【2026医学部入試】数学講師の立場から、今年の藤田医科入試を斬る

こんにちは。医学部受験情報センター、副センター長の朝倉です。
普段はメルリックス学院名古屋校で数学の指導にあたっています。

名古屋のすぐとなり、愛知県豊明市には藤田医科大学があります。昨年度は、学納金値下げがあったり映画「フロントライン」でも取り上げられたり、様々に医学部受験界に話題を提供してくれていました。

名古屋校には藤田医科大学の医学部生のチューターもたくさんいるのですが、どの学生もアツイのですよね。医学部生というより藤田生です。
そして、年々人気が高まってきたのですが、今年度は学納金値下げで人気が急上昇しています。

藤田医科大学の入試は大きく分けて3つあります。

  • ・現役生限定で11月に行われる総合型選抜、ふじた未来入試
  • ・今年度から1回のみの実施となった、一般入試
  • ・共通テスト利用入試

今日は、ふじた未来入試と一般入試に関してフィーチャーしていきます。

目次[非表示]

  1. 1.意外な結果だった??意外ではなかった??ふじた未来入試
  2. 2.入試難度は上がっているが、問題の難度は変わらない・・・一般入試
  3. 3.2027年度の入試を展望する
  4. 4.藤田医科大学を目指す皆様へ

意外な結果だった??意外ではなかった??ふじた未来入試

まず、昨年(2025年)の11月に行われたふじた未来入試をみていきます。

ふじた未来入試の特徴として、専願制をとっているものの、国公立大学医学部の推薦入試または前期入試で合格した場合には、キャンセルできる仕組みになっています。ですから、国公立大学医学部医学科を本懐にする受験生も多くいます。

学納金値下げで大幅な難化を予想する世論が多かった中で、私は大幅には難化しないと予想していました。その理由は、一昨年の入試の一次合格最低点が、英数合計で48%と低いものだったからです。
仮に受験層が強化されたとしても、問題を難しくしてしまえば、合否判定がまた低いスコアで行われることになるだろうからです。

結果、数学の問題は大方の予想に反して易化しました。(英語は昨年並み)それでも一次合格ラインは56.5%までしか上がらないのですよね。受験層強化による上積みは殆ど感じられませんでした。

これには、理由があります。

私も情報センターの職員として、様々な高校の進度指導の先生とお話をすることもあるのですが、ふじた未来入試に関しては多くの先生から質問をもらいます。

「ふじた未来入試では、多くの優秀な生徒が簡単に落ちてしまうのですが、これはどういうことでしょうか?」

私自身が受け持った今年の生徒も

「開示の結果をみんなで見たら、成績の良い同級生よりも私の方が上だった」

ふじた未来入試の問題は、普段高校生が学習している問題とは形式が異なるものです。同じ地元の愛知医科大学推薦入試が、割と現役生にも馴染みのある問題形式であることと比較すると、ふじた未来入試は甘くありません。藤田医科大学にどれくらい興味があるのか、志望度を問われるものとなっています。

だから対策が不十分でフワっと受験すると、フワっと不合格になるものです。偏差値通りには決まらない入試です。
国公立の併願として選んだとしても、対策をしっかりと積んでいないとドボンになります。

じゃあ、どうすればいいのか?それは対策を積んでおくことですよね。形式に特徴があるということは、逆に対策が通用しやすいものです。
私達も、ふじた未来に関しては、夏休みの後半から対策講座を開講して、十分な準備時間をとって勝負していきます。

入試難度は上がっているが、問題の難度は変わらない・・・一般入試

学納金値下げとともに偏差値も上がって、河合塾の偏差値ランキングでは、名古屋大学医学部と並び偏差値67.5となりました。確かに難度が上がった実感はあります。しかし、数学の問題は意外と難しくはなっていないのですよね。どちらかというと、若干易化しているように感じます。(特に記述式の部分)

2025年度入試は、数学の合格者平均は73%の高得点型でした。2026年度も同様の水準乃至はもっと高くなっているのかもしれません。大学側の考え方として、数学は高得点勝負に誘導しているように感じます。

このような傾向は藤田医科大学以外の医学部でも近年散見されることです。数学では基礎的な構造の強度を判定した方が、発展的考察力を問うよりも有効であると考えられているのでしょう。確かに医学部は医師を目指すのであって、科学者になってノーベル賞を取りたいわけではありませんから。

藤田医科の数学の出題は、2018年に現行の形式となりました。2018年は難問揃いで合格者平均が41%でしたが、それ以降緩やかに易化傾向であることは事実です。

2027年度の入試を展望する

2027年度、藤田医科の数学は出題範囲が変更されることが決定しています。

ふじた未来入試:出題範囲に、数Ⅲ・数B(統計的な推測)が追加されます。
一般入試:出題範囲に、数B(統計的な推測)が追加されます。

ふじた未来は大きな変革ですね。数Ⅲがあるかないかでは、現役生ととっては全く異なる入試と言っていいでしょう。こちらもそれに合わせて、早期から受験準備をしていく必要があります。

一般入試でも統計的な推測が追加されるということです。旧帝大でもこの分野を出題範囲に入れているのは東大だけです。

この分野は、医療を志す人にとっても重要なものなので、藤田医科の判断は妥当なものではあります。ただし、多くの大学で採用されていないこの分野を採用することで、受験しにくくなることは確実です。結果として、受験者を減らしてしまう可能性はあります。

そういった意味で、藤田医科はアグレッシヴな挑戦に出たイメージがあります。

藤田医科大学を目指す皆様へ

藤田医科大学は、年々人気も上がり、偏差値も上がり、注目度が上がっている大学です。
ただ、傾向を掴んで対策を怠らなければ、合格の可能性を上げることが出来る大学です。
出願を検討されている皆様は、まずは受験情報センターにご相談ください。
藤田に勝てる作戦を一緒に立てていきましょう。


メルリックス学院 名古屋校
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朝倉典充
朝倉典充
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター・副センター長として、またメルリックス学院名古屋校の数学科講師として、日々、医学部受験生の指導にあたっている。中学受験から医学部受験まで指導経験は豊富であり合格実績多数。また、国公立医学部・私立医学部の問題分析については他の追随を許さない。

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