後期逆転合格は可能か?―藤田医科大学の場合―

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


先日、藤田医科大学医学部の一般前期が行われ、志願者1,963人、受験者1,766人、一次合格442人、正規合格222人という結果でした。一般後期は一次試験が3月3日、二次試験が3月14日に行われます。




目次[非表示]

  1. 1.藤田医科大学には基準点がある
  2. 2.志願者増の一般前期は厳しい戦いに
  3. 3.名古屋校の生徒の合格率が高いことに驚く
  4. 4.後期逆転はあり得るかどうか?

藤田医科大学には基準点がある

藤田医科大学の一般入試の特徴は英語と数学に「基準点」が設けられていることでしょう。基準点は年によって変わります。


今年の藤田一般前期の基準点は以下の通りです。


英語24/120点(20.0%)
数学26/130点(20.0%)
英語+数学129/250点(51.6%)


藤田は基準点を超えている答案のみ、記述部分を採点します。そうすることによって、試験日から合格発表までの期間を短縮しています。マークシート式の部分は基本的な問題が並んでおり、その基本的な問題ができるかどうかで足切りすることは、入試としては非常に理に適っていると言えます。


志願者増の一般前期は厳しい戦いに

今年の一般前期は昨年よりも一次合格者が42人多かったにも関わらず、一次合格最低点は14点ほど上がっています。一次試験日が後ろにずれたことによって、学力上位層の受験が増えたことがうかがえます。


ただ、メルリックス学院名古屋校に一次試験の点数が10番台の生徒がいるのですが(もちろん正規合格)その点数を見る限りでは、合格最高点は昨年とほとんど変わりがないか、少し低いぐらいではないかと思います。中間層が分厚くなり、結果として最低点が少し上がったというところでしょうか。


名古屋校の生徒の合格率が高いことに驚く

2024年度の藤田医科大学一般後期は一次試験が他の医学部と重なっていません。昨年の後期一次試験は聖マリアンナ医科大学の後期一次試験と重なっていました。単独で行われる今年は昨年より志願者が増えることが予想されます。


ただ、藤田医科大学の一般後期の合格最低点は年によってばらつきがあります。これは他の私立医学部にも言えることですが、その年の前期の受験状況や試験日の重なりによって、後期の受験者層は大きく変動します。


共通テストの平均点が高かった今年は国公立志望者が、そこまで私立医学部の後期試験を受験してくるかどうかは微妙なところです。どちらかと言うと、今年の藤田後期は「前期で惜しかった受験生達のリベンジ戦」の趣が濃くなるのではないかと思います。特に藤田医科大学は試験後、受験者全員に点数開示されるため、一般前期を受けた人達は自分の点数がわかっています。「惜しかった」「もう少し頑張れば」という感想を抱いた受験生は少なくないのではないかと思います。


後期逆転はあり得るかどうか?

メルリックス学院名古屋校では、地元・藤田医科大学の後期対策は今年も万全を期しています。2月24日(土)に入試直前セミナーを行い、その後は4日間の集中対策講座、仕上げとして2日間の直前合宿を行います。いずれも、昨年の藤田医科大学オープンキャンパスで、過去問解説を担当した講師陣が講義を行います。


直前合宿は渋谷校でも開催します。昨年は聖マリアンナ医科大学と一次試験日が重なっていましたが、単独で行われる今年は関東圏からも藤田後期を受ける受験生がそれなりにいると考え、直前合宿を開催することにしました。


関東圏の医学部受験生は知らず知らずのうちに、関東の医学部特有の「マークシート式・試験時間が短い」出題形式に慣れてしまっています。そうした勉強をしてきた受験生にとって、英作文など記述部分が多い藤田医科大学などは「受けにくい」という感覚があるかもしれません。


この直前合宿では「情報のメルリックス」の粋を集めて、記述対策も含めて徹底的に藤田後期に勝ち抜くための対策を行います。ぜひ多くの方のご参加をお待ちしております。










鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

新着記事

他の合格体験記

受験攻略ガイド

カテゴリ一覧