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愛知医科大学医学部推薦入試に向けて

こんにちは。
受験情報センター・副センター長の朝倉です。


私は普段はメルリックス学院 名古屋校で数学を教えています。今日は地元愛知県の私立医学部である愛知医科大学の推薦入試について、お伝えしたいと思います。


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目次[非表示]

  1. 1.合格者の現浪比率は・・・​​​​​​
  2. 2.評定基準があることで、恩恵を受けることもある
  3. 3.入試科目に理科がないので英数に注力できるが・・・
  4. 4.地域枠について知っておきたいこと
出願資格
・現役または一浪
・評定平均3.7以上 また英語・数学・理科の各教科についてもそれぞれ評定平均3     .7以上

試験実施日
・11月の最終土曜日であることが多い(昨年は11月26日)

入試科目
・英語・数学(I・II・III・A・B(数列・ベクトル))・小論文・面接

募集人員
・20名

愛知県地域枠A方式
・推薦と同じ出願資格・入試科目で行われる。定員は5名


合格者の現浪比率は・・・​​​​​​

11月に行われる推薦入試ということで、基礎学力試験では浪人生の一日の長がまだありそうな気がします。しかし、愛知医科大学から発表されている合格者のデータを参照すると、現役生の方が多い年もあれば浪人生の方が多い年もあります。
2022年度の実績では公募制推薦・地域枠A方式の合算で、現役生47人中8人合格(合格率17%)、浪人生61人中14人合格(合格率23%)となっていますのでやや浪人生有利といったところでしょうか。


ただ、数学の問題内容をみると、数Ⅲは出題数がそれほど多くはなく、かつ難しい問題も見当たりません。浪人生が有利になるような、いわゆる「解き方を知っているとあっという間に答が出る問題」の出題もなく、基本事項の理解度を丁寧に尋ねるような問題が続いています。ですので、それほど現役生が不利になるといったことはありません。


もともと愛知医科大学の推薦入試は現役生のみしか受験できませんでしたが、2018年度から一浪まで受験可能になりました。幅広く人材を集めたいという大学の趣旨は満たしているのではないかと思います。


評定基準があることで、恩恵を受けることもある

愛知医科大学の推薦入試は評定平均3.7が確保できていないと出願することができません。これは医学部入試において意外と重要なポイントになっています。


医学部合格者を多数輩出しているような上位進学校では評定を確保することはなかなか難しいですよね。成績が足りなくて出願を断念する生徒もいますし、そもそも推薦入試が目に入っていない生徒もいます。評定平均が出願資格にある推薦入試は、一番相手にしたくない受験者層がいない状態での戦いになります。


愛知医科大学の推薦入試は問題も英語と数学のみですし、問題の難易度も一般入試と比較すれば、やはり取り組みやすいものになっています。メルリックス学院から過去に合格した生徒では、全国模試の成績だけ見ているとかなり厳しいように思えても合格することもあります。ですので、推薦入試を考えている医学部受験生は評定基準を確保して、出願できるように準備していきましょう。


入試科目に理科がないので英数に注力できるが・・・

現役生は理科科目がなかなか間に合わないことが多くあります。なので理科なしで受験できるこの入試は本当に貴重なチャンスです。更に、英語と数学のどちらかを得意としている生徒は、得意教科で大きくアドバンテージを取ることができます。


しかし、学力試験だけでなく小論文と面接の試験もあります。特に推薦入試の場合はこれもきちんと対策をしておかねばなりません。学力試験でまるきり点数が取れずに小論文や面接だけで逆転合格することはなかなか難しいですが、小論文と面接をおろそかにしていると「逆転不合格」になってしまうことも十分にあり得ます。
学科試験の自己採点は非常に良好であったのにも関わらず、残念な結果であった生徒が私の過去の教え子にもいました。問題が持ち帰れず自己採点が間違っていたのか、それとも・・・


地域枠について知っておきたいこと

愛知医科大学の推薦入試では公募制推薦と合わせて、愛知県地域枠A方式が行われます。公募制推薦は定員20名、地域枠は定員5名なのですが、倍率は毎年不思議とどちらも5倍程度に落ち着きます。


愛知医科大学は6年間の学納金が合計3420万円ですが、地域枠であれば2010万円の奨学金が出ます。卒業後に10年間の義務年限が発生しますが、やはりこの金額は大きいと思います。


愛知県地域枠の場合は勤務地も愛知県内になりますし、推奨診療科も幅広く設定されています。また愛知県内にある他の医学部の地域枠学生とも交流することができるのは、地域医療を志す学生にとっては、卒後のキャリアも含めて、魅力的なものでしょう。この辺りもしっかりと調べて、好機を逃さないように出願したいところです。


愛知医科大学推薦入試については、メルリックス学院名古屋校では希望する生徒も多く、毎年対策授業を行っております。学科試験への対応だけではなく、小論文・面接対策も十分にして、受験生を最もよい状態で試験会場に送り出すことにしています。


詳しくお聞きになりたい方は、メルリックス学院名古屋校までお問合せください。






朝倉
朝倉
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター・副センター長

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