【2026年度】歯学部志願者数を分析|私立は前年比132.5%、国公立は減少

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。

2026年度歯学部入試の志願者数がまとまりました。2026年度歯学部入試の最大の特徴は、国公立大学歯学部と私立大学歯学部で受験生の動きに違いが見られたことです。毎年発行している【2027医学部・歯学部最新入試動向】で分析記事を掲載しましたが、こちらでも簡単に触れていきたいと思います。

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目次[非表示]

  1. 1.国公立歯学部歯学科の志願者数は前期・後期日程ともに減少
  2. 2.私立歯学部の志願者数は前年比3割増で一気に1 万人台に
  3. 3.大学別志願者数ランキングでは朝日大学が1位
  4. 4.学校推薦型選抜・総合型選抜合格は「学力だけ」の時代ではない

国公立歯学部歯学科の志願者数は前期・後期日程ともに減少

国公立歯学部歯学科の2026年度志願者数は、共通テストの平均点ダウンの影響もあり、前期・後期ともにわずかに減少しました。
国公立歯学部歯学科の志願者数は2023 年度から4 年連続で増加していましたが、共通テストの平均点がダウンしたことで、受験生が全体的に慎重な出願になったと考えられます。

また、共通テストの平均点ダウンは、二次逆転をねらう受験生の特定の大学への出願集中を招きました。国公立医学部医学科で起きたことと似たような現象が、歯学部歯学科でも起きたと言えるでしょう。そのため、第一段階選抜を実施しない鹿児島大学前期の志願者数は321 人と前年度から80 人近く増えました。

私立歯学部の志願者数は前年比3割増で一気に1 万人台に

一方で、私立歯学部は3年連続で志願者数が増加し、前年比132.5%と大きく伸びました。歯学部人気の回復が数字にも表れた一年だったと言えるでしょう。

特筆すべき点は、私立歯学部では多くの大学で前期よりも後期、1 期よりも2 期で志願者数が増えています。1期・前期の受験者が増えたことで不合格者が増え、進学先を確保するために2期・後期日程へ出願した受験生が少なくなかったこともうかがえます。

私立医学部は「2/1 ルール」の影響で入試日程が集中する現象が起きていますが、私立歯学部は今のところそれほど大きな影響は見られません。
2026 年度入試では、これまで1 月に前期入試を行っていた神奈川歯科大学が「試験日ラッシュ」である2/1 に一般1期を行い、志願者数が減少しましたが、その分2 期・3 期で志願者を増やしています。

大学別志願者数ランキングでは朝日大学が1位

次に大学別の志願者数ランキングを見てみましょう。ここでは一般前期・1期に絞って見ていきます。

ランキング上位5校のうち、朝日大学は試験日が3日間あるため、3日間の合計志願者数になります。朝日大学は2026年度で1月入試から2月4日・5日・6日に試験日を移しましたが、順調に志願者数を伸ばしました。

その他の大学は1日のみの試験日ですが、大阪歯科大学は通常の一般前期の他に、チョイス2・チョイス1という高得点科目型入試を併願することができます。一般前期チョイス2の志願者数は293人、一般前期チョイス1の志願者数は296人ですから、通常の3教科型入試と合わせてのべ志願者数は956人となります。

一般前期・チョイス2・チョイス1のすべてを併願しても同じ受験料であり、歯学部受験生にとっては併願しやすくなっています。
また、2026年度入試では一般選抜で小論文・面接の両方が廃止され、特待生の人数が拡充されたことも志願者増の大きな理由でしょう。


その他は昭和医科大学、東京歯科大学、日本歯科大学生命歯学部と東京の人気校が並びました。

2026年度私立歯学部一般選抜(前期・1期)志願者数ランキング

順位

大学名

志願者数

前年比

1位

朝日大学

416人

119.2%

2位

昭和医科大学

401人

104.2%

3位

東京歯科大学

372人

89.0%

4位

大阪歯科大学

367人

181.7%

5位

日本歯科大学生命歯学部

352人

127.1%

学校推薦型選抜・総合型選抜合格は「学力だけ」の時代ではない

近年の私立歯学部では、学校推薦型選抜・総合型選抜がますます重要になっています。歯学部を志望する受験生であれば、一般選抜だけでなく、学校推薦型選抜・総合型選抜を積極的に活用したいところです。

特に最近目立つのが、学校推薦型選抜・総合型選抜で「講義理解力テスト」を導入する大学が増えていることです。高校で学習した知識だけでなく、「大学の授業を理解し、歯科医師として学び続ける力」を見る選抜へと変化しつつあります。

また、学校推薦型選抜・総合型選抜の過去問題を公開する大学も増えてきました。これまで対策が立てにくいと言われていた推薦入試も、少しずつ準備しやすい環境が整いつつあります。

2027年度も倍率だけでなく、志願者数の動きや入試日程の変更を踏まえて出願戦略を立てることが重要です。受験情報センターでは、今後も最新の志願者数や入試情報を随時お伝えしていきます。

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鈴村倫衣
鈴村倫衣
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長。四半世紀以上にわたって医学部・歯学部の受験指導、面接指導に携わり、多くの生徒を合格に導いてきた。医学部・歯学部入試に関する造詣は深く、大学から入試改革のアドバイスを求められることもしばしば。また、多くの生徒に接してきた経験を活かして、大学のFD研修に登壇するなど、高校のみならず大学でも多くの講演を行っている。

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