【2026杏林】杏林大学医学部一般選抜に合格するための対策(過去問分析)

皆さん、こんにちは。メルリックス学院代表の佐藤です。

杏林大学医学部は、2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキングで、32大学中19位。入試難易度は偏差値63.5で愛知医科大学、北里大学と同水準です。今回は「私立医学部偏差値ランキング」ブログの一環として杏林大学医学部一般入試についてお伝えしたいと思います。

目次[非表示]

  1. 1.杏林大学医学部一般入試の概要
  2. 2.杏林大学医学部の試験日程及び試験会場
  3. 3.杏林大学医学部一般入試の学科試験内容
  4. 4.2026年度一般入試 一次試験が2月に移行して杏林大学医学部の志願者数はどうなる?
  5. 5.杏林大学医学部一般入試の英語に関して
  6. 6.杏林大学医学部一般入試の数学に関して
  7. 7.杏林大学医学部一般入試の化学に関して
  8. 8.杏林大学医学部一般入試の生物に関して
  9. 9.杏林大学医学部一般入試の物理に関して
  10. 10.杏林大学医学部一般入試の小論文試験について
  11. 11.杏林大学医学部一般入試の面接試験について
  12. 12.実際に杏林大学医学部に合格した生徒の声
  13. 13.2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキング

杏林大学医学部一般入試の概要

いよいよ2/2(月)に実施される杏林大学医学部の入試より都内の私立医学部の入試も本格的に始まります。杏林大学医学部は偏差値ランキングでも例年中堅に位置しており、都内の私立医学部志願者にとって有力志望大学に挙げられる大学です。

2021年度の志願者数が2280名、2022年度の志願者数が2649名 2023年度が2933名 2024年度が2975名と毎年、うなぎ上りに志願者数が増えておりましたが、 2025年度入試では志願者数が2237名まで落ち込みました。このところ他大学と日程が重なることなく来ておりましたが、 帝京大学医学部一日目と重なった影響であります。

杏林大学医学部は東京都23区近郊にあり、難易度も手ごろなところで試験形式もマーク型である点が人気を呼んでいる要因になっております。また、 一次合格者数が2025年度入試では725名(※メルリックス調べ)と判明している大学の中では最多でした。これまでも一次合格者を多めに出す私立医学部でしたが、昨年初めて一次合格者数が700名を突破しました。

杏林大学医学部の試験日程及び試験会場

杏林大学医学部は2026年度入試から一般入試の募集人員が89名から79名に減り、その分の10名は共通テスト利用選抜にプラスされました。共通テスト利用選抜の募集人員が15名から25名に増えたため、繰り上げ合格の回り方など、例年とは異なる変化がありそうです。

募集人員

79名※

出願期間

2025年12月1日(月)~2026年1月16日(金)必着

試験日

一次試験:2月2日(月)

二次試験:2月11日(水)または 2月12日(木)

合格発表日

一次試験:2月6日(金)17:00

二次試験:2月18日(水)17:00

入学手続き締切日

2月26日(木)

試験会場(一次試験)

東京会場 五反田TOC

試験会場(二次試験)

杏林大学三鷹キャンパス

※東京都地域枠10名、新潟県地域枠4名、群馬県地域枠1名を別途募集

杏林大学医学部一般入試の学科試験内容

杏林大学は典型問題中心の構成の中に、たまに煩わしい問題が入り混じっているといった問題であることが多く、標準問題(取るべき基本問題)をいかに落とさずに取り切るかがポイントになってくる試験であることが本年も予想されます。

設問ごとの配点や科目間の得点調整の有無については大学より公表されておりませんが、合格のためには最低でも6割以上を得点する必要があると推測されています。

今まで積み上げてきた自身の基礎力を信じ、問題の取捨選択を誤らずに取るべき問題を最後の1秒までもぎ取る実戦的な力が要求されます。そこで直前期にすべきこととして過去問等を活用しながら、脳内でうまく試験が進んでいる展開だけではなく、もし予定通り解けない問題にぶつかった際に、どう気持ちを切り替えて他の問題に取り組むかといったパターンのシミュレーションは杏林大学医学部には有効です。

2025年度入試は数学の計算量が大幅に増えましたが、そういった最悪のケースも想定しておき、本番で思い通りいかない状況に遭遇しても焦らない心構えをしていくことが杏林大学医学部では大切な要素です。

河合塾全統模試の合格者平均値が2024年度第二回河合塾全統記述模試によると合格者平均偏差値は英語:64.8 数学:63.1 理科:63.6(資料提供:河合塾近畿地区医学科情報センター)

数学の数値が低く出ているのは2025年度入試で難化したことから数学が得意な受験生とそうでない受験生の差が拮抗したことが予想されます。物理も2025年度入試では小問集合がなくなり、大問だけの構成になったことから問題の難度が上昇したことによる影響が出て物理が得意な受験生も得点が伸び悩んだことによるものであると推測されます。

問題が落ち着けば2024年度入試のように偏差値ランキングも64.0に戻る可能性が高いと読んでおります。

2026年度一般入試 一次試験が2月に移行して杏林大学医学部の志願者数はどうなる?

2021年度入試以降、杏林大学医学部一般入試に関して2025年度入試以外は単独日程で実施されておりました。

ところが、2026年度入試は文科省からの事実上の指令といえる2月ルール(一般入試は2月以降に解禁するよう)が適用されるため、杏林大学医学部についても2/2(木)に入試が実施されます。それに伴い、志願者数も大きく変動することが予想されます。

2/2(木)は杏林大学医学部の他に日本医科大学、福岡大学医学部、東海大学医学部(一日目)と重なります。福岡大学医学部、東海大学医学部については偏差値ランキングでは同列帯に並びます。そこで、受験生が割れるのは避けられません。一方で東京都内の中堅に位置する私立医学部として杏林大学医学部は根強い人気があるのも事実です。

従って、昨年度、帝京大学医学部と重なった日程での志願者数と横ばいか若干、減少する程度に収まるものと予想しております。

いずれにしても、これだけ偏差値ランキング同列帯の大学が重なると繰り上がりが回らない現象は容易に想像がつきます。例年以上に正規合格を目指して取り組む必要があることは言うまでもありません。

杏林大学医学部一般入試の英語に関して

総じて負担減傾向継続、ジャンル不問の読解演習を中心に

2021年に問題が大幅に易しくなり、2025年度までその傾向が継続されてきています。

【1】短文完成や【2】語句整序は毎年、同じ傾向ですので、基本的なイディオムや基本例文に慣れておくことが必須であります。【3】短文と会話文整序で計5問。【4】定番の長文は2つだが、2022年度以降は長文1題につきA4版一枚に収まる長さで問題数も5問ずつ計10問と少な目です。

問題は内容真偽、下線部意味、空所補充などです。脱文挿入の問題は2025年度入試においては姿を消しました。テーマも医系に特化した内容だけでなく幅広いジャンルから出されています。読むべき英文の量も処理すべき問題数も抑えられており、杏林大学医学部英語に関しては負担軽減傾向が2021年度以降、続いております。

難易度:標準

知識量:★★★★

スピード:★★★

記述力:―

応用力:★★★

杏林大学医学部一般入試の数学に関して

まず上位私大レベル典型問題を固め、図形の絡んだ総合問題を

全問マーク式で数値をマークする問題もあれば選択肢から選ぶ問題も出題されます。選択肢が多いことが特徴であります。

試験時間の割には問題が多く処理能力が問われる内容であります。とりわけ2025年度杏林大学医学部入試の数学は計算量が大幅に増加しました。

前半は比較的標準レベルの問題が並びます。後半は図形に関する洞察力を要求される総合的な問題や独自設定がなされて問題文の読解力を必要とされる問題が杏林大学医学部では目立ちます

2025年度入試では【1】は四次方程式と因数定理。誘導に乗って点数を伸ばしたい。【2】は数Ⅲの微分で上手く誘導に乗れるかが大切であります。後半は計算も煩雑なので捨て門にした方が無難であります。【3】の(1)は空間把握が絡む数Ⅲの微積の問題です。空間図形が得意な受験生は点数を伸ばせて図形が苦手な受験生は捨て問にせざるを得ない問題でした。(2)は確率漸化式の問題で前の設問から枝分かれした問題であります。この問題は私立医学部入試では典型問題なので確実に得点したい問題です。

難易度:やや難

知識量:★★★

スピード:★★★

記述力:―

応用力:★★★★

杏林大学医学部一般入試の化学に関して

全問マーク形式。基本問題中心の高得点勝負

全問マーク形式。例年は大問3~4題で2025年度は大問4題でした。基本的な出題が多いのが特徴であります。昨年度、一昨年度に続き、今年度もグラフを伴う問題が出題されました。【1】は有機の知識問題、【2】は理論分野からの計算問題。【3】脂肪族、芳香族からの基本問題。【4】は溶解度積からグラフを伴う問題。解答時間が理科2科目で100分であることから適正量といえましょう。難度は「標準」だが、「やや易」に近い「標準」であります。

合格圏内に入るには80%以上を死守したいところであります。

難易度:マーク

知識量:★★★

スピード:★★★

記述力:―

応用力:★★★

杏林大学医学部一般入試の生物に関して

知識の引き出しを素早く切換えて正しく取り出す力が求められる

例年大問数は3題もしくは4題であり、今年度は4題でした。年によって大問数の変化はあるものの前半は様々な単元からの小問及び中問集合が、後半は特定のテーマに関連した知識問題と実験考察問題で統一されています。前半では基本的な知識を直接的に問う問題が多く、出題範囲が生物の全範囲に及びます。

例年、計算を要する問題が数問出題されており、今後もこの傾向は続くと予想されます。2025年度は後半に神経における興奮の伝達と伝達、及びタンパク質の立体構造と酵素の働きが取り上げられました。酵素の働きは教科書では扱われないミカエリス定数が登場しましたが、酵素反応の意味が理解できていれば十分に考察可能な内容でした。理科2科目で100分の分量としては妥当な量であります。

生物に関しても合格圏内に入るには75%以上の得点率は要求されるでしょう。

難易度:標準

知識量:★★★

スピード:★★★

記述力:―

応用力:★★

杏林大学医学部一般入試の物理に関して

2026年度も難しい出題であることを想定し、しっかり準備しよう!!

2024年度までは大問1と大問2が小問集合の4問構成でしたが、2025年度は小問集合なしの大問3問構成と大幅に変更されました。

大問1は原子核反応の問題、設定は難しくないが数値計算が煩雑でした。現役生にとっては酷だった可能性があります。大問2は単振動の問題、前半は典型問題ですが、中盤から後半にかけて問題設定が煩雑になります。大問3はダイオードの問題、前半は基本用語の問題、中盤から後半にかけてはダイオードを用いた直流回路の問題であります。

どの問題も後半は計算が面倒であり、2教科で100分であることを考えると1教科目で40分未満。物理にために最低でも60分は時間を残したいところです。難度は「標準」と出しておりますが、「やや難」に近い「標準」であります。

難易度:標準

知識量:★★★

スピード:★★★★

記述力:―

応用力:★★★

杏林大学医学部一般入試の小論文試験について

自己を取り巻く社会への関心が問われる

2025年度

一般(一日目)

「老いる」ということについて論じる。

一般(二日目)

「豊かな人生」ということについて論じる。

一般(共通テスト利用)

「足るを知る」ということについて論じる。

2024年度

一般(一日目)

「内面と外見」ということについて論じる。

一般(二日目)

「信じる」ということについて論じる。

一般(共通テスト利用)

「仕事と趣味」ということについて論じる。

杏林大学小論文の最大の特徴は、非常に端的なテーマに対して800字という多めの字数制限が設定されている点であります。さらにそのテーマは抽象度の高いことわざ、四字熟語から出題されているケースが殆どであります。

これらの出題例からしても杏林大学医学部小論文の出題に対応するには一定以上の語彙力を持っておく必要があります。その対策としては日頃から意味を説明できない言葉に対しては辞書的意味を調べる」習慣を持ったり、共通テスト第二問(小説)の問2における語彙力問題に挑戦したりして正しい言葉の知識を蓄えることが有効であります。

そして、800字という字数制限に対応できる技術も備えておきたいところです。テーマと自分自身の人生における出来事を繋ぎ合わせる練習も積み、一つのテーマに対して多角的に接近できる視野も修得しておきたいところです。

試験時間:60分
出題形式:テーマ型
字 数:800字程度
配 点:―

杏林大学医学部一般入試の面接試験について

杏林大学医学部二次試験で小論文が始まる前にアンケートの記入がある点が特徴です。杏林大学医学部の面接試験ではアンケートに書かれた内容から結構、聞かれるので面接試験での質問内容を想像して書くよう心掛けることが非常に重要になってきます。面接室によってリラックスした雰囲気の部屋と厳しい圧迫気味の部屋に分かれる点も杏林大学医学部の二次試験では起こることのようであります。

一方で医師志望理由や本学志望理由、高校生活のことといった内容以外に「世界と比べた日本の問題点は」「救急車の有料化についての考え」といった時代のトレンドになってるテーマも必ず一題問われます。新聞の社説や医系小論文のテキストに出てるテーマについて自分の考え方を確立しておくといった習慣も付けておきたいところです。

また、東京都地域枠は一般入試の他に東京都による面接が課せられます。

実際に杏林大学医学部に合格した生徒の声

杏林大学医学部入試に関するより詳細な分析つきましては、試験前日の2月1日(日)にZoomウェビナーにてオンラインセミナーを行うことが決まりました。受験に向けての気持ちの最後の整理の場としてご活用いただければ幸いです。⇒お申込みはこちらからお願いします。

また、メルリックス学院から杏林大学医学部に合格した生徒の合格体験記をご紹介させていただきます。

2025年度 近畿大学医学部合格

吉野 友里さん(吉祥女子高校卒)

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テキストとチェックテストが素晴らしく、どんなにやる気のない受験生でもやる気になる制度が整っています。メルに入ったら、先生とチューターさんを思う存分活用してほしいです。1年間、メルで勉強すれば相当力がつきます。

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2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキング

2026年度版【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載している「入試難易度ランキング」は以下のようになっています。(ガイドP.32に掲載)

※メルリックス学院内部生の模試結果と入試結果、さらにメルリックス学院が独自に入手した入試情報をもとにランキングを決定しています。


順位

大学名

入試難易度

1

慶應義塾大学

72.5

2

東京慈恵会医科大学

70.0

3

日本医科大学

69.0

3

順天堂大学

69.0

5

自治医科大学

68.5

5

東北医科薬科大学(A方式)

68.5

5

国際医療福祉大学

68.5

5

関西医科大学

68.5

9

大阪医科薬科大学

68.0

10

産業医科大学

67.5

11

昭和医科大学

66.5

11

東京医科大学

66.5

11

東邦大学

66.5

14

東北医科薬科大学(B方式)

65.5

15

日本大学

65.0

15

藤田医科大学

65.0

17

近畿大学

64.5

17

兵庫医科大学

64.5

19

帝京大学

64.0

19

東海大学

64.0

19

聖マリアンナ医科大学

64.0

19

東北医科薬科大学(一般枠)

64.0

23

杏林大学

63.5

23

愛知医科大学

63.5

23

北里大学

63.5

26

福岡大学

63.0

26

久留米大学

63.0

28

岩手医科大学

62.5

28

埼玉医科大学

62.5

28

金沢医科大学

62.5

28

獨協医科大学

62.5

32

川崎医科大学

61.5

32

東京女子医科大学

61.5


※こちらの入試難易度ランキングは、 Amazonから発売している【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載されています。

佐藤正憲
佐藤正憲
医学部歯学部専門予備校メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。以来、医学部受験指導者としても、多くの医学部受験生、歯学部受験生を導き、支え、合格へと伴走してきた。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『日本人の9割が知らない医学部受験の世界』(晶文社)、『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

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