
岡山理科大学 岡山キャンパスに行ってきました|受験情報センターより
こんにちは。
受験情報センターの鈴村です。
先日、岡山に行く機会があったので、 岡山理科大学の岡山キャンパスを見学させていただきました。8学部20学科1コースを擁する理工系の私立大学である岡山理科大学は、2018年4月、愛媛の今治キャンパスに獣医学部を開設したことでも話題になりました。
今回は理学部・工学部・情報理工学部・生命科学部・生物地球学部など本部のある岡山キャンパスを訪問してきました。ご案内いただいた教職員の方々にこの場を借りて厚くお礼を申し上げます。
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岡山キャンパスは標高約65.4m、岡山市内を一望できる
岡山理科大学の岡山キャンパスは、JR岡山駅から1駅のところにある 法界院駅から徒歩20分のところにあります。学生たちは法界院駅から自転車、もしくは 岡山駅からバスで通学しているそうです。
半田山の中腹にある岡山キャンパスの標高は約65.4m、ビルで言えば20階建てに相当する高さであり、当日おうかがいした私が坂をどれだけ登っても「理大」「岡山理大」と大きく表示されている校舎群が近づいてきません。
階段180段分のエスカレータを上ったところでようやく正門が見えてきました。50年以上前、この土地に岡山電機工業高校と岡山理科大学理学部を作った創設者の加計勉氏は、最初からここを一大学園都市にするつもりで、この広大な敷地を選んだのだろうと考えされる立地でした。

創設者の加計勉先生の像
岡山キャンパス内には 47の教育・研究棟があるとのことで、生命科学部の片岡教授と広報部の方々のご説明を聞きながらご案内いただくことになりました。
臨床検査技師と臨床工学技士を養成するコース
岡山理科大学には医療系の学部があります。 生命科学部 医療技術学科の臨床検査学コースと臨床工学コースです。4年制コースで国家試験に合格すると臨床検査技師や臨床工学技士の資格を取ることができます。
臨床検査技師には病院で採血の時などにお会いするのでなんとなく知っていますが、臨床工学技士というのは不勉強なことに今回初めて知りました。
臨床工学技士とは人工呼吸器、人工心肺装置、血液透析装置などの生命維持管理装置を操作したり、保守点検したりする医療職のことを言うそうです。 「いのちのエンジニア」とも呼ばれ、施設を見せていただいた限りでは、アニメに出てくるロボットの整備士のような趣きです。
生命科学部 医療技術学科の施設を医療技術学科長でもある片岡健教授がご案内してくださいました。

片岡教授と心電図装着などのトレーニングができるシミュレーターのPhysikoさん(左)
右はエコー検査を行う機器。学生が実習で使用します。
すぐ近くに、同じように医療福祉職を養成する川崎医療福祉大学があるので、岡山理科大学との違いはありますかと尋ねてみました。ご説明によると、附属病院がすぐ隣にある川崎医療福祉大学はどちらかと言うと臨床寄り、岡山理科大学は大学全体が研究に力を入れていることもあり、どちらかと言うと研究寄りの傾向があるということです。
実際に、岡山理科大学生命科学部医療技術学科の大学院進学率は約3割と、多くの方が大学院に進まれます。
もっとも、どちらの大学でも同じ資格を取ることができ、臨床も研究も学べることに変わりはありません。男女比や立地など、それぞれに特色があるので、オープンキャンパスに行ってみると、校風の違いがよくわかるのではないかと思います。
ちなみに、岡山理科大学の学生達は4年生になると市内の総合病院で病院実習を行うとのことですが、帰りに岡山駅に向かうバスの中から実習先の一つである岡山済生会総合病院が見えました。
自修室や実習の様子も見せていただく
今回のキャンパス見学では、普段から学生達が使っている自修室や、実習の様子まで見せていただくことができました。学生達と教員の関わり方や距離の近さ、グループ学修の様子など、医療系学部の学生達の様子をうかがい知ることができました。

学生1人につき1台ある電子顕微鏡
大切な実習現場の見学を許可いただいた教職員と学生の皆さまには感謝の思いしかありません。先生に言われた通り、機器を一生懸命つなぐ学生達の姿や、近づいてくる国家試験を前に学生たちを励ます先生の姿が印象的でした。

MMIのテーマによく使われる人工透析器。この目で初めて見ました。
多彩で自由な雰囲気の研究施設
岡山理科大学は開学当初から研究に力を入れており、 THE世界大学ランキングで2年連続ランクイン、特にIndustry (産業)で高評価を得ており、企業・地域と連携した多彩な研究テーマが評価されているとのことです。
構内に 「恐竜学博物館」があったり、 ウミガメの化石や 好適環境水(海水魚と淡水魚の両方が飼育できる人工飼育水)の水槽が展示されていたりと、国立大学とはまた違った自由な雰囲気のある研究施設で学ぶことができます。

一般の方も入場できる恐竜学博物館(無料)
ちなみに、恐竜学科といえば福井大学も有名ですが、福井大学恐竜学部との違いは、福井大学はどちらかと言うと地質学や古生物学メインなのに対し、岡山理科大学の方はゴビ砂漠での発掘調査など、実践的なフィールドワークがメインだということです。

好的環境水の水槽

岡山理科大学は試験科目に「地学」があるのですが、生物地球学科があるためこんな展示物も

展示されているウミガメの甲羅と頭蓋骨

キャンパスにはワイン発酵科学センターがあり葡萄棚も
岡山という土壌が生んだ理工系の私立大学
岡山から広島にかけては、瀬戸内工業地域の中核であり、倉敷には水島臨海工業地帯もあります。広島では自動車製造業や造船業が盛んで、理工系の学問や研究の土壌がもともとある地域です。
広島出身の創設者 加計勉氏は、敗戦で焼け野原となった広島の地を見て「日本の復興は教育しかない」と考えて、教育事業に携わっていったということです。その復興の一つが 「ものづくり」であったことは間違いないでしょう。
しかし、今回キャンパスを見学させていただき、創設者が思い描いていたのは「ものづくり」でもあり、同時に 「ひとづくり」であったのではないかと思いました。国立大学の硬派な感じと、私立大学の自由な感じの両方が混ざり合った環境で、学生がのびのびと学んでいると感じたからです。
加計学園は岡山理科大学だけでなく、倉敷芸術科学大学、岡山理科大学附属中学校・高等学校など多くの学校を抱える教育グループです。一代でこれだけの学園を築き上げた創設者は毀誉褒貶のある人物だったかもしれません。しかし、敗戦直後の教育への狂気にも似た情熱がこれだけの教育機関を生み出したことは間違いないと思います。
機会があれば、ぜひ獣医学部のある今治キャンパスも訪れてみたいと思っています。

ノーベル化学賞を受賞した鈴木章先生は 岡山理科大学工学部の教授でした。
受賞の時は大変な騒ぎになったそうです。







