blog

ブログ

catch-img

【2026年度最新情報】東京女子医科大学《学校推薦型選抜》の出題傾向分析

こんにちは。 メルリックス学院渋谷校で教務リーダーをしている古谷と申します。

今年の5月から始まった東京女子医科大学《学校推薦型選抜》の対策講座は、2回の合宿を挟み、Part1からPart3まで無事に全21回の講座を終えました。参加した皆さんは本当に頑張っていらっしゃいました。改めてお疲れさまでした。

生徒たちから聞いた入試の内容をもとに、メルリックス学院の各講師より、今年の東京女子医科大学《学校推薦型選抜》の最新情報と分析結果を速報でお伝えします。

目次[非表示]

  1. 1.卒業生子女推薦が廃止され、倍率は約2.2倍
  2. 2.「思考力試験」は女子医独自の問題も出題
  3. 3.「小グループ討論」はカスタマーハラスメントが的中
  4. 4.個人面接は臨機応変な答えが求められる

卒業生子女推薦が廃止され、倍率は約2.2倍

まず、2026年度の東京女子医科大学《学校推薦型選抜》は、卒業生子女推薦がなくなった最初の年となりました。一般公募推薦の募集定員はこれまで約33名だったところが、今年は約38名に増員されました。

これは実際に受験した生徒から教えてもらいましたが、今年の受験番号は83番まであったそうです。つまり、志願者数は83名ということになります。募集定員38名に対して83名の方が受けられましたので、倍率は約2.2倍になりました。

入試の配点自体は公表されていませんが、例年の合格している先輩達を見ますと、思考力試験、小論文、小グループ討論、個人面接のすべてがまんべんなく対策ができた方が合格しています。

結果は2025年12月4日に発表されます。それまでは皆さん一般選抜の対策にに切り替えて勉強を頑張っていきましょう。(古谷)

「思考力試験」は女子医独自の問題も出題

メルリックス学院で東京女子医科大学学校推薦型選抜の「思考力試験」対策を担当している齋藤伸二と申します。受験を終えた皆さん、大変お疲れ様でした。

初日の小グループ討論が終了した後に、多くの生徒達が渋谷に立ち寄って「こんな問題出たよ」「講座の問題が当たったよ」などと報告してくれました。それらをまとめてみますと、大体従来通りの傾向と言えますが、数問新しい雰囲気の問題も見受けられました。

「仕事算」「検査の陽性率・陰性率」などは従来型の出題で、これらは講座でも取り上げた的中問題であります。立体は昨年同様1問で立方体を転がす問題でした。

目新しい出題としては「文章による論理学」と言いますか、計算でなく文章を題材にして論理を組み立て判断させる問題です。この傾向は、論理力と読解力を同時に見られる問題として今後も定着すると考えます。

全体的に、「SPI(総合適性検査)」でも「公務員試験の類題」でもない、「女子医大推薦の思考力試験」という独自の問題を作っていこうという出題の先生方の意気込みが感じられる出題と言えましょう。来年度以降の展開が楽しみでもあり、そしてその傾向に対応して受験指導をしていくのが私ども予備校の使命と考えています。(齋藤)

「小グループ討論」はカスタマーハラスメントが的中

こんにちは。東京女子医科大学《学校推薦型選抜》で「小グループ討論」対策講座を担当させていただいた受験情報センターの鈴村です。

「小グループ討論」は一人で対策できずメンバーがそろわないと練習できないため、メルリックス学院の東京女子医科大学《学校推薦型選抜》対策講座の中でも、最も重要かつ受講生から「たくさん練習したい」という要望が多い科目です。

しかも、他の医学部のグループ討論とは違い、女子医独特のテュートリアルを模した討論形式のため、ホワイトボードまとめや他の受験生との距離感など、独特の対策が求められます。

今年もメルリックス学院では社会問題から医療問題まで様々なテーマをもとに、どんなテーマが来ても、どんなメンバーでも、自分の実力が発揮できるように、東京女子医科大学の先輩達をテューター役として招き練習を重ねてきました。

今年の出題テーマは例年通り3題。3つの時間帯に分かれて、同じ時間帯のグループは同じテーマが出題されるいつもの形式でした。

1題目は「カスタマーハラスメント」について。これは直前合宿でも取り上げたテーマで、ドンピシャの的中でした。さらにハラスメントだけでなく、「コンビニ店員の名札」についても別のテーマで取り上げていたので、両方を合わせて討論できたグループは60分の試験時間をしっかり使えたようです。

2題目は「若者の離職率」について。アルバイトが長続きしないAさんと、その友人Bさんとの会話が課題シートとして出題されました。退職代行の「モームリ」が社会的問題になるなど、現代の若者気質について受験生に討論させる出題でした。

3題目は「昔の公園と今の公園のどちらが魅力的か」について。東京女子医科大学の《学校推薦型選抜》では、例年1題ぐらい的を絞りにくいテーマが出されるのですが、今年はこの3題目がそれにあたります。ただ、講座の中で資料やグラフの読み取りはたくさん練習してきたので、それほど戸惑うことなく討論できたのではないかと思います。

昨年に続き、3題中1題が的中という結果でした。もっと東京女子医科大学の小グループ討論を研究して、来年こそ受講生全員のお役に立ちたいと思っています。皆さんお疲れさまでした。(鈴村)

個人面接は臨機応変な答えが求められる

メルリックス学院渋谷校の校舎長である川端から、個人面接についてお話しさせていただきます。

このメルリックス学院の東京女子医科大学《学校推薦型選抜》対策講座でいつもお伝えしているのは、大学は綺麗な答えや正解を求めているのではないこと。特に個人面接や小グループ討論は、その受験生個人の人間性が垣間見えるため、付け焼き刃で指導しても医学部教員である面接官の目はごまかせないと考えています。

そして大切なことは、どんなことも練習しなければ上手くなりません。私は大学までずっと野球一筋にやってきましたが、バッティングが上手くなりたければ素振りをするしかありません。守備が上手くなりたければノックを受けるしかありません。

素振りをせずに、守備練習をせずに、一流の選手になることはありません。

受講生の皆さんにはいつも「失敗を恐れずに挑戦してほしい」と伝えてきたし、また安心して失敗できる環境を作ろうと努めてきました。

2026年度の個人面接は、どちらかと言うと準備してきた質問よりも「実際に◎◎な時はどうするか」など臨機応変な対応が要求される、これまでの生き方や人間性を問う質問が多かった印象です。しかし、その根の部分には東京女子医科大学の「建学の精神」と「至誠と愛」が求められます。

もちろん、800字の「志望理由書」400字の「自己評価書」、そして「志願票」からの質問も例年通りありました。しかし、以前のように「建学の精神とは?」「至誠と愛とは?」とストレートに聞くのではなく、答えの一つひとつに「建学の精神と至誠と愛が真に根付いているか」を問うような質問がほとんどでした。

これからもメルリックス学院として、大学や受験生からの情報をもとに芯の通った面接指導を行っていきたいと考えています。皆さん、お疲れさまでした。(川端)

古谷
古谷
メルリックス学院渋谷校の教務リーダー

人気記事ランキング

カテゴリ一覧

タグ一覧