「後期逆転」と言えば久留米? ~2026年度久留米大学医学部後期入試の深層に迫る~

こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤です。

今年度、私が2026年度メルリックス学院私立医学部後期入試対策セミナーで話した内容に基づき、2026年度久留米大学医学部入試の動向を予想してみたいと思います。

目次[非表示]

  1. 1.2026年度 久留米大学医学部後期入試の概要
  2. 2.2026年度 久留米大学医学部後期入試日程
  3. 3.2026年度私立医学部後期入試日程上の特徴
    1. 3.1.久留米大学医学部 後期の志願者数は減少する?
    2. 3.2.久留米大学医学部 後期の志願者数予想
  4. 4.久留米大学医学部の入試問題形式をチェック!
  5. 5.久留米大学医学部後期入試問題の難度
    1. 5.1.前期入試と後期入試の合格最低点差異
    2. 5.2.合格最低点比較
  6. 6.久留米大学後期入試の面接・小論文対策とは
  7. 7.まとめ
  8. 8.2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキング

2026年度 久留米大学医学部後期入試の概要

久留米大学医学部後期入試においては 一次試験が本学会場しかない点が特徴として挙げられます。後期会場が前期試験同様、東京会場に設けられることがあれば志願者数が大幅に増加することが予想されますが、より志望順位の高い受験生に受けてほしいという関係で志願者数は抑制方向に働いております。

次に2023年度以降の久留米大学医学部は、前期入試の数学の難度が著しく上昇しておりますが、後期入試においては殆ど上昇しておりませんでした。しかし、 2025年度入試では後期試験でも数学の難度を上げており、いよいよ後期入試においても数学が得意な受験生に有利に働いております。

一方、英語も後期試験は英文自体が難しくなり、問題数も増える一方で前期試験のような説明問題や英訳問題がなくなる点が特徴です。また、試験時間も英語、数学90分ずつ。理科も2科目で120分設けられており、 試験時間が長めに設定されている点も特徴の一つであります。

2026年度 久留米大学医学部後期入試日程

2026年度の久留米大学一般選抜後期試験日程の概要は以下の通りです。

募集人員

約5名

試験日

一次試験:3月8日(日)

二次試験:3月16日(月)

合格発表日

一次試験:3月12日(木)10:00

二次試験:3月19日(木)10:00

手続締め切り

3月25日(木)

辞退締め切り

3月31日(火)

試験会場(一次試験)

本学御井キャンパス

試験会場(二次試験)

本学旭町キャンパス

※後期入試に関しては一次試験会場:本学会場のみ

2026年度私立医学部後期入試日程上の特徴

久留米大学医学部 後期の志願者数は減少する?

何と言ってもポイントは、 久留米大学医学部一次試験の翌日に獨協医科大学医学部一次試験の入試が実施される点にあります。久留米大学医学部一次試験の試験終了時刻が16:30です。そこから久留米駅から新幹線、もしくは福岡空港から飛行機を利用しても、東京に着くのは22:00、23:00になります。よほど体力、精神力にタフな受験生でないと厳しいでしょう。

また、久留米大学医学部一次試験は、 埼玉医科大学医学部二次試験と重なっております。東日本の医学部受験生で久留米大学医学部の後期入試を考える人は、埼玉医科大学後期入試にも出願したいでしょうから、久留米大学医学部はますます受けにくくなります。

獨協医科、久留米大学後期入試に関しては二次試験が同じ3/16(月)ということもあり、2校を受験するのが難しいと考えるべきでしょう。その意味では久留米大学医学部後期入試の東日本の医学部受験生は減り、昨年度より志願者数が減少するものと思われます。

久留米大学医学部 後期の志願者数予想

2023年度入試の志願者数が609名、受験者数が519名。一次合格率が48名。倍率は10.8倍。
2024年度入試の志願者数が572名、受験者数が498名、一次合格率が48名、倍率は10.4倍。

昨年度、 2025年度入試の志願者数が643名、受験者数が568名、一次合格率が47名、倍率は12.1倍でした。
志願者数はこの3年ほど隔年で増減傾向が続いております。

一方で2026年度入試では前述した通り、翌日に獨協医科大学後期試験が控えており、偏差値の近い大学が日程上、重なって受験生を分け合う形になりそうです。その関係で志願者数は少なからず減少することが予想されます。

さらに、久留米大学医学部の数学は2026年度前期入試においてさらに難化しております。後期入試の数学は2025年度は難化傾向にありました。その一方で、獨協医科大学が2026年度前期入試において、英語・数学を筆頭に全体的に難度を下げてきていることもあり、メルリックス学院の在籍生を始め、医学部受験生の気持ちが獨協医科大学に傾いている感も否めません。

いずれにせよ、蓋を開けてみないと分からないことではありますが、2026年度久留米大学医学部の後期試験において志願者数は減少方向に働くことが予想されます。

久留米大学医学部の入試問題形式をチェック!

次に久留米大学医学部の入試問題形式を見てみましょう。



【一次試験内容】

試験科目

試験時間

配点

形式

英語

90分

100点

記述&マーク

理科2科目

120分

200点

記述&穴埋め

数学

90分

100点

マーク

【ニ次試験内容】

試験科目

試験時間

配点

形式

面接

10分~15分程度

50点

個人面接

小論文

60分

50点

テーマ型

上記の内容を見ていただいても分かるように、久留米大学後期を受験してくる層は 前期に合格を持っていない受験生が主体でかつ、記述型の入試を実施している点がポイントであります。

受験者の学力層が近い大学としては 獨協医科、埼玉医科、金沢医科の後期入試になりますが、この3大学はいずれも オールマークシート方式です。多くの受験生にとって記述型入試を実施する大学としては手ごろなレベル帯に位置する大学といえましょう。国公立型や難関私立医学部など記述型の大学に向けて勉強してきた受験生にとっては、与しやすい問題に見えるかもしれません。

久留米大学医学部後期入試問題の難度

2023年度以降、久留米大学医学部入試は前期日程の数学の問題の難度が著しく上昇しているのがポイントであります。
一方で後期日程では前期より難度が易しめであり、その差が後述の前期と後期の合格最低点の差に出ている印象であります。

英語に関しても問題数が増えて処理量は増えますが、記述問題が後期試験はなくなります。英語に関しては大きな難度差はありません。

前期入試と後期入試の合格最低点差異

公表されている久留米一般後期の合格最低点は以下の通りです。

◎2022年度:(後期) 1次267/400点(66.8%) (前期)  1次234/400点(58.5%)
◎2023年度:(後期) 1次252/400点(63.0%) (前期)  1次226/400点(56.5%)
◎2024年度:(後期)  1次277/400点(69.2%) (前期) 1次234/400点(58.5%)
◎2025年度:  非公表

例年、久留米大学医学部は前期入試と後期入試で数学の難度差が大きく、その影響もあり、 前期試験と後期試験で合格最低点の差が開いております。一方で共通テストが2022年以降、大きく難化し、更には新課程入試への移行措置などもあり、九州地区の国公立受験組も後期試験に参入する傾向にあります。そのことが後期入試の合格最低点を引き上げている要因の一つになっているという見方もできるでしょう。

合格最低点比較

2024 年度

2023 年度

2022年度

前期一次試験
合格最低点

234/400点
(58.5%)

226/400点
(56.5%)

226/400点
(56.5%)

後期一次試験
合格最低点

277/400点
(69.2%)

252/400点
(63.0%)

267/400点
(66.8%)

久留米大学後期入試の面接・小論文対策とは

久留米大学医学部は受験者全員に成績を開示していますが、成績開示を見ると小論文・面接でそれほど大きな差はついていません。

以前、私と面接練習をした生徒が 「久留米の面接官が終始、柔和な雰囲気でした」と語っていたことも印象に残っております。但し、福岡地区の地域医療について聞かれることも多々あるので、保険医療白書等は目を通しておくことは必須であります。

一方で二次試験が不得手な受験生でも久留米だけは通過してきているケースも多いことも確かです。二次試験の評価が段階評価ではなく、点数化されていることからも二次試験が不得手な受験生にとっては、藤田医科大学医学部と並んで受験しやすい要因だと思われます。

まとめ

ここまで述べてきたとおり、2026年度久留米大学医学部の後期入試は、例年より志願者が減少することが予想されます。そのため、きちんと対策をすれば後期での医学部合格を実現できる大学の一つと言えるでしょう。

そこでメルリックス学院では、 3/6(金)、3/7(土)と博多駅近くで久留米大学医学部後期入試の直前合宿を開催します。久留米大学医学部を知り尽くしたプロ講師が学科試験対策を担当するとともに、後期で合格するために必要なポイントをわかりやすく解説します。

久留米大学医学部後期入試に合格したいという方は、ぜひ、まずは詳細だけでもご確認ください。

2026年度私立医学部一般選抜偏差値ランキング

メルリックス学院が公表している入試難易度ランキングは以下の通りです。

順位

大学名

試験形式

定員

偏差値

1

日本医科大学

記述

33人

69.0

2

関西医科大学

記述

5人

68.5

3

大阪医科薬科大学

記述

15人

68.0

3

昭和医科大学

記述

18人

66.5

5

日本大学

マーク

15人

65.0

5

近畿大学

記述

5人

64.5

5

聖マリアンナ医科大学

記述

10人

64.0

5

久留米大学

記述

5人

63.0

9

獨協医科大学

マーク

15人

62.5

10

埼玉医科大学

マーク

20人

62.5

11

金沢医科大学

マーク

10人

62.5


※メルリックス学院内部生の模試結果と入試結果、さらにメルリックス学院が独自に入手した入試情報をもとにランキングを決定しています。

佐藤正憲
佐藤正憲
医学部歯学部専門予備校メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。以来、医学部受験指導者としても、多くの医学部受験生、歯学部受験生を導き、支え、合格へと伴走してきた。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『日本人の9割が知らない医学部受験の世界』(晶文社)、『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

新着記事

他の合格体験記

受験攻略ガイド

カテゴリ一覧