科大学 一般選抜の生物

各分野で基本的な知識問題と標準的な考察問題がバランスよく出題される

大問数は2022年度以降、4題構成が続いている。各大問は多くの場合、標準的な知識問題と考察問題で構成されているが、年度によってはやや複雑な思考を要する出題もある。2025年度では循環に関する計算や遺伝に関する考察を求める出題が少し多く、これらに苦手意識をもつ受験生は難しく感じただろう。知識と考察をバランスよく出題する傾向は長く続いており、今後も大きく変化しないだろう。

知識問題は教科書レベルのものがほとんどなので、確実に得点ができるようにしておきたい。教科書の内容を正しい理解にもとづいて暗記し、一般的な問題集をくり返し演習する、という受験勉強の基本を忠実に実行しておこう。考察問題も標準的なものが多いなので、問題集や過去問で典型的な問題を何回もくり返し解き、基盤となる考え方を身につけておくとよい。問題によっては本文や問題文の条件を丁寧に読み解く必要があるので、文章を読みながらポイントを書き出し、効率的にまとめる手続きを練習しておくとよいだろう。


難  易  度:標準
出題形式:記述・マーク
知  識  量:★★★
スピード:★★★
記  述  力:★★★
応  用  力:★★★

東京女子医科大学 一般選抜の物理

物理全分野を満遍なく学習しておこう!

2025年度は2024年度と同様に大問3題構成で、すべての大問で様々な分野から出題されている。いずれの問題も基本レベルの典型問題であり、試験時間60分を考えると完答を目指したい。

2023年度までは小問集合なしの大問3題構成であったが、2024年度から大きく出題傾向が変化した。2024年度は大問3題すべて3つのテーマについて出題された。2025年度は大問2のみ小問集合となり、熱力学・波動・原子分野から様々な分野の問題が出題された。また、描図問題や導出過程を記述する問題など、解答形式にも多様性が見られる。特に導出過程を記述する問題については、「問題文中にない物理量を用いる場合は、定義してから用いること」と但し書きがあり、丁寧な記述が求められる。

難  易  度:易
出題形式:記述・マーク
知  識  量:★★★
スピード:★★
記  述  力:―
応  用  力:★

東京女子医科大学 一般選抜の小論文

適性試験と合わせて60分と時間が短いため、時間配分が重要である。適性試験はマーク形式での出題である。したがって、論述形式の小論文の問題より適性試験の方が圧倒的に負荷が軽いことから、適性試験に先に着手し可能な限り多くの時間を小論文に残しておくことを推奨する。

2025年度の小論文は「安楽死」を題材としており、医療系の主題からの出題であった。東京女子医科大学のこれまでの出題傾向を振り返ると、医療系の長文を扱った際はかなり基本的な用語に関する論述を求めることが多かった。そのため、一定程度の医療用語知識を覚えておく必要がある。

ただ近年では2023年度に小説から出題されたことがあった(三浦綾子『泥流地帯』)。2026年度の一般公募推薦の小論文問題を見る限り、急に出題傾向が変わった時のための準備はしておくべきである。

出題形式:テーマ型・現代文型
試験時間:適性試験と合わせて60分
字  数:400字/400字

東京女子医科大学 一般選抜の面接

東京女子医科大学の面接は面接官3人との個人面接である。面接前に「併願校の合格状況」について記入するアンケートがある。出願の際に提出した志望理由書と自己評価書から質問されることもあるので、コピーを取って準備しておきたい。建学の精神や「至誠と愛」の理念については目を通しておくことをお勧めする。

形式:個人面接
所要時間:10~15分
面接官の人数:3人
配点:非公表

東京女子医科大学医学部合格者の体験談

以上、東京女子医科大学の大まかな情報についてお伝えしました。より詳しい内容、分析については試験前日に一次試験の会場である京王プラザホテル新宿で行われる【前日予想問題講座】でお伝えしたいと思います。

毎年、多くの方にご参加いただいている東京女子医科大学の≪入試前日予想セミナー≫を、今年は有料講座としてリニューアルしました。2年連続で数学の問題が「ズバリ的中!」するなど、メルリックスの情報分析力は皆さまよくご存じのことと思います。そこで、2026年度は数学・化学・生物・物理の理系科目すべての≪予想問題講座≫を開催します。


それでは最後に、メルリックス学院から東京女子医科大学の一般選抜で合格した生徒たちの合格体験記をご紹介します。皆さまのご健闘を心よりお祈りしております!

2024年度 東京女子医科大学医学部合格
Mさん

最後の受験だという気持ちで挑んだ三浪目

私は二浪目のときに、もう一浪して医学部に行く夢を追い続けるか、もう浪人はあきらめて薬学部や歯学部に進むか迷いました。 ・・・詳しくは こちら

2021年度 東京女子医科大学医学部合格
白須理沙さん

推薦で不合格になった女子医に一般で合格!

私は評定平均がそれなりにあったので、1浪の時は東京女子医科大学の一般推薦を受けました。推薦が不合格になってからの数ヶ月は、弱点を補強するために授業を詰め込んで本当にがんばりました。特に東京女子医科大学は推薦がダメだったからこそ思い入れがあり・・・詳しくはこちら

2021年度 東京女子医科大学医学部合格
Rさん

宅浪で上手くいかず「これはまずい」と途中入学

最初は宅浪していたのですが、5月の全統模試がひどい成績で「これはまずい」と焦り、メルリックスに途中入学しました。最初の1週間は体験入学で・・・詳しくはこちら

2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキング

メルリックス学院が公表している入試難易度ランキングは以下の通りです。※メルリックス学院内部生の模試結果と入試結果、さらにメルリックス学院が独自に入手した入試情報をもとにランキングを決定しています。

順位

大学名

入試難易度

1

慶應義塾大学

72.5

2

東京慈恵会医科大学

70.0

3

日本医科大学

69.0

3

順天堂大学

69.0

5

自治医科大学

68.5

5

東北医科薬科大学(A方式)

68.5

5

国際医療福祉大学

68.5

5

関西医科大学

68.5

9

大阪医科薬科大学

68.0

10

産業医科大学

67.5

11

昭和医科大学

66.5

11

東京医科大学

66.5

11

東邦大学

66.5

14

東北医科薬科大学(B方式)

65.5

15

日本大学

65.0

15

藤田医科大学

65.0

17

近畿大学

64.5

17

兵庫医科大学

64.5

19

帝京大学

64.0

19

東海大学

64.0

19

聖マリアンナ医科大学

64.0

19

東北医科薬科大学(一般枠)

64.0

23

杏林大学

63.5

23

北里大学

63.5

26

福岡大学

63.0

26

久留米大学

63.0

28

岩手医科大学

62.5

28

埼玉医科大学

62.5

28

金沢医科大学

62.5

28

獨協医科大学

62.5

32

川崎医科大学

61.5

32

東京女子医科大学

61.5


※こちらの入試難易度ランキングは、 Amazonから発売している【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載されています。

川端政克
川端政克
メルリックス学院渋谷校の教務統括責任者。東京六大学の野球部で培った指導力と統率力、そして長く高校教師を務めた豊富な経験を活かし、生徒や保護者から絶大な信頼を得ている。特になかなか勉強に向き合うことのできない生徒への指導は天下一品。

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