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【2027年度】防衛医科大学校医学科に合格するための対策

こんにちは。
受験情報センターの鈴村です。

先日、メルリックス学院渋谷校に、防衛医科大学校医学科のご説明ということで、自衛隊東京地方協力本部の方々がいらっしゃいました。
以前は代々木にあった渋谷区の募集案内所が宮益坂に移転していたことを今回初めて知りました。


渋谷募集案内所

https://www.mod.go.jp/pco/tokyo/shibuya/index.html

目次[非表示]

  1. 1.手当をもらいながら医学を学び医師免許を取得できる
  2. 2.【募集要項】2027年度防衛医科大学校
  3. 3.【入試結果】2022年度~2026年度
  4. 4.防衛医科大学校の歴史と難易度

手当をもらいながら医学を学び医師免許を取得できる

メルリックス学院の合格実績を見ていただくとわかりますが、これまでに防衛医科大学校医学科には16名の生徒が合格しています。
進学を迷った生徒も過去にいましたが、今のところ実際に進学した生徒は私の知る限りではいません。

防衛医科大学校は10月に第一次試験として、英語・数学・国語・理科2科目と小論文が行われ、12月に第二次試験として身体検査と口述試験(面接)が行われます。小論文は第二次試験の合否に使われます。
一足先に受験できる医学部入試ということで「併願できる年内入試」として全国から多くの医学部受験生が毎年受験します。

3浪までならほぼ誰でも受験でき、6年間全寮制です。入学すると国家公務員となるため、月額161,000円の手当を支給されながら医学を学ぶことができます。
卒業後は就労義務(約9年間)がありますが、学費負担がなく給与をもらいながら医師免許が取得できる教育機関ということで、国公立医学部医学科を志望する受験生の併願先の一つでもあります。高校の中には医学部志望の生徒に受験を推奨しているところもあります。

他の大学のように文部科学省の管轄ではなく、防衛省の管轄になるので、区別するために「大学校」と呼ばれます。入学すると学生ではなく「特別職国家公務員」となります。

【募集要項】2027年度防衛医科大学校

2027年度の防衛医科大学校の医学科募集要項は以下の通りです。第一次試験と第二次試験は年内に行われ、第二次試験の合格発表は年明けにあります。
繰り上げ合格も3月末まではあるとのこと。実際に3月下旬に繰り上げ合格の連絡がきたメルリックス学院の生徒もいました。

日程

受付期間

2026年7月1日(水)~10月8日(木)締切必着

第一次試験

2026年10月24日(土)

第一次試験合格発表

2026年12月1日(火)

第二次試験

2026年12月16日(水)・17日(木)・18日(金)の指定された1日

第二次試験合格発表

2027年1月29日(金)

第一次試験の試験科目と内容は以下の通りです。試験形式は択一式と記述式で、択一式で一定の得点に達しない受験者については、記述式の採点を行いません。(藤田医科大学の英語・数学と同じ形式ですね)

小論文については、第2次試験受験者について採点し、第2次試験の結果と併せて最終合格の決定に用います。

科目

時間

試験区分

英語

90分

択一式・
記述式

数学

90分

国語(古文・漢文を除く)

45分

理科2科目

120分

小論文

60分

【入試結果】2022年度~2026年度

直近5年間の2022年度~2026年度の入試結果は以下の通りです。年によって異なりますが、受験者に占める女子の割合は35%前後、合格者に占める女子の割合は近年上昇傾向にあり大体30%前後です。

2026年度の受験者数は前年比4.4%増であり、国公立医学部志望者が共通テストの難化を予想して併願先を増やした傾向がここにも出ています。

年度

募集予定
人員

受験者数

合格者数

倍率

男子

女子

男子

女子

2026年度(53期)

85名

3,765名

2,112名

5,877名

266名

112名

378名

15.5倍

2025年度(52期)

85名

3,679名

1,948名

5,627名

287名

91名

378名

14.9倍

2024年度(51期)

85名

3,700名

1,916名

5,616名

254名

68名

322名

17.4倍

2023年度(50期)

85名

3,780名

1,904名

5,684名

256名

68名

324名

17.5倍

2022年度(49期)

85名

3,544名

1,847名

5,391名

245名

85名

330名

16.3倍

男女別合格率も算出してみました。

文部科学省が毎年発表している「医学部医学科の男女別合格率」ですが、2025年度は国公立大学は男性32.5%、女性28.9%、公立大学は男性39.6%、女性30.3%、私立大学は男性8.3%、女性7.5%、全体では男性12.3%、女性10.4%でした。いずれも男性の合格率が女性の合格率を数%上回っています。

それは防衛医科大学校も同じで、やはり男子の合格率が女子の合格率を数%上回っています。もっとも特別国家公務員である以上、男女差別があるとは考えにくく、自然な差と言えるでしょう。

年度

合格率

男子

女子

2026年度(53期)

7.1%

5.3%

2025年度(52期)

7.8%

4.7%

2024年度(51期)

6.9%

3.5%

2023年度(50期)

6.8%

3.6%

2022年度(49期)

6.9%

4.6%

防衛医科大学校の歴史と難易度

これまでにも何度か自衛官の方々にはメルリックス学院渋谷校に来ていただき、入試や学校の説明をうかがっていますが、皆さん姿勢がよく説明も明確で、企業の就活をしたら一発で合格できるような方々ばかりです。

防衛医科大学校というと、教練と呼ばれる訓練や、部隊での実習があり、運動が苦手な子は難しいのではないかと思いがちですが、ご説明によると「医官となる医学科の方はそんなに・・・」だそうです。懸垂が1回もできなくても、徒競走がタイム外でも、ちゃんと訓練科目を完遂することができるという話です。

渋谷募集案内所では、志望理由書の添削や口述試験(面接試験)の練習もしていただけるとのことで、過去に防衛医科大学校を受験する生徒が練習にうかがったこともあります。

入試結果の表にもありますが、2026年度入学者が53期生となり、開学したのは1974年(昭和49年)になります。私立医学部の新設大学とほぼ同じぐらいの歴史があり、最初は男子校で1985年(昭和60年)から女子も受験可能となりました。

学費不要、手当支給、食事・被服(制服)は貸与または支給で、経済的な負担なく医師になることができます。国公立医学部志望の受験生が「模試代わり」に受けることが多いといっても難易度は非常に高く、受験者数も毎年5,000人以上を集めています。

自衛官の方々の説明をうかがっていると、一人でも多くの方に受験していただきたいのはもちろんですが、まずはどのような教育をしているか国民の方に広く知っていただいて、理解を深めてほしいという意図が感じられました。医学部受験に携わる者としても、きちんと制度やカリキュラム、卒業後の進路を理解した上で、受験・進学してほしいと思いました。

メルリックス学院渋谷校に来校されたお二人にお願いしてポーズを取っていただきました。

鈴村倫衣
鈴村倫衣
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長。四半世紀以上にわたって医学部・歯学部の受験指導、面接指導に携わり、多くの生徒を合格に導いてきた。医学部・歯学部入試に関する造詣は深く、大学から入試改革のアドバイスを求められることもしばしば。また、多くの生徒に接してきた経験を活かして、大学のFD研修に登壇するなど、高校のみならず大学でも多くの講演を行っている。

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