catch-img

東京医科大学のオープンキャンパスに登壇しました|メルリックス学院受験情報センターより

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。

メルリックス学院 受験情報センターは、大学からご依頼をいただいて医学部・歯学部のオープンキャンパスに登壇させていただくことがあります。今回は設立から110年を迎える東京医科大学の入試概要と過去問解説に登壇させていただきました。

目次[非表示]

  1. 1.三苫副学長の講演に出てきた「社会からの付託」
  2. 2.新潟県を83番目の医学部にしよう
  3. 3.メルリックス学院は入試概要と過去問解説に登壇
  4. 4.学校推薦型選抜と一般選抜の過去問解説
  5. 5.説明会後はブースで個別相談も

三苫副学長の講演に出てきた「社会からの付託」

東京医科大学のオープンキャンパスは毎年、予約開始と同時にあっという間に定員締切になってしまいます。しかし、今年は新たに過去問解説を行うということもあり、なるべく多くの方にご参加いただくという趣旨で、かなりギリギリまで参加予約を受け付けていました。

東京医科大学といえば、2018年に文部科学省幹部の汚職事件と、入試における女性差別と年齢差別が社会問題になったことは、まだ皆さんのご記憶に新しいかもしれません。

今回のオープンキャンパスでは、まず三苫副学長による大学紹介が行われましたが、その中でも不正入試事件の話が冒頭に出てきました。そこでは社会からの信頼を大きく裏切ったと共に、「社会からの付託(ふたく)」という意識に立ち返って、改革を行ったという話でした。

今、東京医科大学は入試の採点において、氏名はもちろん、性別、受験番号をマスキングして採点を行っており、日本一クリーンな入試を行っている大学と言っていいでしょう。

新潟県を83番目の医学部にしよう

三苫副学長の大学説明会の次は、新潟県地域医療支援センター長で医師である神田先生と副学長とのトークセッションがありました。

超高齢社会が急速に進む中で、日本社会の疾病構造は大きく変化しています。そのため、主に希少疾患や急性期の患者さんを診る大学病院の実習だけでなく、地域での実習が欠かせなくなっています。

もちろん、以前から医師としての自覚を早くから植え付けるための「早期臨床体験実習」や、外部の介護福祉施設での実習などは行われていましたが、現在は訪問診療に学生も同行するなど、形式だけでない地域医療実習が徐々に増加しています。

東京医科大学は茨城県や群馬県、埼玉県、新潟県の地域枠推薦を行っていますが、その中で新潟県と医師育成に関する連携協定を締結し、人材育成において協力関係にあります。

6年次になると、Longitudinal integrated clerkship (LIC)と呼ばれる3ヶ月の長期滞在型実習を新潟県で行い、これまでは地域枠推薦で入学した学生が対象だったのが、10名~20名前後と人数を増やして対応するとのことです。

東京医科大学としては、新潟県を「83番目の医学部」と位置付けて、今後も様々な取り組みを一緒に行っていくというお話もありました。

メルリックス学院は入試概要と過去問解説に登壇

さて今回、メルリックス学院は入試概要と過去問解説に登壇させていただきました。まず、入試概要ではアドミッションセンターの方からのご説明の後に、サプライズコーナーという形で、学生と私とのトークセッションが行われました。

メルリックス学院の生徒であり、スタディサポーター(SS)でもある学生と一緒に登壇させていただき、東京医科大学の入試の特徴や、いかにフェアな入試が行われているかなどをお話しさせていただきました。

オープンキャンパスの会場である記念講堂は、学校推薦型選抜でも一般推薦型選抜でも面接試験が行われる場所でもあります。講堂内に複数のブースが設けられ、一斉に面接試験が行われるという形式を取っていますが、東京医科大学の面接試験は他の医学部とは異なり、個人に関する質問はほとんどされません。

「リーダーシップの経験は?」「高校時代にがんばったことは?」など、どんな受験生でも答えられるような質問しかされず、医師志望理由も大学志望理由もほとんど聞かれません。

その代わり、建学の精神である「自主自学」や、校是である「正義・友愛・奉仕」、そしてアドミッション・ポリシーはしっかり頭に入れていかないと得点になりません。

受験情報センターからは、マークシート式の特徴や合格しやすい受験生といった話題と合わせて、そういった特殊な面接試験についてもお話しさせていただきました。

◇当日の様子が東京医科大学の公式YouTubeチャンネルにアップされています◇

学校推薦型選抜と一般選抜の過去問解説

入試概要説明の後は、今年初めて行われるという過去問解説をメルリックス学院の講師陣が担当させていただきました。

東京医科大学は学校推薦型選抜も一般選抜もマークシート式の入試が行われます。(2026年度から数学は一部記述式が導入される)さらに、推薦は理科3科目という独特の試験内容です。

ほとんどの医学部受験生は、受験で理科2科目を勉強していますので、いくら基礎範囲といえど、高校で学んだだけの理科3科目めが入試科目に入っていることに抵抗を感じるようです。

これまでも、多くの方に「理科3科目めの勉強をどうすればいいですか?」という質問をされてきました。今回の過去問解説では、推薦における勉強の方法も各講師からお話しさせていただきました。

数学:朝倉受験情報センター副センター長

物理:辻講師

生物:「はたらく細胞」細胞博士の鈴川講師

化学:8/9菊池講師、8/10品田講師

◇当日の様子が東京医科大学の公式YouTubeチャンネルにアップされています◇

説明会後はブースで個別相談も

これまでも藤田医科大学や日本大学松戸歯学部などのオープンキャンパスに登壇させていただきましたが、これだけ多くの科目内容を短時間で解説させていただいたのは初めての経験でした。

短い時間でしたので、とてもすべてをお伝えすることはできませんでしたが、説明会後は個別相談ブースにも多くの医学部受験生と保護者の方にお越しいただきました。

東京医科大学アドミッションセンターの方からは、ご依頼を受けた時に「医学部入試全体の中での当校の特徴などもお話しいただければ」とのことでした。今回の登壇は一種の「外部(第三者)評価」のような機会だったと受け止めております。

このように貴重な機会をいただいた東京医科大学の方々、また当日、親切にご案内・ご対応いただいた運営の皆さまに厚くお礼申し上げると共に、少しでも医学部受験生のお役に立てたことを願っております。

◇◆メルリックス学院では東京医科大学の推薦・学士選抜対策講座を行います◆◇

鈴村倫衣
鈴村倫衣
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長。四半世紀以上にわたって医学部・歯学部の受験指導、面接指導に携わり、多くの生徒を合格に導いてきた。医学部・歯学部入試に関する造詣は深く、大学から入試改革のアドバイスを求められることもしばしば。また、多くの生徒に接してきた経験を活かして、大学のFD研修に登壇するなど、高校のみならず大学でも多くの講演を行っている。

新着記事

他の合格体験記

受験攻略ガイド

カテゴリ一覧