
【2026岩手医科】岩手医科大学一般選抜に合格するための対策(過去問分析)
こんにちは。
メルリックス学院渋谷校で教務統括責任者を務める川端です。
岩手医科大学医学部は、メルリックス学院の2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキングにおいて、 32大学中28位に位置し、偏差値は 62.5とされています。同レベルの62.5には他に埼玉医科大学、金沢医科大学、獨協医科大学があります。
本記事では、これまで多くの岩手医科大学を志望する受験生を指導してきたメルリックス学院の視点から、過去問分析と入試結果をもとに、合格に必要な戦略を具体的に解説するとともに、私が普段生徒たちを指導していて感じていることもお伝えしていきます。
目次[非表示]
2026年度 岩手医科大学 一般選抜の入試概要
2026年度の岩手医科大学一般選抜の入試概要は以下の通りです。
募集人員 | 一般選抜:73名 |
出願期間 | 2025年12月4日(木)~2026年1月5日(月)消印有効 |
試験日 | 一次試験:1月21日(水) |
二次試験:1月30日(金)・ 31日(土)※ | |
合格発表日 | 一次試験:1月27日(火)14:00 |
二次試験:2月5日(木)12:00 | |
試験会場(一次試験) | 本学矢巾キャンパス |
試験会場(二次試験) | 本学矢巾キャンパス |
※いずれか1日を選択
地域枠C・地域枠Dに出願する場合には、事前に受験資格審査(岩手医科大学入学試験受験資格審査申請書)が必要です。そちらの出願は既に11月に締め切られており、審査結果も受験生に通知されています。 一般選抜と地域枠C・地域枠Dを併願することはできませんが、地域枠Cと地域枠Dを併願することはできます。
2026年度の志願者数予想
2026年度の岩手医科大学一般選抜は、昨年度と同様、 国際医療福祉大学医学部と一次試験日が同じです。メルリックス学院の生徒を見ても、この2校の受験者層はほとんど重なっていません。
ある程度の学力があり、国公立医学部や順天堂大学医学部や日本医科大学といった難関私立医学部を志望している生徒は、国際医療福祉大学を受験します。
実際に2025年度のメルリックス学院渋谷校では、国際医療福祉大学の特待奨学生Aに選ばれた生徒がいましたが、その生徒は順天堂大学医学部にも合格しました。
そして、それ以外のほとんどの生徒は岩手医科大学を受験します。特に 「2/1ルール」の適用で1月入試の私立医学部が全部で9校と昨年度の14校から大きく減少したせいか、1月に一次試験を行う大学は 「とにかく受ける」が基本になっています。
特に岩手医科大学は二次試験日が1月30日(金)・ 31日(土)と、1月中に二次試験が終わる唯一の私立医学部です。多くの受験生が岩手医科大学の合格を狙って出願するため、 2026年度の志願者数は増加と予想します。
2026年度の繰り上げ合格予想
岩手医科大学の 二次試験合格発表日は2月5日(木)です。この日は、聖マリアンナ医科大学の一次試験が行われる日であり、 私立医学部の中で最も早い二次試験の合格発表日となります。
ここで合格(正規合格)となった人の 入学手続は2月12日(木)締切です。2月12日の時点で二次試験の合格発表が完了している私立医学部は、なんと岩手医科大学と一次試験が重なっている国際医療福祉大学しかありません。
つまり、岩手医科大学と国際医療福祉大学の正規合格を勝ち取った医学部受験生は、よほどの自信がない限りは 「とりあえず入学手続」するものと思われます。
実は同じ2月12日(木)に愛知医科大学が二次試験の合格発表を行いますが、合格発表の時間は18:00頃となっています。つまり、愛知医科大学の合格発表を待ってから、岩手医科大学または国際医療福祉大学に入学手続きするかどうかを決めることはできません。
では、とりあえず入学手続をした合格者のうち入学辞退する人は 「どのタイミングで」辞退するのか?
大きく動くと思われるタイミングの一番目は 2月25日以降です。なぜかというと、 この2月24日(火)~2月27日(金)にかけての4日間で、私立医学部31校のうち15校が正規合格の入学手続締切を設定しているからです。
ここで「本命校」に入学手続をした医学部受験生が、それまで持っていた正規合格をリリースするという動きが予想されます。ただ、入学辞退⇒すぐに繰り上げ合格を出すわけではなく、ある程度、入学辞退数が見込めた段階で、それぞれの大学のタイミングで繰り上げ合格が動き始めると思われます。
もともと私立医学部は二次合格(正規合格)を発表する時点で、歩留まりを見込んで募集人員より多めに合格者を出すのが普通です。2025年度の岩手医科大学は 募集人員の2.6倍にあたる190名の正規合格を発表しています。その後、 繰り上げ合格は補欠番号30番台前半まで回っています。(メルリックス調べ)
大学が発表している繰り上げ合格者数は「繰り上げ合格を連絡した際に入学の意思を示した人の数」であり、こちらは17名と公表されています。単純計算すると、正規合格した190名のうち100名ほどが入学辞退したことになります。
2026年度はどれぐらいの繰り上げ合格者が出るかと聞かれると非常に難しいところですが、大きく動く2番目のタイミングは国公立医学部前期日程の合格発表が終わる 3月10日以降です。ただし、2025年度のように3月下旬まで繰り上げ合格が動かず、補欠候補者の受験生たちが今か今かと動くのを待つ――という可能性は今年も十分にあると考えています。
ただ、岩手医科大学は 補欠候補者に繰り上げ順位が付いているので、回ってくるかどうかの目星がつけやすいのが救いでしょう。
詳しい繰り上げ合格の手続方法については、岩手医科大学のホームページで公表されている学生募集要項に記載されていますが、どこまで繰り上げ合格が回っているかといった補欠の状況については非公表とされています。
大学に問い合わせてもお答えいただけませんので、補欠候補者の方々は辛いですがじっと辛抱の日々となります。 (2026年1月6日現在、大学に問い合わせて確認済。今年も公表の予定はないとのことですのでご留意ください)
2025年度 岩手医科大学一般選抜の入試結果
先にも述べましたが、岩手医科大学はこのところ、共通テストが終わった後の水曜に国際医療福祉大学と並んで一次試験が行われることが多く、安定して2,200名~2,400名ほどの志願者を集めてきました。
直近の2025年度も 志願者2,271名、受験者2,210名と、これまでと変わらない人数で、 一次合格者は463名と一次合格倍率4.8倍でした。例年、 岩手医科大学の 一次合格倍率は5倍前後で推移しており、これは私立医学部の中では平均的な倍率です。
2025年度は 正規合格者190名、繰上合格者17名(補欠順位30番台前半)と繰上合格の少ない年になりました。以前は補欠順位190番を超えて回ることもありましたが、ここ2年、繰上合格は減っています。
ただ、その原因の一つとして 「正規合格者の減少」があり、2023年度は140名だった正規合格者を、2024年度は192名、2025年度は190名と多めに出すようになったことで、その分繰上合格が回る人の数が少なくなっています。
実際に正規合格と繰上合格を合わせた総合格者数は、 2025年度207名(実質合格倍率10.7倍)、2024年度235名(同9.9倍)、2023年度221名(同9.8倍)と、 実質合格倍率は10倍前後で推移しています。合格最低点も過去3年間ほとんど変わっておらず、入試難易度としては安定していると言えるでしょう。
一般選抜の合格最低点
2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
一次合格 | 226/350点 | 219/350点 | 216/350点 |
二次合格 | 279/400点 | 275/400点 | 276/400点 |
地域枠C・Dの合格最低点
2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
一次合格 | 220/350点 | 201/350点 | 208/350点 |
二次合格 | 291/400点 | 268/400点 | 264/400点 |
⼀次試験では、試験科⽬合計(350点満点)の成績上位順に⼀次試験通過者を選抜します。
⼆次試験では、⼀次試験成績に⾯接(50点満点)を加えた成績上位順に合格者を選抜します。但し、⾯接において⼤学が設定する基準に満たない場合は、成績順によらず不合格と判定します。
岩手医科大学 一般選抜の英語
オールマーク化以降の過去問中心にスピーディーな問題処理目指せ
岩手医科大学の英語は数学と合わせて120分の試験時間です。大問7題の形式は変わらず、2016年度よりオールマーク式になり形式が定着しています。7年連続同じ問題構成なので対策は立てやすいと言えるでしょう。オールマーク化以降、時間を意識した迅速な問題処理が要求されています。
対策としては、特に2018年度以降の問題を参考にするとよいでしょう。2022年度以降は比較的レベルが安定しているので、純粋なマーク系長文内容一致問題の練習に、関東の他の私大医学部などの問題も演習材料にできます。いずれにしても高速処理が命題になるので、文法系は秒殺できる問題を増やす必要があるでしょう。
難 易 度:標準
出題形式:マーク
知 識 量:★★★
スピード:★★★★
記 述 力:―
応 用 力:★★★
岩手医科大学 一般選抜の数学
微積分は必出、確率は頻出。応用レベルまで対策を
岩手医科大学の数学はマークシート式の全3題が出題されます。数学Ⅲの「微分・積分」は、2024年度は珍しく出題がありませんでしたが基本的に必出です。2025年度でも出題されています。他には「場合の数・確率」も出題頻度が高いと言えるでしょう。例年、3題中1題は絶対に落とせないレベルの標準問題が出題されるています。
「確率」や数学Ⅲの「微分・積分」が頻出ですが、他にも「図形と方程式」、「ベクトル」「三角比」など様々な単元から出されています。まずは全分野について穴がないように標準レベルまでしっかり演習しておきましょう。込み入った設定の問題や思考力が問われる問題が出題されることも多いので、それらに対応できる応用力を身につけたおきたいところです。制限時間が英語と合わせて120分、数学のみであれば60分と短いので過去問は最低でも5年ほどは解いて、時間配分に慣れておきましょう。
難 易 度:標準
出題形式:マーク
知 識 量:★★★★
スピード:★★★★
記 述 力:―
応 用 力:★★★
岩手医科大学 一般選抜の化学
化学のほぼ全分野から出題・「たかがマークされどマーク」
岩手医科大学の化学は全問マークシート式で、2019年度から2024年度まで大問数は3題が続いています。マーク式問題にしてはやや点数が取りにくい問題になっており、化学の全分野から満遍なく出題されています。全問マークシート式になってからしばらくは出題量が多く難しい年が続きましたが、近年は難問はほとんど見られません。ただし、いずれの問題も正確な知識が問われています。
共通テスト形式で簡単そうに見えますが、ほとんどの問題で消去法が使えないため実は見た目より難易度が高いので注意が必要です。対策としては、まず教科書を中心とした基本内容を徹底的に学習する必要があります。全分野から万遍無く出題されることから、穴のある分野をなくす学習が必須です。注意したいのは、「制限時間内に25題を確実にマークする」ために時間配分を誤らないこと。日頃から過去問を制限時間より短い時間で解く練習をしておきたいところです。
難 易 度:標準
出題形式:マーク
知 識 量:★★★★
スピード:★★★
記 述 力:―
応 用 力:★★★
岩手医科大学 一般選抜の生物
自信をもてる考察問題から取り組み、効率的に点を取ろう
岩手医科大学の生物は2025年度も例年通り大問5題の構成でしたが、過去5年間出題されていなかった進化・系統からの出題がありました。新課程となり、理系生物の教科書で【進化と系統】が第一編に移動したことを意識しての出題かもしれません。これに伴い、頻出であった生殖・発生分野の大問がなくなりました。
知識問題は標準的なレベルですが、教科書の文章を丁寧に読み、因果関係や共通点や相違点などに注意して知識を整頓しておきたいところです。応用問題は、計算を求める問題やデータに基づく実験考察問題などが広く扱われるので、生物分野におけるさまざまな理科的な思考力や判断力を鍛えておく必要があります。教科書のコラムや資料集などの記載されているさまざまな情報に目を通しておくとよいでしょう。その際には、知識を暗記することではなく、教科書で学んだ内容を踏まえて、その原理・原則に乗っ取って理解を深めることを意識しましょう。
難 易 度:やや難
出題形式:マーク
知 識 量:★★★★
スピード:★★★★
記 述 力:―
応 用 力:★★★★
岩手医科大学 一般選抜の物理
2026年度は難度が上がる可能性もある、しっかり準備をしておこう!!
岩手医科大学の物理は大問3題で、力学、電磁気、波動からの出題と形式が決まっています。近年は、大問の前半が典型問題、後半はやや難しい問題となっていることが多く、特に後半は類題を解いたことがない受験生は苦労することが多い出題となっています。後半の問題は予想以上に解答時間を要するので、時間配分に注意して、前半を確実に正解することが大切です。
難度の高い小問は後回しにして、基本~標準レベルまでの問題をしっかり解くことが大切です。力学は全般的に出題されるので幅広く学習しましょう。電磁気ではコンデンサーを含む直流回路とRLC直列回路を含む交流を中心に、電磁誘導や電流が磁場から受ける力、ローレンツ力による荷電粒子の運動などが出題されています。熱力学では典型的な問題を解けるようにしておくこと。原子分野は2~3年おきに出題されており、計算問題以外にも人名など用語問題も出題されているため対策しておきたいところです。2018年度から全体的に難度が上がっているので、ケアレスミスに十分注意しながら手早く解くことが必要です。
難 易 度:標準
出題形式:マーク
知 識 量:★★★
スピード:★★★
記 述 力:―
応 用 力:★★★★
岩手医科大学 一般選抜の小論文
小論文は出題されません。
岩手医科大学 一般選抜の面接
岩手医科大学は 私立医学部の中で唯一、二次試験に地方会場(東京と大阪の2ケ所)が設けられています。一次試験に地方会場を設ける大学はあっても、二次試験はすべての私立医学部が本学キャンパスで行います。本学キャンパス以外に地方会場を設けている岩手医科大学は非常に珍しく、かつ受験生に親切な大学と言えるでしょう。
どの会場で面接を受験しても内容は同じで、 面接官2人との個人面接です。最も受験者数の多い東京会場では受験番号順に集合時間が決められ、1時間ごとに数十名が集められます。
待機場所から面接会場である大きな会議室に行くと複数の面接ブースが並んでおり、同時に何組もが面接をしているので、それほど緊張しなくてもあっという間に終わる印象が強いようです。
個人面接ではこれまで極めてオーソドックスな医師志望理由や本学志望理由、自己PRなどが聞かれていました。しかし、学校推薦型選抜や総合型選抜では個人面接の他に課題型面接が行われており、MMI(マルチプル・ミニ・インタビュー)形式の面接への対応が求められます。
一般選抜での面接形式が急に変わることがないとは言えず、受験生は「岩手県の地域医療」や「卒業後は岩手に残るか」といった質問への答だけでなく、柔軟な対応が求められることがあるかもしれません。その場合も落ち着いて答えたいものです。
また、地域枠Cおよび地域枠Dに出願した受験生は、一般選抜と同じ個人面接の他に、岩手県による面接(段階評価)もあります。
形式:個人面接
所要時間:1人あたり15分程度
面接官の人数:2人
配点:50点

岩手医科大学医学部合格者の体験談
以上、岩手医科大学の大まかな情報についてお伝えしました。より詳しい内容、分析については試験前日に行われる入試前日セミナーを活用していただきたいと思います。
◇◆岩手医科大学入試前日セミナーで扱った複素数平面の問題が入試で出題されました!◆◇
それでは最後に、メルリックス学院名古屋校から岩手医科大学医学部に合格したアラサー女性の合格体験記をご紹介します。岩手医科大学と東北医科薬科大学に合格した彼女は、先に正規合格をいただいた東北医科薬科大学医学部に進学しました。
文系科目が得意だけれど医学部を目指しているという方には励みになる内容だと思います。皆さまのご健闘を心よりお祈りしております!
2023年度 岩手医科大学医学部合格 A.Nさん 高校卒業後、かなりのブランクを経て医学部受験を決意した私は、あの「ビリギャル」と同じ高校出身です。まさに偏差値40台から受験勉強をスタートした私が、岩手医科大学と東北医科薬科大学に合格するまでの体験談です。 ・・・詳しくは こちら |
2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキング
メルリックス学院が公表している入試難易度ランキングは以下の通りです。※メルリックス学院内部生の模試結果と入試結果、さらにメルリックス学院が独自に入手した入試情報をもとにランキングを決定しています。
順位 | 大学名 | 入試難易度 |
1 | 慶應義塾大学 | 72.5 |
2 | 東京慈恵会医科大学 | 70.0 |
3 | 日本医科大学 | 69.0 |
3 | 順天堂大学 | 69.0 |
5 | 自治医科大学 | 68.5 |
5 | 東北医科薬科大学(A方式) | 68.5 |
5 | 国際医療福祉大学 | 68.5 |
5 | 関西医科大学 | 68.5 |
9 | 大阪医科薬科大学 | 68.0 |
10 | 産業医科大学 | 67.5 |
11 | 昭和医科大学 | 66.5 |
11 | 東京医科大学 | 66.5 |
11 | 東邦大学 | 66.5 |
14 | 東北医科薬科大学(B方式) | 65.5 |
15 | 日本大学 | 65.0 |
15 | 藤田医科大学 | 65.0 |
17 | 近畿大学 | 64.5 |
17 | 兵庫医科大学 | 64.5 |
19 | 帝京大学 | 64.0 |
19 | 東海大学 | 64.0 |
19 | 聖マリアンナ医科大学 | 64.0 |
19 | 東北医科薬科大学(一般枠) | 64.0 |
23 | 杏林大学 | 63.5 |
23 | 北里大学 | 63.5 |
26 | 福岡大学 | 63.0 |
26 | 久留米大学 | 63.0 |
28 | 岩手医科大学 | 62.5 |
28 | 埼玉医科大学 | 62.5 |
28 | 金沢医科大学 | 62.5 |
28 | 獨協医科大学 | 62.5 |
32 | 川崎医科大学 | 61.5 |
32 | 東京女子医科大学 | 61.5 |
※こちらの入試難易度ランキングは、 Amazonから発売している【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載されています。







