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【2026東医】東京医科大学一般選抜に合格するための対策(過去問分析)

皆さん、こんにちは。
受験情報センターの鈴村です。

東京医科大学は、2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキングにおいて、 31大学中11位に位置し、 偏差値は66.5とされています。同レベルのランク帯には昭和医科大学、東邦大学と首都圏の人気旧設医大が並びます。

メルリックス学院受験情報センターとしては、 昨年夏のオープンキャンパスで東京医科大学で過去問解説を担当させていただきました。数学・物理・化学・生物の学校推薦型選抜と一般選抜の過去問攻略法を、何百人も集まった医学部受験生と保護者の前で講義するという得難い経験をさせていただきました。

本記事では、これまで多くの東京医科大学を志望する受験生を指導してきたメルリックス学院の視点から、過去問分析と入試結果をもとに、合格に必要な戦略を具体的に解説します。出題傾向や効果的な学習方法を整理し、受験生の皆さんにとって実践的な対策をお伝えしていきます。

昨年の東京医科大学オープンキャンパスの様子
私も学生とのトークセッションで登壇させていただきました

目次[非表示]

  1. 1.2026年度 東京医科大学 一般選抜の入試概要
  2. 2.東京医科大学 2025年度一般選抜を振り返る
  3. 3.東京医科大学 一般選抜の英語
  4. 4.東京医科大学 一般選抜の数学
  5. 5.東京医科大学 一般選抜の化学
  6. 6.東京医科大学 一般選抜の生物
  7. 7.東京医科大学 一般選抜の物理
  8. 8.東京医科大学 一般選抜の小論文
  9. 9.東京医科大学 一般選抜の面接
  10. 10.東京医科大学合格者の体験談
  11. 11.2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキング

2026年度 東京医科大学 一般選抜の入試概要

2026年度の東京医科大学一般選抜の入試概要は以下の通りです。

募集人員

70名

出願期間

2025年12月8日(月)~2026年1月7日(水)必着

試験日

一次試験:2月4日(水)

二次試験:2月14日(土)

合格発表日

一次試験:2月12日(木)10:00

二次試験:2月19日(木)10:00

試験会場(一次試験)

本学新宿キャンパス・東京(ベルサール新宿グランド)

試験会場(二次試験)

本学新宿キャンパス

【1次試験内容】

科目

試験時間

配点

形式

数学

60分

100点

マーク

英語

60分

100点

マーク

理科2科目

120分

200点

マーク

小論文

60分

60点

課題文型

【2次試験内容】

科目

試験時間

配点

形式

面接

15分~20分程度

40点

個人面接

昨年度(2025年度)の東京医科大学の一次試験日は単独日程でした。前日は東邦大学・埼玉医科大学・藤田医科大学の三つ巴、翌日は聖マリアンナ医科大学の一次試験日となっていました。

今年度(2026年度)は藤田医科大学、金沢医科大学(2日目)と一次試験日が重なり、昨年度からの減少は避けられない状況でしたが、 2,495人と昨年度の2,686人から7.1%減にとどまりました。都内の旧設医科大学としての底堅い人気を見せつけました。

ただし、共通テスト利用選抜の志願者数は 738人と昨年度(2025年度)の818人から約1割減となりました。これは今年から共通テスト利用の二次試験が2日間に分かれ、一般選抜と同じ2月4日に小論文、2月14日に面接となった影響と思われます。

東京医科大学はこれまで一般選抜と共通テスト利用選抜の両方に一次合格した場合、二次試験が同じ1日で済むというメリットがありましたが、それが今年度から小論文と面接の日程が分かれたことにより薄れたと考えられます。

例えば、昨年度までの入試形式であれば、2月4日は藤田医科大学の一次試験を受験し、東京医科大学は共通テスト利用に出願して一次合格を狙うことができました。

特に2月1日以降に一次試験が密集している今年度の日程では、少しでも試験日を減らして受験校を増やしたいという医学部受験生の「エコ戦略」により、私立医学部の多くが共通テスト利用選抜の志願者数を増やしていますが、東京医科大学に関しては残念ながらそれは当てはまりませんでした。

それでも河合塾の共通テストリサーチでは、 ボーダーラインは756点(84%)と高い得点を誇ります。5教科7科目型でこの得点率ですから、一次合格は今年も厳しい争いになると思われます。

東京医科大学 2025年度一般選抜を振り返る

さて、ここで2025年度の東京医科大学一般選抜について振り返ってみましょう。

志願者2,686人、受験者2,461人、一次合格432人、一次合格倍率5.7倍と、このところ3年連続で受験者が増加していることに伴って、一次合格倍率が6倍前後と若干上昇しています。

2025年度の 正規合格は122人繰り上げ合格は89人(89位)と合わせて 211人となりました。受験者が増えた分、総合格者も増加傾向にあり「受験者増=国公立または他の難関医学部との併願者」と考えられます。特に受験者増が著しい2024年度、2025年度の合格最低点が上昇していることがそれを裏付けています。

また、東京医科大学は二次合格者も含めて受験者全員に得点を開示しています。一次試験の得点だけでなく、二次試験の小論文や面接の得点も開示されるため、二次試験で差がついていることがわかります。

【一般選抜の合格最低点

2025年度

2024年度

2023年度

一次合格最低点

261.00/400点
(65.3%)

270.00/400点
(67.5%)

312.00/400点
(64.0%)

二次合格最低点

326.00/500点
(65.2%)

336.00/500点
(67.2%)

312.00/500点
(62.4%)

東京医科大学 一般選抜の英語

内容真偽の選択肢は減少傾向、和訳・説明など記述対策も万全に

試験時間は60分。2023年度にアクセント問題が消えて4題に変更されたかたちがそのまま踏襲された。内容真偽の選択肢の多さが特徴的だった大問[4]は、2022年度から選択肢の数が12個へと大幅に減り、そのうち4つを選択、という形式がずっと続く形になっている。これに加え、文中の同意語句選択(6問)と記述問題(下線部和訳)が出題されているのは2024年度と同じだった。

出題傾向や内容は概ね同様と言えるので、まずは過去問、特に近年の問題にあたり全体像を把握すること。文法関連では短文完成とリード文なしの語句整序の演習は必須ではあるが、基礎的文法事項はもちろん、必須と言われるイディオムやコロケーションもおさえておきたい。福岡大学や関西医大、東京医科歯科大の長文が似た出題なので、練習に使うことができる。また、記述問題については、説明や和訳など、どんな形式の出題にも対応できるよう幅広い演習が必要。

難  易  度:標準
出題形式:記述・マーク
知  識  量:★★★
スピード:★★★★
記  述  力:★★★
応  用  力:★★★

東京医科大学 一般選抜の数学

標準レベルの徹底、過去問研究のうえ非典型題への対応も必須

全問マーク式だったが2026年度から一部記述式が加わる。難易度としては標準レベルの問題が並ぶが、典型題とは言えない見慣れない問題もちらほら出題される。試験時間に対して問題のボリュームが重く、早く正確に処理する力が問われる。

試験時間に対して問題のボリュームが重い。まず標準レベルまで正確に早く解く訓練を徹底しよう。標準レベルの典型問題を網羅的に身に着け、これらを「落とさない」力をつけよう。正確に解く力を追求しつつ、徐々にスピードをつけていこう。その上で、やや難レベルの非典型題への対応力をつけていくと良い。


難  易  度:標準
出題形式:マーク
知  識  量:★★★★
スピード:★★★★
記  述  力:―
応  用  力:★★★★

東京医科大学 一般選抜の化学

東京医科大学独特の問題形式に慣れておく事が合格の鍵となる

近年は4年連続で大問4題となった。2025年度の問題構成は、大問[1]で例年通りの正文誤文判定問題が5問出題された。「誤りを含まない」「誤りを含む」「互いに同素体でない」の選択肢があり、何を回答するのか問題文をよく見て勘違いしないようにしたい。2025年度は全体的にやや易化したが、時間的に厳しい事に変わりはなく、大問[2],大問[4]を確実に得点しておきたい。大問[1],大問[3]の正答率が合否を分けたのではないだろうか。

例年の問題では、大問[1]での正誤判定の問題は細かい知識が揃っていることが得点できる条件となっている。そのため教科書の内容を十分修得することが必須である。全体的には煩雑な問題をうまく回避し、取捨選択をうまく行って得点を重ねていく必要があるだろう。受験巧者であることが必要となる。まずは典型例題を時間管理をしながら手早くこなす練習をしていく必要がある。そして、過去問を使って東京医科独特の問題形式に慣れることが重要である。


難  易  度:標準
出題形式:マーク
知  識  量:★★★
スピード:★★★★
記  述  力:―
応  用  力:★★★★

東京医科大学 一般選抜の生物

正確な知識に加えて、文章やデータを素早く丁寧に分析する力が必要

昨年度は大問4題の形式であったが、2025年度では大問3題に戻された。出題傾向に大きな変化はなく、大問1は様々な分野からの正誤判定問題、それ以降の大問は特定のテーマに関連する知識問題と考察問題の集合である。

正誤判定問題は、独特な選び方をさせるうえに判断の難しい内容を説明していることが多い。そのため、知識が曖昧だと判断に時間がかかってしまったり、正解を絞り込めずに誤答してしまったりする可能性が高い。全範囲について正確な知識を身につけ、読み取り速度を早くして時間をかけずに文章の細部まで精査する練習をしておきたい。また、選び方の指定は年度によって変化するので、あらかじめ注意をしておこう。

考察問題に対しては、文章とデータを素早く丁寧に読み取り、既知の情報と結び付けてそれらを整頓する力、そして、それらを論理的に結び付けて解釈する力を磨いておいて欲しい。東京医科大学の過去問だけでなく、考察問題を多く出題する他大学の過去問も活用して練習をしておくとよいだろう。


難  易  度:難
出題形式:マーク
知  識  量:★★★★
スピード:★★★★
記  述  力:―
応  用  力:★★★★★

東京医科大学 一般選抜の物理

基本~標準的な問題を優先的に解こう!数値計算力も上げておこう!!

大問1が小問集合の5題構成であった。大問1の小問集合は、問1はモーメント、問2は浮力がからむボイルシャルルの法則、問3はダイオード回路、問4は波の屈折、問5はニュートンリング、問6は放射能の問題であった。問題量に対して時間が足りないため、数値計算など時間がかかる問題は後回しにし、標準レベルまでの問題を優先して解いていきたい。

2023年度までは大問が8題前後と大問数がかなり多かった、2024年度は大問4題、2025年度は小問集合ありの大問5題と構成が変化している。数値計算問題などの計算に時間がかかる問題がよく出題されているため、普段の問題演習の中に数値計算を含む問題を取り入れ、自分の手で計算をして数値計算力を鍛えておくことも必要である。

1教科当たりの試験時間が60分であることを考えると時間は足りない。時間のかかる問題は飛ばし、基礎から標準レベルの問題を優先して要領よく解いていこう。


難  易  度:やや難
出題形式:マーク
知  識  量:★★★
スピード:★★★★★
記  述  力:―
応  用  力:★★★★

東京医科大学 一般選抜の小論文

読解したことのまとめと説明する力が求められる

2025年度:鷲田清一『ひとはなぜ服を着るのか』より出題。制服が我々人間に対して持つ意味について論じた文章を読み、本文中に引かれた下線部の具体化を行う。また、その内容に対し、自身の経験を挙げながら意見を述べる。

これまでと変わらず、資料文型による出題である。資料文の内容は「制服」を着ることが人間の存在に与えうる意義についてであった。去年度の内容が「認知症患者」を主題とした内容であったことを踏まえると、近年の東京医科大が資料文として選出する長文は医療系に留まらないという点には注意が必要だろう。それはすなわち、傍線部の内容を何がなんでも医療系の話題につなげればよい、というわけではないことを意味する。

対策としては、地方国公立大(例、岡山大)の現代文の問題演習を行なってみることである。東京医科大は、設問の要求が「どういうことか?」に留まらず、さらにいくつかの質問を設けている(2025年度ならば、『自身の経験を挙げながら意見を述べる』)。これへの返答を忘れずに行おう。

今年度(2026年度)から一次試験で行われることになりましたが、小論文の評価は二次試験の得点として利用されます。

出題形式:課題文型
試験時間:60分
字 数:600字

東京医科大学 一般選抜の面接

東京医科大学一般選抜の面接は、受験生1名に対して面接官3名による個人面接で実施されます。

広い体育館のような記念会館で実施され、会場に小さいブースがいくつかあります。何人もの受験生が同時に面接を行います。医師志望理由や本学志望理由はあまり聞かれず、一般化された質問が多いことが特徴です。MMIのような課題シートを渡されて答える質問もあります。

形式:個人面接
所要時間:10~15分
面接官の人数:3人
配点:40点

面接ブースはこれと同じ形です(オープンキャンパスの際の写真です)

東京医科大学合格者の体験談

以上、東京医科大学一般入試(一般選抜)の入試概要、入試結果から、各科目の過去問を分析することで今年の傾向を予測しつつ、面接・小論文の対策までお伝えいたしました。

東京医科大学の一般選抜に向けて、メルリックス学院では一次試験前日の2月3日(火)にオンラインウェブセミナーを行います。直前ガイダンスとワンポイント予想講座という内容になっています。メルリックス学院人気講師による、ここでしか聞けない解説となっておりますので、ぜひお申込みください。⇒お申込みはこちらから

また、東京医科大学は2019年に入試で女性差別・年齢差別をしていたとして社会問題になりましたが、その後、文部科学省の調査で公正な入試が確保されていると認められました。また大学基準協会による認証評価も一度は不適合とされましたが、2025年4月1日から大学基準に適合していると認可されています。

そのため、メルリックス学院からも年齢の高い受験生が何人も合格しています。その中から文系再受験生で合格した2人の体験談を紹介します。

2023年度 東京医科大学合格|大学に通いながらの再受験、1年で3校に合格した秘訣とは

Fさん

文系学部に在学していたFさんは、医学部受験が厳しいことを知りながらメルリックス学院の門をたたきました。1年で3校の医学部に一般選抜で最終合格した勉強法とはどんなものだったのでしょうか。・・・詳しくは こちら

2022年度 東京医科大学合格|文系からの再受験。受験した12校すべてに1次合格

滝田颯志さん

正直に言って、こんなにたくさん受かるとは思っていませんでした。なので、最初の頃はいろいろと失敗もしました。 ・・・詳しくは こちら

2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキング

メルリックス学院が公表している入試難易度ランキングは以下の通りです。※メルリックス学院内部生の模試結果と入試結果、さらにメルリックス学院が独自に入手した入試情報をもとにランキングを決定しています。

順位

大学名

入試難易度

1

慶應義塾大学

72.5

2

東京慈恵会医科大学

70.0

3

日本医科大学

69.0

3

順天堂大学

69.0

5

自治医科大学

68.5

5

東北医科薬科大学(A方式)

68.5

5

国際医療福祉大学

68.5

5

関西医科大学

68.5

9

大阪医科薬科大学

68.0

10

産業医科大学

67.5

11

昭和医科大学

66.5

11

東京医科大学

66.5

11

東邦大学

66.5

14

東北医科薬科大学(B方式)

65.5

15

日本大学

65.0

15

藤田医科大学

65.0

17

近畿大学

64.5

17

兵庫医科大学

64.5

19

帝京大学

64.0

19

東海大学

64.0

19

聖マリアンナ医科大学

64.0

19

東北医科薬科大学(一般枠)

64.0

23

杏林大学

63.5

23

北里大学

63.5

26

福岡大学

63.0

26

久留米大学

63.0

28

岩手医科大学

62.5

28

埼玉医科大学

62.5

28

金沢医科大学

62.5

28

獨協医科大学

62.5

32

川崎医科大学

61.5

32

東京女子医科大学

61.5


※こちらの入試難易度ランキングは、 Amazonから発売している【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載されています。

現時点での学習方針や二次対策等も含めて少しでも不安がある方は、ぜひ一度メルリックス学院までご相談ください。

鈴村倫衣
鈴村倫衣
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長。四半世紀以上にわたって医学部・歯学部の受験指導、面接指導に携わり、多くの生徒を合格に導いてきた。医学部・歯学部入試に関する造詣は深く、大学から入試改革のアドバイスを求められることもしばしば。また、多くの生徒に接してきた経験を活かして、大学のFD研修に登壇するなど、高校のみならず大学でも多くの講演を行っている。

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