【2026福岡】福岡大学医学部一般選抜に合格するための対策(過去問分析)

こんにちは。
メルリックス学院名古屋校校舎長の下田です。

福岡大学医学部は、2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキングにおいて、32大学中26に位置し、偏差値は63.0とされています。同レベル帯の63.0には他に同じ九州地方にある久留米大学医学部があります。福岡大学は七隈キャンパスのみであり、他の医学部がある総合大学とは異なり、「ワンキャンパス」であることが最大の特徴です。

本記事では、これまで多くの福岡大学を志望する受験生を指導してきたメルリックス学院の視点から、過去問分析と入試結果をもとに、合格に必要な戦略を具体的に解説します。出題傾向や効果的な学習方法を整理し、受験生の皆さんにとって実践的な対策をお伝えしていきます。

目次[非表示]

  1. 1.2026年度 福岡大学一般選抜の入試概要
    1. 1.1.2026年度 福岡大学医学部一般選抜 日程概要
    2. 1.2.志願者動向のポイント
    3. 1.3.2026年度の繰り上げの見通し
  2. 2.2025年度 福岡大学医学部一般選抜の入試結果
  3. 3.福岡大学 一般選抜の英語
  4. 4.福岡大学 一般選抜の数学
  5. 5.福岡大学 一般選抜の化学
  6. 6.福岡大学 一般選抜の生物
  7. 7.福岡大学 一般選抜の物理
  8. 8.福岡大学 一般選抜の小論文
  9. 9.福岡大学 一般選抜の面接
  10. 10.まとめ
  11. 11.2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキング

2026年度 福岡大学一般選抜の入試概要

2026年度の福岡大学一般選抜の入試概要は以下の通りです。

募集人員

60名

出願期間

2025年12月20日(土)~2026年1月13日(火)消印有効

試験日

一次試験:2月2日(月)

二次試験:2月14日(土)

合格発表日

一次試験:2月9日(月)20:00

二次試験:2月21日(土)10:00

入学手続き締切日

①入学金:2月27日(金)

②学納金:3月6日(金)

試験会場(一次試験)

東京会場:タイム24ビル

名古屋会場:TKPガーデンシティPREMIUM名古屋新幹線口

大阪会場:TKP新大阪カンファレンスセンター

福岡会場:本学(福岡大学七隈キャンパス)

試験会場(二次試験)

本学(福岡大学七隈キャンパス)

【一次試験内容】

試験科目

試験時間

配点

形式

英語

70分

100点

記述&マーク

数学

90分

100点

記述&穴埋め

理科2科目

120分

200点

記述&穴埋め

小論文

50分

―※

資料文型

【二次試験内容】

試験科目

試験時間

配点

形式

面接

30分程度

50点※

グループ面接

※調査書等の提出書類・小論文は面接評価に活用します。

2026年度 福岡大学医学部一般選抜 日程概要

福岡大学医学部は、2026年度一般選抜においては、一次試験を22日(月)に実施します。私立医学部入試では21日に試験日が集中する傾向がありますが、22日は年度によって同日実施校の数が変動する日程であり、受験生の出願動向の影響を受けやすい試験日であります。

2025年度入試では、22日に一次試験を実施した医学部は、福岡大学医学部と東海大学医学部のみであり、出願先が比較的限定される日程でした。一方で、2026年度入試では、福岡大学医学部のほかに杏林大学医学部、日本医科大学医学部、東海大学医学部(1日目)が同日に一次試験を実施予定となっており、受験生が分散しやすい日程になりました。

過去の同日実施校を振り返ると、2024年度入試では埼玉医科大学・昭和医科大学・東海大学、2023年度入試では日本医科大学・東海大学、2022年度入試では東京女子医科大学・日本医科大学・東海大学と同一日程で実施されていました。このように、福岡大学医学部の一次試験日は、地域性は異なりますが、関東地区の大学と毎年試験日が重なってきました。

志願者動向のポイント

先に述べた通り、2025年度入試では同日実施校が東海大学のみであったことも影響し、近年減少傾向にあった志願者数は2,593と大きく回復しました(2024年度入試:2,071名)。試験日程の影響が、志願者数に直接反映された年であったと言えるでしょう。

一方、2026年度入試では、地域性は異なるものの偏差値帯が近い杏林大学医学部、上位校であるものの福岡にも試験会場を設けている日本医科大学と同日実施となるため、志願者数は、2025年度と比較すると減少に転じる可能性が高いと見てよいでしょう。

2026年度の繰り上げの見通し

福岡大学医学部では、二次試験の合格発表日に正規合格者を発表します。また、正規合格にならなかった受験生のうち、成績上位者から番号付きの補欠合格が通知されます。

福岡大学は、一次試験日が毎年どこかの私立医学部と重なっています。そのため、福岡大学を受験する層は、進学への意思が強い受験生が必然的に集まりやすいという特徴があります。このような背景から、福岡大学医学部は繰り上げ合格が大きく回る大学ではないと言えます。
実際の繰り上げ合格者数を見てみると、

  • 2025年度入試:51
  • 2024年度入試:14
  • 2023年度入試:16

となっており、同日実施校が少なく志願者数が回復した2025年度入試では、50名を超える繰り上げ合格となった一方で、2024年度・2023年度は10数名程度にとどまっていました。試験日程が繰り上げ合格者数に大きく影響する大学であることが分かります。

2025年度 福岡大学医学部一般選抜の入試結果

2025年度入試では、志願者数2,593名、受験者数2,468名となり、直近5年間で最多の志願者数・受験者数となりました。一方で、受験者数が増加したにもかかわらず、一次合格者数は400名にとどまり、2023年度(467名)、2024年度(453名)を下回る結果となりました。その結果、一次合格倍率は6.2倍となり、近年の4.0倍〜5.0倍前後という水準から大きく上昇しました。

正規合格者数も119名と、近年と比較するとやや少ない人数にとどまっています。この影響もあり、繰り上げ合格者数は51名と大幅に増加しました。正規合格と繰上合格を合わせた総合格者数は、 2025年度170名(実質合格倍率14.5倍)2024年度145名(同13.1倍)、2023年度151名(同12.7倍)となっています。

【一次試験 合格最高点・最低点】

2025年度

2024年度

2023年度

最高点

370点/400点

(92.5%)

362点/400点

(90.5%)

348点/400点

(87.0%)

最低点

281点/400点

(70.3%)

269点/400点

(67.3%)

250点/400点

(62.5%)

福岡大学医学部では、一次試験の合格最高点・最低点を公表しています。

  • 一次試験合格最低点は年度によって多少前後するものの、おおむね65%〜70%が目安
  • 最終合格を見据えると、70%~75%前後の得点率が求められる試験と言えるでしょう

このことから、福岡大学医学部は高得点勝負型の大学であることが分かります。

福岡大学医学部は、各教科の配点が均等で、試験時間にも比較的余裕があり、記述式問題が含まれている点が特徴です。
そのため、

  • 特定の科目・単元で大きな苦手を作らないこと
  • 記述問題への対応力を身につけること

が合否に直結します。

出題内容自体は平易な問題が中心で、時間的余裕もあることから、理科の仕上がりがやや遅れている現役生や、処理速度勝負に不安がある受験生にとっては、比較的取り組みやすい入試と言えるでしょう。

福岡大学 一般選抜の英語

得点勝負でミスは命取り、「なんとなく」ではなく「確実に」得点できる実力を

福岡大学医学部一般選抜の英語は、試験時間70分・大問5題構成で実施されます。大問1のみ記述式、大問25はマーク式となっており、試験全体としての分量はやや少なめ、内容は基礎~標準レベルであるため、得点力が求められる試験です。

出題形式は毎年大きく変化することなく、他の私立医学部ではあまり問われることがない、発音やアクセントの問題が出題されることも特徴です。大問3の短文完成は、設問の要求が「不適なもの」の選択や「適したもの」の選択だったりするため、両方を想定して対策を行う必要がある。

対策としては、出題形式が比較的固定化されていることから、その形式の演習を徹底的に重ね経験値を積むことが肝要です。大問1番の和訳は、各種の文法・構文事項に関して、なんとなくの知識ではなく、「和訳がきちんと書ける」ところまで実力を高めたいところです。

難易度:標準

知識量:★★★

スピード:★★

記述力:★★★

応用力:★★★

福岡大学 一般選抜の数学

積分をしっかり。どの単元も上位私大レベルまでは固めよう

福岡大学医学部一般選抜の数学は、試験時間90分・大問3題構成で、大問12は答えのみを書く形式の小問集合で、大問3番は記述式の問題構成で実施されます。

出題内容としては、大問12の小問集合では、ベクトルと確率が頻出の単元であり、大問3では数Ⅲの微分・積分で、扱いづらい関数が出題されることも多いのが特徴です。大問12の小問集合は標準的な問題が多いが、ここ数年解きにくい問題も含まれている。2025年度入試ではデータの分析の思考力を要する問題が出題されました。大問3は、毎年難易度に変化があるが、どの年も計算量が多いのが特徴です

対策としては、大問12の小問集合は出題範囲の全範囲について上位私大レベルの典型問題の解法をしっかり身につけておきましょう。大問3の記述は、数Ⅲの積分に関してはまずは上位私大レベルの典型問題をたくさん解いて慣れておきましょう。その上で、難関私大~上位国公立レベルの問題もこなせると良いでしょう。また、解答欄がせまいため、解答をコンパクトにまとめる練習もしておくと良いでしょう。

難易度:標準

知識量:★★★

スピード:★★

記述力:★★★

応用力:★★★

福岡大学 一般選抜の化学

大部分が典型問題だが、学習が雑だと足元をすくわれる

福岡大学医学部一般選抜の化学は、理科2科目で試験時間120分の中で実施され、化学は例年大問34題構成となっています。記述形式ではありますが、穴埋めや選択式の出題が多いです。全体として標準的な問題が多いですが、分野の内容を正しく理解した学習がなされていないと苦戦する問題もあるので注意が必要であります。

対策としては、まずは教科書を隅々まで把握することが大切です。小さな文字で注意事項として書いてあることも、すべて拾い尽くしていきたいところです。高分子化合物・生活と生命といった他大学ではあまり出題されない分野も出題されることもあるので要注意であります。

難易度:やや易

知識量:★★★

スピード:★★★

記述力:★★★

応用力:★★

福岡大学 一般選抜の生物

知識・考察ともに標準的な問題が中心。基本に忠実な勉強を

福岡大学医学部一般選抜の生物は、理科2科目で試験時間120分の中で実施され、生物は例年大問5題構成でしたが、2025年度入試では4題構成となっていました。例年通り、各大問では特定のテーマに関する標準的な知識と考察がバランスよく問われました。大問の減少に合わせて、各大問内の問題数がやや増加し、思考力を必要する問題の割合が少し高くなりました。

対策としては、基本的な内容を問う問題が多く、真面目に受験勉強した受験生が評価される試験内容となっているため、難しい問題を解く練習よりも、教科書の傍用問題集など標準的なレベルの問題集を繰り返し解き、基本的な問題を高い精度で解けるようにしておくとよいでしょう。

難易度:標準

知識量:★★★

スピード:★★★

記述力:★★

応用力:★★★

福岡大学 一般選抜の物理

標準レベルの典型問題が出題の中心となる、しっかり準備しておこう

福岡大学医学部一般選抜の物理は、理科2科目で試験時間120分の中で実施され、物理は例年大問3題構成の記述式となっています。出題内容は、全体として基礎〜標準レベルの典型問題が中心で、大問1と大問2は空所補充型のマーク式、大問3は記述式の問題であり、グラフの描画問題も出題されることがあります。

対策としては、例年出題される力学と電磁気の典型問題は確実に取れるようにしておきましょう。もう1題は熱力学または波動から出題され、ここ10年間で原子分野の出題はありませんが、試験範囲には入っているため、余力があればそのあたりも押さえておきましょう。

難易度:やや易

知識量:★★

スピード:★★

記述力:★★★

応用力:★★

福岡大学 一般選抜の小論文

福岡大学医学部一般選抜の小論文は、試験自体は一次試験で実施されるため、早期からの対策が必要となります。例年それほど長くない資料文に対して、700字の論述が求められる形式であります。

また、福岡大学医学部の小論文の特徴として、その時々に流行している現象や用語を扱う傾向があります。2025年度の資料文の主題であった「カスハラ」や新型コロナウィルスのパンデミックが世界中で騒がれていた2022年度の試験では、この感染症を取り扱った資料文を読んだ上でこれへの対策を述べる問題が出題されていました。

対策としては、内容のジャンルは問わず日本における最新の時事ネタを、新聞の社説などを通してある程度収集しておくことが有効と言えます。

試験時間:50分
出題形式:資料文型
字 数:700字以内
配 点:―※

調査書等の提出書類・小論文は面接評価に活用します。

福岡大学 一般選抜の面接

福岡大学医学部一般選抜の面接は、受験生4名~6名に対して面接官3名によるグループ面接で実施されます。福岡大学のグループ面接の特徴としては、面接官によって進行の流れが変わることであります。討論形式で1つのテーマについてずっと話し合うグループもあれば、面接官から複数の質問がされ、それに受験生が順番に答えていく形式もあります。

質問内容としては、1分程度の自己紹介は多くの場合、聞かれます。その他の質問(討論テーマ)に関しては、終末期医療について、オンライン診療のメリットとデメリットなどの医療に関するものや少子高齢化の問題点と解決策、他人に感動を与えたことはあるかといった異なる質問もされる。

※原則はグループ面接のみになりますが、個人を特定し、質問や確認を行いたい場合に、個人面接を実施することがあります。

まとめ

以上、福岡大学一般選抜の入試概要、入試結果から、各科目の過去問を分析することで今年の傾向を予測しつつ、面接・小論文の対策までお伝えいたしました。福岡大学の一般選抜は、各科目でミスや失点を避け、4科目を通して高得点を維持できるかが合否を左右します。本記事の分析を踏まえたうえで、福岡大学医学部に向けた学習計画や併願戦略に不安がある方は、ぜひ一度、医学部入試に特化した視点から指導を行うメルリックス学院までご相談ください。

また、メルリックス学院から福岡大学医学部に合格した生徒の合格体験記をご紹介させていただきます。

2022年度 福岡大学医学部合格

近藤 琉真さん(西尾高校卒)

入試の直前期には各大学の予想問題を先生方が作ってくださっていたので、入試が始める直前までその問題の見直しをしていました。ちょくちょくと類似問題が出たので、先生方を信じて良かったと思いました。

・・・詳しくは こちら

2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキング

2026年度版【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載している「入試難易度ランキング」は以下のようになっています。(ガイドP.32に掲載)

※メルリックス学院内部生の模試結果と入試結果、さらにメルリックス学院が独自に入手した入試情報をもとにランキングを決定しています。


順位

大学名

入試難易度

1

慶應義塾大学

72.5

2

東京慈恵会医科大学

70.0

3

日本医科大学

69.0

3

順天堂大学

69.0

5

自治医科大学

68.5

5

東北医科薬科大学(A方式)

68.5

5

国際医療福祉大学

68.5

5

関西医科大学

68.5

9

大阪医科薬科大学

68.0

10

産業医科大学

67.5

11

昭和医科大学

66.5

11

東京医科大学

66.5

11

東邦大学

66.5

14

東北医科薬科大学(B方式)

65.5

15

日本大学

65.0

15

藤田医科大学

65.0

17

近畿大学

64.5

17

兵庫医科大学

64.5

19

帝京大学

64.0

19

東海大学

64.0

19

聖マリアンナ医科大学

64.0

19

東北医科薬科大学(一般枠)

64.0

23

杏林大学

63.5

23

愛知医科大学

63.5

23

北里大学

63.5

26

福岡大学

63.0

26

久留米大学

63.0

28

岩手医科大学

62.5

28

埼玉医科大学

62.5

28

金沢医科大学

62.5

28

獨協医科大学

62.5

32

川崎医科大学

61.5

32

東京女子医科大学

61.5


※こちらの入試難易度ランキングは、 Amazonから発売している【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載されています。

下田侑生
下田侑生
医学部専門予備校メルリックス学院名古屋校の校舎長として、日々、受験生の担任指導にあたり、面接指導の講師としても教壇に立っている。医学部受験情報を提供するセミナーでは、最新の医学部歯学部受験情報を分析し、セミナー講師として明快な語り口で解説していくことで保護者の皆様の人気を博している。医学部受験指導歴はメルリックス学院名古屋校の前身である医学部予備校DDPの時代から10年以上。若手ながら豊富な指導経験を生かして、受験生指導に向き合っている。

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