埼玉医科大学後期は志願者2,000人超え~瀬川講師長から明日の一次試験に勝つために

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。

明日は日本医科大学と埼玉医科大学の一般後期一次試験が行われます。いよいよ私立医学部の後期入試が本格的に始まります。

メルリックス学院の生徒の受験番号から、埼玉医科大学の志願者数は2,000人を超えていることがわかっています。以前、45人を一般後期で募集していた時代は志願者2,500人を超えることも珍しくありませんでしたが、20人募集に減ってからは初の2,000人超えです。

そこで、後期入試まであきらめずに戦う医学部受験生のために、過去のデータと共にメルリックス学院講師長である瀬川先生からのメッセージをお伝えします。

目次[非表示]

  1. 1.埼玉医科大学一般後期は7人に1人が欠席
  2. 2.一次合格の実質倍率は2倍程度
  3. 3.開始30分で寝る受験生もいる試験会場
  4. 4.後期に行くほど会場のゴミ箱にお茶が増える?

埼玉医科大学一般後期は7人に1人が欠席

先日のブログでもお伝えしましたが、昨年度(2025年度)の私立医学部後期入試の志願者数トップは埼玉医科大学でした。志願者数は1,812人でした。

ただし、後期入試になると欠席者もそれなりに多いのが特徴です。昨年度の埼玉医科大学後期の一次受験者は1,564人全体の14%にあたる254人が欠席しています。7人に1人は一次試験を欠席している計算になりますので、試験会場では空席が目立ったことでしょう。

ちなみに、その前の年(2024年度)は全体の13.4%にあたる208人が欠席、さらにその前の年(2023年度は)全体の15.3%にあたる203人が欠席していますので、やはりおよそ7人に1人は一次試験を欠席していることになります。

特に今年(2026年度)は埼玉医科大学の出願締切(2月17日)後に、杏林大学、北里大学、聖マリアンナ医科大学、東海大学など首都圏の中堅私立医学部が二次試験の合格者を発表しています。メルリックス学院でもここで正規合格をもらって、後期は受けるのをやめたという生徒がある程度います。

一次合格の実質倍率は2倍程度

志願者数が2,000人を超えたということで、募集人員20人なので「倍率100倍!?」と嘆く方もいらっしゃることでしょう。それだけで戦意喪失しかける医学部受験生もいるかもしれません。

けれど、私立医学部の後期入試は「どこかに合格している受験生」は既に受験を終えているか、ランク上の志望校を目指してもう1度チャレンジするかのどちらかです。

よくメルリックス学院講師長の瀬川先生がおっしゃるのですが、

「試験会場に行けば、下位30%はおそらく脅威にならない。浪人生であれば、昨年の君であり、もしかしたら一昨年の君かもしれない。これが前期入試であれば、上位100人ぐらいは『10回受けて9回受かる』岩盤層がいる。しかし、後期入試はもうこの岩盤層は受けてこない。つまり、受験者が2,000人以上いれば700人~800人ぐらいで、まずは一次合格の椅子を争うことになる」

そう言って、瀬川講師長が自信のない生徒達を励ます姿を何度も見てきました。

埼玉医科大学の後期一次合格者数は公表されていませんが、おそらく過去のデータから6倍前後の一次倍率だと思われます。2,000人が受験すれば300人~350人ぐらいが一次合格すると考えられます。

下位30%を除く700人~800人で300人超の席を争うと考えれば、実質的に約2倍です。もちろん、ここからさらに20人+α(正規合格+繰上合格)に絞られるわけですが、二次試験もまた欠席する受験生が一定数います。過去のデータから30人~40人ぐらいは毎年二次試験を欠席しています。

今年は今のところ繰り上げ合格もそれなりに回っていますから、3月8日の二次試験を欠席する受験生は50人ぐらいはいるかもしれません。250人~300人で20人+αの席を争うと考えれば、十分に勝負できると言えるのではないでしょうか。

開始30分で寝る受験生もいる試験会場

では、一次倍率は実質2倍、一次合格後の最終倍率も12倍ぐらいと仮定すると、明日の一次試験でやらなければいけないことは、ズバリ「ミスをなくすこと」です。

2026年度の一般前期でも、埼玉医科大学の一次試験はどちらかと言うと解きやすい問題が多く、数学を苦手としている生徒でも正規合格をいただくことができました。

いわゆる易問高得点型の争いであれば、つまらないマークミスや勘違い、計算ミスをなくすことが何より重要になります。

瀬川講師長からは、後期入試特有の会場の雰囲気にも注意するようアドバイスがありました。

「後期入試はとりあえず出願したものの、もう戦う力の残っていない受験生もいる。試験中にずっと上を向いていたり、開始30分で机の上に突っ伏して寝たりする受験生も珍しくない」

「もし前期入試において、開始30分で寝る受験生がいれば、あっという間に解き切って9割は堅いから寝ようという『岩盤層』か、それとも諦めて寝た受験生なのかは区別がつかない。しかし、後期入試に『岩盤層』はいない。つまり、明日の一次試験で途中で寝ている受験生がいれば、それは間違いなく試合放棄していることになる」

「そういった前期入試とは違う特殊な雰囲気の中で、どれだけ自分が普段持っている力を出し切れるか、明日はそういう勝負だと思ってください」

後期に行くほど会場のゴミ箱にお茶が増える?

以前、メルリックス学院の生徒から「前期入試は試験会場のゴミ箱にエナジードリンクの空き缶がたくさん捨ててある。でも、後期入試が進むにつれてお茶のペットボトルが増えてくる」と聞いたことがあります。

その生徒も、最後の最後まで大阪医科薬科大学の一般後期に一次合格するまで受け続け、日本大学医学部の繰り上げ合格が回ってきて進学しました。最後まであきらめない受験生に神様は微笑むのだなと痛感しました。

自信のない受験生ほど、試験会場に行くと「自分以外の全員が賢く見える」と言います。でも、そんなことがあるはずないことは冷静になればわかります。明日は自分がこれまで努力してきたことを信じて、頑張ってほしいと願っています。

鈴村倫衣
鈴村倫衣
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長。四半世紀以上にわたって医学部・歯学部の受験指導、面接指導に携わり、多くの生徒を合格に導いてきた。医学部・歯学部入試に関する造詣は深く、大学から入試改革のアドバイスを求められることもしばしば。また、多くの生徒に接してきた経験を活かして、大学のFD研修に登壇するなど、高校のみならず大学でも多くの講演を行っている。

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