
今年の繰り上げは読みにくい?2026年度私立医学部入試の繰り上げ合格を解説
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
2026年度の私立医学部一般選抜前期が終わり、後は獨協医科大学や東京慈恵会医科大学、慶應義塾大学などいくつかの二次試験を残すのみとなりました。来週からはいよいよ国公立大学の前期日程が始まります。
そこで気になるのは「繰り上げ合格」の話です。
2026年度は私立医学部入試の日程が大きく変わったことで、例年とは異なる戦略が必要になっています。そこで、今年の入試日程が繰り上げ合格にどのような影響を及ぼすかについてまとめました。医学部受験生と保護者の皆さんの少しでも参考になれば幸いです。
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2月24日からの5日間が入学手続締切のラッシュ
2026年2月19日現在、正規合格となった受験生の入学手続きを締め切った大学は、岩手医科大学、国際医療福祉大学、日本医科大学、川崎医科大学の4校です。
このうち、今日が締切日の日本医科大学を除くと、1回目の繰り上げ合格が確認できているのは岩手医科大学と国際医療福祉大学の2校です。(どちらもメルリックス学院の生徒が繰り上げ合格になりました)
明日2月20日は帝京大学、愛知医科大学、兵庫医科大学の入学手続締切日です。その後は2月24日から2月28日にかけての5日間に、私立医学部31校の半分にあたる15校の入学手続締切日が集中しています。
2026年度 私立医学部の入学手続締切日一覧
入学手続締切日 | 大学名 |
2月24日(火) | 昭和医科大学 |
2月25日(水) | 東北医科薬科大学 |
2月26日(木) | 埼玉医科大学 |
2月27日(金) | 大阪医科薬科大学 |
2月28日(土) | 福岡大学 |
なぜここまで入学手続締切日が集中しているかというと、一次試験の日程が2月1日から2月8日頃までの1週間に集中していたからです。そのため、どの大学も同じようなスケジュールで動くことになり、このような手続締切日の集中現象が起きました。
参考までに、昨年(2025年度)の入学手続締切日です。2月25日から2月28日にかけての4日間で9校と、今年ほど集中していたわけではありませんでした。
【参考】2025年度 私立医学部の入学手続締切日一覧
入学手続締切日 | 大学名 |
2月25日(火) | 自治医科大学 |
2月26日(水) | 東北医科薬科大学 |
2月27日(木) | 埼玉医科大学 |
2月28日(金) | 大阪医科薬科大学 |
受験生は入学手続きする大学を「選ぶ」ことができる
正規合格者の入学手続締切日が集中すると何が起きるかというと「複数合格している受験生が手続きをする大学を選ぶ」ことができます。
例えば、今年の入試日程だと、杏林大学、東海大学、北里大学、金沢医科大学、聖マリアンナ医科大学、埼玉医科大学あたりから複数の合格通知をいただいている受験生は結構いると思われます。その場合、今年は入学手続きをする大学を1つに絞ることができます。
昨年の杏林大学の入学手続締切日は2月13日でした。北里大学の二次発表は当日13日の15時、金沢医科大学の二次発表は2月14日、東海の二次発表は2月17日、聖マリアンナ医科大学と埼玉医科大学の二次発表は2月20日でした。
こうなると、北里大学の結果を見てから大急ぎで杏林大学に入学手続きするかどうかを決める必要がありました。
(余談ですが、昨年の杏林大学の繰り上げ合格が回らなかった理由の一つに、同じぐらいのレベルの首都圏の大学よりも手続締切日が早かったことが挙げられるでしょう。手続きをした後に他大学の合格通知が来ても「杏林に納めたから杏林に行く」という受験生が一定数いたのではないでしょうか)
ちなみに一度、入学手続をしてそれよりも自分が行きたい大学の補欠を持っている場合、補欠の繰り上げ合格が回ってくるまで待つことになります。また、今年はいくつかの私立医学部が「入学金の返還」について公表していますが、昨年までは「一度手続をしたら入学金は返ってこない」ことを前提に動く必要がありました。
今年は二次試験の合格発表から入学手続締切まで、同じようなスケジュールで動く大学が多いため、ご家族や先生としっかり相談してからどの大学に手続きをするかどうか決めることができます。つまり、入学手続の締切後に初めてある程度の歩留まりが読めることになります。
手続締切ラッシュの後に1回目の繰り上げ合格?
近年、個人のページからネット紹介で合格発表を閲覧する形式の大学が増えて、以前のように受験番号一覧を掲示する大学は減りました。そのため、この時期に二次試験の合格者が何人かわかっている私立医学部は少なく、しかもなぜか西日本の大学が多いのが特徴です。
(杏林大学と川崎医科大学は今年から掲示発表がなくなりました。杏林大学は一次試験の時も後日ホームページで合格者数が発表されたので、二次試験の合格者数も発表されるのではないかと考えています)
今年の変則的な入試日程で、大学がどのぐらい歩留まりがあると推測しているかはわからないため、繰り上げ合格が回るかどうかはこの時点では何とも言えない大学がほとんどです。
2月24日から2月28日にかけての入学手続締切ラッシュが終わった後に、1回目の繰り上げ合格があるかどうか、あるとしたらどのぐらいの人数が繰り上げ合格になるかで、今後の繰り上げの動きはある程度予想できると思われます。
(ちなみに東海大学は第1回目の繰り上げ合格日を2月28日と募集要項で明記しています。連絡はインターネット上で行われるので注意が必要です)
2026年度 私立医学部の正規合格者数(判明分)
大学名 | 2026年度 | 2025年度 |
日本医科大学 | 165名 | 150名 |
北里大学 | 139名 | 142名 |
東海大学 | 70名 | 79名 |
金沢医科大学 | 75名 | 83名 |
愛知医科大学 | 181名 | 216名 |
兵庫医科大学 | 155名 | 142名 |
医学部受験生、保護者へのアドバイス
明日2月20日は東京女子医科大学、大阪医科薬科大学、関西医科大学、近畿大学、久留米大学の二次発表があります。まだ正規合格の通知を持っていない医学部受験生にとっては気が気でない日が続きます。
この時点で補欠を持っている医学部受験生・保護者の方へのアドバイスとしては、
✔ まずは締切後1回目の動きを見る(2/28頃)
✔ 国公立前期の合格発表後まで視野に入れる(3/10頃)
✔ ネット発表の大学は毎日メールチェックとマイページ確認
この3点が挙げられます。待っている皆さんのところに一日も早く朗報が届くことを願っています。





