
【2026年度医学部入試合格に向けて】メルリックス渋谷校開講オリエンテーション
4月19日(土)、メルリックス渋谷校の開講オリエンテーションが開催されました。
佐藤正憲代表から「2026年度の医学部入試」合格に向けての対策法、鈴村倫衣受験情報センター長から「2025年度医学部入試の振り返り」「2026年度医学部入試の傾向予想」、プロ講師陣から「各科目の勉強法」について等、医学部合格を目指す受験生へ貴重な情報共有がありました。
本ブログをお読みの2026年度医学部合格を目指す受験生にも、共有させていただきます。
目次[非表示]
- 1.【医学部合格のポイント①】「根本原理」を理解する
- 2.【医学部合格のポイント②】解答時間をできる限り早くする
- 3.【医学部合格のポイント③】情報を戦略的に使う
- 4.【医学部合格者からのアドバイス】東京慈恵会医科大学4年 日下部さん
- 4.1.プロ講師を信じて勉強法・解き方を真似してみる
- 4.2.ミスノートを作成する
- 4.3.勉強時間と勉強内容をスケジュール帳にまとめる
- 5.受験情報センターの意義と取り組み
- 6.【2025年度医学部入試の振り返り】旧課程と新課程の狭間の入試結果とは
- 7.【2026年度医学部入試の傾向予想】入学者の多様性を担保した受験方式の採用
- 8.【1年間の勉強方針】医学部の各科目対策とは
- 9.メルリックス学院・新年度入学面談開催中!
【医学部合格のポイント①】「根本原理」を理解する
まず、メルリックス学院の佐藤正憲代表より、医学部に合格する生徒の共通点についてお話がありました。
1つ目は、医学部に合格できる生徒と合格できない生徒の違いについて。
大手予備校の模試で偏差値70を超えているけれど医学部には合格できない。過去問では点数が取れるのに入試本番では点数が取れない。こういった生徒がいる一方で、模試や過去問で点数が取れなくても医学部に合格できる生徒がいます。
最大の違いは、学んだことの「根本原理」を理解できているかどうか。
例えば、藤田医科大学のふじた未来入試で「円周率の定義」について出題がありました。これはまさに、円周率とは何か、という根本的な原理を理解していないと解けない問題です。
三平方の定理や、三角関数の公式など、覚えるだけなら簡単なことは沢山あります。しかし、医学部の受験生は「その定理や公式が、どのように導かれているのか」といった根本原理まで理解を深める必要があります。
模試や過去問の点数に一喜一憂するのではなく、より深い学びを徹底していくことが医学部合格のポイントです。
【医学部合格のポイント②】解答時間をできる限り早くする
2つ目は、普段の問題演習のやり方について。
医学部入試は問題が難しいことはもちろんですが、大量の問題を短時間で処理する、問題処理能力が問われることも特徴の一つ。
そこで、普段の問題演習から解答時間をできる限り早くすることが重要です。
10分で解けた問題を解き直す際は5分で解けるようにする。
前回より早く解ける方法がないか工夫してみる。
このように、解答を早くできるようにすることが得点力に直結します。
普段の問題演習から意識して取り組むことで、この1年間で大きな差がつきます。医学部合格を目指すなら、解答速度にもこだわって取り組みましょう。
【医学部合格のポイント③】情報を戦略的に使う
メルリックスと言えば、情報と戦略。
受験情報センターが集積した情報を基に、生徒一人ひとりに合わせた受験戦略をご提供しています。
その結果、2025年度は医学部医学科の一次合格者を424名輩出することができました(3/25時点)。
WebやSNSで少し調べれば、医学部の受験情報は山ほど出てきます。しかしながら、真偽が定かでない情報も多いです。
何が正しい情報なのかをきちんと見極めることが大切です。
また、情報は使わなければ意味がありません。自分が合格しやすい医学部を受験する、自分に合った勉強法を選択するなど、正しい情報を戦略的に駆使していきましょう。
【医学部合格者からのアドバイス】東京慈恵会医科大学4年 日下部さん
続いて、東京慈恵会医科大学の4年生日下部さんより、先輩合格者の視点で医学部合格へのアドバイスをいただきました。
現役受験の際は医学部に合格できなかった日下部さんが、メルリックスで1年間浪人してどのように変わり合格を掴んだかを基にした、必聴のアドバイスでした。
プロ講師を信じて勉強法・解き方を真似してみる
医学部受験をする生徒さんのなかには、「自分なりの勉強法」を持っている方も多いと思います。
しかし、そのやり方で医学部に合格できるのかはまた別の話です。
私は、一度自分のやり方を捨てて「プロの先生の言うことを信じてやり方を真似してみる」ことから始めました。
予備校の先生、特にメルリックスの先生は医学部受験のプロです。
プロが「この解き方の方が早い」「この解き方の方が正確」と教えてくれるのですから、まずはそのやり方を信じて真似してみてください。
実際、私もメルリックスの先生の言うことを信じて取り組んでみたところ、成績が大きく変わっていきました。
ミスノートを作成する
私は「x、y軸を間違えて計算していた」「右辺だけ2乗していた」など、いわゆる凡ミスで失点することがとにかく多く、悩んでいました。
そこで、「凡ミス」と一言で片づけることをやめました。
具体的には、「自分がどんなミスをしやすいのか」「何をミスして失点したのか」をまとめたミスノートを作成し、定期的に見直していました。
授業、演習、メルリックスの授業後に実施されるチェックテスト、模試、何か問題を解いてミスをした場合は、すべてメモを取りました。
ミスノートのお蔭で「どこに注意すればミスをしないのか」が客観的に分かるようになりました。
どこでミスをしやすいかは人によって違うと思います。ぜひ、皆さんも自分のミスの傾向を正確に掴むことを意識してみてください。
勉強時間と勉強内容をスケジュール帳にまとめる
メルリックス生の場合は『合格手帳』を配られると思います。いわゆるスケジュール帳として使うものですが、私は未来の予定を立てるのではなく、1日の終わりに自分の勉強時間・勉強内容を書き込む、という使い方をしていました。
自分の勉強時間や勉強内容を振り返りやすくなること、また、前日の内容を見て今日何を勉強するか決めやすかったので、使い方として参考にしてみてください。
また、未来の予定としては「1週間後に英単語を見直す」「1ヶ月後に模試をすべて解き直す」など少し先の予定をメモしていました。
やらなければいけないことを分類して整理することで、いつ・何を勉強するか悩むといった無駄な時間を減らすことができました。
受験情報センターの意義と取り組み
続いて、鈴村倫衣受験情報センター長より、「2025年度医学部入試の振り返り」と「2026年度医学部入試の傾向予想」についてお話がありました。
メルリックスが受験情報センターを設置しているのは、医学部入試の受験情報を広く集積し、分析を重ね、必要なことを生徒に伝えるためには専門部署が必要不可欠だからです。
プロ野球の球団が勝つためにデータ分析だけをするチームを用意するように。
医学部入試に勝つために受験情報センターという専門部署を用意しています。
医学部入試は正しい情報を戦略的に使えたかどうかで、合否が分かれます。
ぜひ、本記事も参考にしてみてください。
【2025年度医学部入試の振り返り】旧課程と新課程の狭間の入試結果とは
昨年の2024年度入試は、 旧課程入試の最後の年であり、2025年度入試は、旧課程と新課程のちょうど狭間の入試の年となりました。そのため、昨年は「新課程が導入される前に受かっておきたい」と考えて併願校を増やした受験生が多かったと予想されます。
また、2025年度共通テストでは文系・理系ともに平均点が上昇しました。この2点を前提として振り返ってみましょう。
医学部医学科の入試に目を向けると、国公立大学医学部の志願者数が減少しました。共通テストの平均点が上昇したことで、足切りを恐れての出願控えがあったと予想されます。
私立医学部の一般選抜志願者数は判明している17校のみのデータですがほぼ横ばい。共通テスト利
用の志願者数は1割増となりました。
2025年度の私立医学部入試の特徴は、2024年度と比較して併願受験者数が減ったことでしょう。18歳人口は2024年度より増えているにも関わらず、2025年度入試の志願者数がほぼ横ばいということは、単純に1人あたりの受験生が併願する大学の数が減ったと思われます。
基本的に併願者数が多ければ辞退者が増えるため、繰上合格者が増えます。
つまり、2025年度医学部入試は2024年度よりも繰上合格者数が少なかったのです。
これは医学部入試のスケジュールにも影響を受けているでしょう。文部科学省は、学力検査を2/1以降に行うよう推奨していますが、近年ますますその縛りは強くなっています。
そのため、私立医学部の一次試験が例年と比較して後ろ倒しになりがちであり、結果として併願できる大学数にも限りが出てきた、という状況もあります。
また、文部科学省は大学受験の早期決着(3月31日までに受験結果を通達)することを望んでいるため、大学としては繰り上げ合格をあまり出したくないという事情もあります。
そのため、正規合格者数を増やして繰り上げ合格者を減らしたいという動きがあります。
この傾向は2026年度医学部入試においても続くと思われます。
【2026年度医学部入試の傾向予想】入学者の多様性を担保した受験方式の採用
昨今、推薦型選抜や総合型入試といった受験方式の募集人数が増加傾向にあります。
この傾向は、医学部入試においても変わりません。
例えば、
・昭和医科大学→公募推薦の募集を開始
・自治医科大学→推薦型選抜、総合型選抜の募集を開始
・千葉大学医学部→地域枠推薦の募集を開始
など、2026年度入試でも新しく推薦型選抜や総合型入試の募集を開始します。
他にも、東邦大学医学部や東京医科大学医学部では、英検を活用した推薦型選抜が実施されるなど医学部合格の方法が多様になってきました。
これまで「学力勝負の一般選抜で合格することが正しいことだ」という世論がありましたが、昨今の入試では「入学者の多様性を担保すること」が推奨されているのです。
推薦型選抜や総合型入試の入試内容は、大学や医学部にもよりますが、非公表とされる場合も多いです。だからこそ、より受験情報の重要性が高まっていると言えます。
2026年度医学部入試に向けて、当然ながら受験情報センターは既に2025年度医学部入試の分析、2026年度の傾向予想を開始しています。
これらの情報はメルリックス生を優先にお伝えはさせていただきますが、適宜ブログやSNSで広く正しい情報として医学部受験生に還元していきます。
ぜひ、これからもメルリックス学院受験情報センターからの情報発信を楽しみにお待ちください。
【1年間の勉強方針】医学部の各科目対策とは
最後に、英語科、数学科、化学科のプロ講師が登壇し、医学部入試における各科目の勉強方針が伝えられました。
以下に一部抜粋しますので、ぜひ1年間の勉強方針として参考にしてください。
【医学部英語の対策】「例文を覚え尽くす」こと
皆さんも何となくわかるかと思いますが、英語には「英語の感覚」というものがあります。
英語に触れなければ、この英語の感覚はすぐに失われてしまい、今まで読めた文章が突然読めなくなる、ということもあります。
最低でも1日1時間は英語に触れる時間をつくってください。
また、メルリックスでは「例文主義」と言いますが、医学部入試に頻出の文法や語彙が含まれた例文を適宜お教えします。
この例文については必ず覚えてください。受験本番で役立つことをお約束します。
【医学部数学の対策】覚える前に「理解する」
ただ解き方を暗記するだけでは、記号を暗記しているのと変わりません。
医学部数学では、暗記だけではどうしても対応できない問題も出題されます。
そこで、「覚える前に理解をする」ということを意識してください。
「なぜこの定理を使うのか」「この公式はどのように導かれるのか」を理解してから覚えることで、応用問題にも柔軟に対応できるようになります。
詰め込み型の学習に加えて、理解型の学習を同時並行で進めることが医学部数学においては肝要です。
【医学部化学の対策】自分の「足りない力」を分割して考える
医学部の化学を解くためにはいくつかの力が必要です。
例えば、必要な知識を覚えられているか、問題は正しく把握できているか、解答に正しく表現できているか、化学の問題を解くための数学の力があるか、など複合的な力を試されています。
化学が解けないと悩んだ際には、「自分にはどの力が足りていないのか」を明確にすることが大切です。
できれば、この4月中、5月前半には現段階の自分に足りていない力を明確にできると良いでしょう。何に注力して学習するかが分かりやすくなり、勉強方針も立てやすくなります。
メルリックス学院・新年度入学面談開催中!
ここまでお読みいただき、有難うございます。
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