
盛岡で岩手医科大学入試説明会を行いました|メルリックス学院受験情報センターより
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
メルリックス学院 受験情報センターは、設立以来初めて、岩手県盛岡市で医学部・歯学部入試説明会を開催しました。岩手医科大学の入試ご担当者および歯学部長先生、歯学部副部長先生にもお越しいただき、大変熱気に満ちた会となりました。
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盛岡開催のセミナーは初めて
これまでメルリックス学院では、東京だけでなく様々な地方で医学部入試セミナーを行ってきました。東北地方では仙台でセミナーを行ったことがありますが、盛岡で開催するのは初めてです。
盛岡といえば岩手医科大学のお膝元でもあります。オープンキャンパスに行きたかったけど行けなかった人、またせっかくなので大学の説明を聴いてみたい受験生および保護者の方もいらっしゃるのではないかと思い、岩手医科大学に入試説明会を打診したところ、ありがたくもご快諾いただきました。
医学部だけでなく歯学部説明会も行うところがメルリックス学院の特徴でもあります。メルリックス学院は日本私立歯科大学協会の賛助会員でもあり、意欲ある優秀な歯学部受験生を応援したいと考えているため、今回は医学部・歯学部合同入試説明会とさせていただきました。
ちなみに、説明会の始まる前には、3年前に仙台で開催した医学部セミナーに参加してくれた元生徒が駆けつけてくれました。今は岩手医科大学の医大生となった彼に久しぶりに会いましたが、大変立派になっていて感動しました。浪人していた頃は色々と苦しいこともあったと思いますが、今こうして医大生になった彼を見て、本当に良かったと思いました。
面接で「地域医療を学びたい」「岩手に残りたい」?
会場は開始前から熱心な医学部受験生とその保護者の方で満席となり、全員がそろったタイミングで予定よりも早く始めさせていただきました。まずは岩手医科大学の入試ご担当者による説明会を行いましたが、ここだけの話をたくさんしていただき、面接指導をする私も参考になる話がたくさんありました。
岩手医科大学と言えば「地域医療を学びたい」「岩手に残りたい」と面接で言うように指導しているところもあるようですが、私は志望理由書も含めて、無理にそのように言う必要はないと生徒に話しています。
もちろん、本当に地域医療を学びたいのであれば構いませんが、生まれてからずっと東京に住んでいる医学部受験生が「地域医療を学びたいです!」「卒業後は岩手に残りたいです!」と岩手医科大学の先生方に言ったとして、どう思われるか想像してみてください。
もし、私が岩手医科大学の面接官だったら「きっと合格したくて、頑張って言ってるんだな」と微笑ましい気持ちになるでしょう。悪印象ではありませんが、だからと言って高評価をつけることもありません。なぜならば、それは受験生の本心ではないことがわかっているからです。
このあたりは受験生個人によって指導ポイントが変わってくるのですが、例えばメルリックス学院には首都圏に実家がある生徒で、卒業後も岩手に残っている生徒が何人もいます。そういった生徒がどういう学生生活を送っていたのか、なぜ岩手に残ろうと思ったのかは非常に有益な情報だと思っています。(もちろん端的に岩手が気に入ったから、なのですが…)

複合商業施設がオープンするなど開発が進むJR矢幅駅の近辺。

JR矢幅駅から徒歩15分ほどの岩手医科大学。病院と校舎は道路を挟んで通路で繋がっている。
岩手医科大学5年生をゲストに迎えての入試トーク
岩手医科大学の入試説明会の後、私からは東北地区の医学部受験生に限定した【2026年度の私立医学部入試戦略セミナー】をお話しさせていただきました。
国公立医学部と併願する方も多い東北地方の医学部受験生にとって、2026年度の「2/1以降ルール」を順守した入試日程がどのような影響を与えるのか。
東北地方にある2つの私立医学部・岩手医科大学と東北医科薬科大学は、どちらも1月に一次試験を行います。志願者増が予想される中での合格ラインや、繰り上げ合格で起こり得る状況など、時間を延長してお話しさせていただきました。
実は今回、岩手医科大学の5年生にゲストとして来てもらい、何年も浪人していた彼との対談形式で話を進めさせていただきました。予想される状況や、それでも変わらない入試において大切なことなど、苦労の末に合格をつかみ取った彼だからこそ話せる貴重な内容を、医学部受験生と保護者の方にお伝えいただきました。
国公立医学部だから難しい問題が出るというわけではない
最後に、受験情報センター副センター長である朝倉先生から、東北地方の国公立医学部に絞った入試ポイントを解説いただきました。数学科の他に化学科、物理科の講師でもある朝倉先生による国公立医学部の入試ポイントは、参加された方々にとっては初めて聴く内容も多かったのか、皆さんが配布された資料に熱心にメモを取っていたのが印象的でした。
一言で「国公立医学部」と言っても、大学によって出題傾向や難易度が全く違うことを、合格者最低点や平均点を例に挙げながら、わかりやすく解説していく朝倉先生の話は、医学部受験生だけでなく、保護者の方にとっても興味深いものだったと思います。
国公立だから難しい、私立だから易しいということではなく、数学で言えば、東北医科薬科大学や岩手医科大学歯学部の方が難しいと言える内容も出題されますよ、という話は今後の受験勉強において大きな指針になったのではないかと思います。
今日は歯学部志望者の方も参加されていたので、歯学部長と歯学部副部長のお二人に個別相談をしていただくことができました。2026年度入試から始まる総合型選抜の出題内容や、実際の歯学部カリキュラムや教育内容などを、歯学部長と歯学部副部長のお二人の先生から聴く機会というのはなかなかないと思います。
お忙しい中、夏休み最終日に足をお運びいただいた皆様の少しでもお役に立てたことを願っております。
また、9月には香川県高松市、さらには川崎医科大学の入試ご担当者をお招きしての入試説明会を予定しています。中四国地区の医学部受験生と保護者の皆さまの参加をお待ちしております。







