川崎医科大学医学部の2024年度入試結果と2025年度入試変更点

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
大阪校教務より川崎医科大学の2024年度入試分析がまとまりましたので、その一部をこちらの記事でご紹介します。


川崎医科大学医学部の2024年度入試が出ましたので、お伝えします。
 
川崎医科大学の入試の特徴として上げられるのが、募集人数126名のうち約55名、約44%を総合型選抜と附属高校からの学校推薦型選抜が占めている点ではないでしょうか。
さらに一般選抜も全体で約71名ですが、そのうちの約26名が地域枠選抜となっています。


目次[非表示]

  1. 1.○募集概要
    1. 1.1.総合型選抜
    2. 1.2.学校推薦型選抜
    3. 1.3.一般選抜
  2. 2.○入試結果
    1. 2.1.一般選抜
    2. 2.2.地域枠選抜 岡山県地域枠
    3. 2.3.地域枠選抜 静岡県地域枠
  3. 3.○合格最低点
  4. 4.○補欠と繰り上げ合格
  5. 5.○2025年度の入試変更点
  6. 6.○出願書類
  7. 7.○一般選抜の出題傾向
    1. 7.1.英語 標準
    2. 7.2.数学 標準
    3. 7.3.物理 標準
    4. 7.4.化学 易
    5. 7.5.生物 やや易
    6. 7.6.小論文 資料文型・図表型
    7. 7.7.面接 個人面接
  8. 8.○合格体験記

○募集概要

2025年度入試はまだ詳細が発表されていません。
2024年度の募集内訳は以下のようになっています。

総合型選抜

                            
            

中国・四国地域出身者枠

            

霧島市地域枠

特定診療科専攻枠

約20

約1

約4

学校推薦型選抜

            

学校推薦型選抜
(附属高等学校)

            
約30名

一般選抜

            
一般選抜
            
地域枠選抜
岡山県地域枠
地域枠選抜
静岡県地域枠
地域枠選抜
長崎県地域枠
約45名
約10名
10名
6名

2023年度入試から総合型選抜で霧島市地域枠と特定診療科専攻枠をそれぞれ、約1名、約4名新設したことにより、一般選抜の募集人数がそれまで約50名だったのが、5名減り、約45名の募集となりました。


○入試結果


一般選抜

2023年度入試では約45名の募集に対し、受験者数1252名、1次合格者数403名、正規合格者数67名、正規合格倍率18.7倍でした。
2024年度入試では約45名の募集に対して、受験者数1223名、1次合格者数408名、正規合格者数101名、正規合格倍率12.1倍という結果になりました。
そのため、2023年度入試と比べると、2024年度入試は正規合格者数が34名多く、正規合格倍率が6.6ポイントも低くなるという結果になりました。
 
新課程入試の前年ということもあり、大学によっては正規合格者を多く出したところもあった2024年度入試でしたが、川崎医科大学もその一つと言えるかもしれません。


2024
2023
2022
募集人員
約45名
約45名
約50名
志願者数
1,272名
1,284名
1,351名
一次受験者数
1,223名
1,252名
1,296名
一次合格者数
408名
403名
368名
一次合格倍率
3.0倍
3.1倍
3.5倍
正規合格者数
101名*
67名*
106名*
正規合格倍率
12.1倍
18.7倍
12.2倍
入学者数
50名
49名
68名

*はメルリックス学院調べ

地域枠選抜 岡山県地域枠

地域枠選抜は専願入試のため募集人数ちょうどの二次合格者数を発表します。2023年度入試の岡山県地域枠では募集人数約10名に対し、受験者数53名、1次試験合格者数18名、正規合格者数10名、合格実質倍率5.3倍という結果でした。
それに対し2024年度入試では募集人数約10名に対し、受験者数68名、1次試験合格者数21名、正規合格者数10名、正規合格倍率6.8倍と、2023年度入試に比べて、倍率が高くなるという結果になりました。


2024
2023
2022
募集人員
約10名
約10名
約10名
志願者数
68名
53名
73名
一次受験者数
68名
53名
72名
一次合格者数
21名
18名
15名
一次合格倍率
3.2倍
2.9倍
4.8倍
正規合格者数
10名*
10名*
10名*
正規合格倍率
6.8倍
5.3倍
7.2倍
入学者数
10名
10名
10名

*はメルリックス学院調べ

地域枠選抜 静岡県地域枠

静岡県地域枠も専願であり、2023年度入試は募集人数10名に対し、受験者数58名、1次合格者数20名、正規合格者数10名、正規合格倍率5.8倍という結果でした。
2024年度入試では募集人数10名に対し、受験者数60名、1次合格者数20名、正規合格者数10名、正規合格倍率6.0倍と、わずかではありますが、こちらも2023年度より倍率が高くなる結果となりました。


2024
2023
2022
募集人員
10名
10名
10名
志願者数
61名
60名
70名
一次受験者数
60名
58名
69名
一次合格者数
20名
20名
15名
一次合格倍率
3.0倍
2.9倍
4.6倍
正規合格者数
10名*
10名*
10名*
正規合格倍率
6.0倍
5.8倍
6.9倍
入学者数
10名
10名
9名

*はメルリックス学院調べ

地域枠選抜 長崎県地域枠

専願である長崎県地域枠の入試結果を見てみると、2023年度入試では募集人数6名に対し、受験者数38名、1次試験合格者数11名、正規合格者数6名、正規合格倍率6.3倍だったのが、2024年度入試では募集人数6名に対し、受験者数25名、一次合格者数11名、正規合格者数6名、正規合格倍率4.2倍と倍率が低くなる結果となりました。


2024
2023
2022
募集人員
6名
6名
6名
志願者数
27名
38名
36名
一次受験者数
25名
38名
34名
一次合格者数
11名
11名
11名
一次合格倍率
2.3倍
3.5倍
3.1倍
正規合格者数
6名*
6名*
6名*
正規合格倍率
4.2倍
6.3倍
5.7倍
入学者数
6名
6名
6名

*はメルリックス学院調べ

○合格最低点


2024
2023
2022
一般選抜
一次合格最低点
(350点満点)
223.5点
(63.9%)
427.0点
(65.7%)
387.0点
(59.5%)


○補欠と繰り上げ合格

川崎医科大学では補欠候補者がなく、二次試験を受験した人全員が繰上合格の対象者となります。繰り上げ合格者数は公表されていません。


○2025年度の入試変更点

詳細が分かり次第お伝えします。


○出願書類

一般選抜はWeb出願時に【本学を志望した理由】と【自己PR】を各300字以内で入力。
地域枠選抜は別途【志望理由書】に地域医療を志す理由を800字以内で手書きで記入。
岡山県地域枠の志望者は岡山県若しくは川崎医科大学にゆかりがあることも書く。

​​​​​​​

○一般選抜の出題傾向

英語 標準

80分100点。マーク式。
例年問題数は3題、大問1は文法・短文完成、大問2、3は長文が出題されます。時間に対して知識問題はやや多めなので、長文に時間を使うためには大問1を素早く解くのがカギとなります。

数学 標準

80分100点。マーク式。
共通テストのような誘導形式で、複数分野の典型問題の解法を組み合わせて解く問題が多く出題されます。問題量、計算量が多いので、誘導に乗りながら問題を解けるようにしておきましょう。

物理 標準

理科2科目120分150点。マーク式。
大問4問で構成されていて、力学が2題、波動、電磁気が1題ずつ出題されます。ここ数年難度が上がっていましたが、2024年度入試は2023年度入試と変わらない難度でしたが、いろいろな面で変化を加えてくることがあるので、注意が必要です。

化学 易

理科2科目120分150点。マーク式。
例年易しい問題が多く出題されますが、出題範囲が広いのが特徴です。2024年度は2023年度と似た問題も出題されていたので、過去問を抑えつつ、基本問題を身につける必要があります。

生物 やや易

理科2科目120分150点。マーク式。
2022年度から大問2題となり、基本的な知識や一般的な実験について、どれだけ正確に知識を出力できるかが問われます。
しっかりと教科書を読み、生物用語の使い方や意味をしっかりと覚えておきましょう。


小論文 資料文型・図表型

50分。資料文型、図表型。
資料文型であったり、図と資料文型であったりと、少しずつ変化が見られますが、受験生の考えを問う問題が出題されます。


2024年:外山 慈比古「知的創造のヒント」
2023年:田辺 俊介「外国人へのまなざしと政治意識」
    厚生労働省 広報誌「厚生労働」より「誰一人取り残さない社会に向けてーつながり・重なり・支え合う地域共存社会へー」
2022年:青山 拓央「心にとって時間とは何か」

面接 個人面接

個人10~15分 受験生1人に対し面接官3人
事前アンケートあり
医師志望理由、本学志望理由のほか、併願校や共通テストの予想点数、浪人生活や高校生活についてなどが問われます。また、1年次は全寮制なので寮の規則が守れるかは必ず質問されます。
出願書類からもよく質問されるので、事前に見直しておきましょう。
また、地域枠の受験生には地域枠を志望した理由、その地域に残る事に対する意思確認も聞かれます。


○合格体験記


川崎医科大学医学部 合格|1年間で偏差値を10以上あげて医学部に2校合格


鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

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