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【2025兵庫医】兵庫医科大学一般入試前期に合格するための対策 (過去問分析)

皆さん、こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤です。
 
兵庫医科大学は、2025年度私立医学部一般選抜偏差値ランキングで、32大学中16位。
入試難易度は偏差値64.5となっており、人気も上昇中です。関西圏の名門女子高からの現役での進学率も上がってきており、近年では入学生における現役生の占める割合が40%に迫る勢いです。

今回は「私立医学部偏差値ランキング」ブログの一環として「兵庫医科大学医学部一般前期入試に合格するための対策」についてお伝えしたいと思います。


目次[非表示]

  1. 1.●兵庫医科大学一般入試前期(一般選抜)の入試概要
  2. 2.●兵庫医科大学2024年度一般入試前期を振り返る
  3. 3.●兵庫医科大学一般入試前期(一般選抜)の英語
  4. 4.●兵庫医科大学一般入試前期(一般選抜)の数学
  5. 5.●兵庫医科大学一般入試前期(一般選抜)の化学
  6. 6.●兵庫医科大学一般入試前期(一般選抜)の物理
  7. 7.●兵庫医科大学一般入試前期(一般選抜)の生物
  8. 8.●兵庫医科大学一般入試前期(一般選抜)の小論文
  9. 9.●まとめ
  10. 10.●2025年度 私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング
  11. 11.☆佐藤代表の著書が全国有名書店で発売中☆

●兵庫医科大学一般入試前期(一般選抜)の入試概要

兵庫医科大学医学部一般前期入試は、一次試験が1月29日(水)、二次試験が2月8日(土)または9日(日)で実施予定となっています。
試験会場は一次試験が神戸(国際展示場)、東京(TOC有明)、福岡(福岡ファッションビル)、二次試験は本学のみとなっています。
 
例年一次試験は1月の下旬頃の単独日程での入試です。2024年度入試も単独日程開催です。

一次試験の合格発表日は2月6日(木)、二次試験の合格発表日は2月14日(金)であります。

2024年度入試の志願者数は2,023名で2022年度1478名です。単独日程入試となった2023年度以降も志願者数が伸びてますので、立地や校舎改築がうまくいっているととれるでしょう。

●兵庫医科大学2024年度一般入試前期を振り返る

2024年度入試では、志願者が2,023名、そのうち1,933名の受験生が一次試験を受験し、414名の方が一次試験に合格しました(一次合格倍率:4.7倍)。

2024年度入試では例年以上に欠員が少なかったことから繰上合格者は2024年度が48名でした。合格実質倍率は10.2倍という結果になりました。

繰り上げ合格に関しては2024年度入試では補欠順位で130番台まで回っております。※

正規合格者の合格最低点は、以下の通りです。

2024年度入試 397/650点
2023年度入試 427/650点
2022年度入試 387/650点
2021年度入試 401/650点 

問題が隔年現象で難化しているのが兵庫医科大学の特徴であります。
数年に一回、特に数学が極端に難しくなる年があるのも兵庫医科大学の特徴であります。

※メルリックス学院調べ

●兵庫医科大学一般入試前期(一般選抜)の英語

では兵庫医科大学の英語から見ていきましょう。
出題形式は90分で大問4題。2022年度からこの形式が定着しております。

【1】【2】【3】が長文で【4】が和文英訳という内容です。
長文は2024年度に関しては3題とも医療系の話題ですが、日頃から医療長文で演習を積んでいれば問題なく対応できるレベルです。

【4】は呼吸法に関する和文中に引かれた下線部3か所を英訳するものですが、英作文でいえば標準レベルであります。

総じて記述量は多いですが、時間も緩めで「標準レベル」といえましょう。


●兵庫医科大学一般入試前期(一般選抜)の数学

兵庫医科大学の数学を見てみましょう。試験時間は90分です。

【1】は小問集合、【2】【3】は大問です。
いずれも上位私立大レベルの問題が多いが年度によっては最難関私大レベルの問題が入ってくることもあります。
証明問題の頻度が高いのが兵庫医科大学の特徴であります。

【1】の小問集合は全て標準レベルなので、ここで失点すると致命的になりかねないので注意が必要です。
90分と試験時間は緩めですが、問題量と【2】【3】の問題の質を考えると時間的には厳しいといえます。

対策としては愛知医科や藤田医科の過去問は兵庫医科対策の演習材料として有益であります。
また、北里大学の証明問題なども有効でしょう。

●兵庫医科大学一般入試前期(一般選抜)の化学

2024年度兵庫医科大学の化学の問題形式は問1が小問集合、問2が理論化学、問3が有機化学からの出題でありました。
2023年度入試から易化傾向にあります。その分だけミスが命取りになるでしょう。

兵庫医科定番のグラフ問題で描図や作図を要する問題には十分に慣れておきたいところです。国公立大学の出題形式に準じた長文問題も必須であります。以前より問われる知識が基本的になりました。

化学平衡、電離平衡、有機芳香族化合物に関する問題は必ず押さえておきたいところです。

総じて「標準レベル」といえましょう。

●兵庫医科大学一般入試前期(一般選抜)の物理

2024年度入試の兵庫医科大学の物理は大問5題でした。力学、波動、電磁気、熱力学、原子からの出題です。
全ての問題の答えに導出過程を示す形式であります。「標準」から「やや難しめ」のレベルの問題をしっかりと解いておきたいです。

グラフの描図、理由の説明などの記述が多かったりするので要注意であります。

近年、頻出頻度が特に高い単元は「等加速度運動、運動方程式、慣性力」「運動量と力積、仕事エネルギー」「コンデンサー」「磁場、電磁誘導」「音波」「光波」「気体の状態変化」「放射線、核反応」であります。

総じて記述量は多いですが、「標準レベル」といえましょう。

●兵庫医科大学一般入試前期(一般選抜)の生物

2024年度兵庫医科大学の生物は例年5題の出題でありました。

とりわけ小問集合で知識を問われる問題が多く、問われる知識は教科書、図説で頻繁に目にするものが多いです。
記述に関しては各大問で必ず1問は求められます。簡単な文章で説明を求められるものから、長めに理由説明を求められたりするものから、記述力養成は必須であります。

ほぼ全範囲からの知識問題が多く、記述や考察系問題を後にするなど戦略の可否が合否に直結する印象であります。

総じて「やや難」といえましょう。

●兵庫医科大学一般入試前期(一般選抜)の小論文

兵庫医科大学の小論文に関しては資料分の長さは私立医学部の中ではかなり長い方であり、A4で1枚半から2枚程度であります。
内容は説明文が多いですが、読解自体は比較的平易であります。但し、設問数の多さが鍵で兵庫医科大学の小論文は4から5題の設問で構成されており、各設問には100字以内とかの字数制限が課せられます。

実質的な「現代文」科目ともいえます。最後に400字か500字程度の自由記述が課されます。

2024年度は松波健太郎氏「有効求人倍率が高ければ景気は回復しているのか?」2023年度は久野愛氏「視覚化する味覚一職を彩る資本主義」から出題されており、医療分野というよりは「社会学的見地で広い視野に立って社会を俯瞰できているか」が問われております。

練習問題としては埼玉医科大学の小論文などが参考になるでしょう。

●まとめ

今回は、兵庫医科大学一般入試前期(一般選抜)の入試概要、昨年度の入試結果から、過去問の各科目の今年の傾向を予測しつつ、面接についてお伝えいたしました。

兵庫医科大学の一般入試に関するより詳細な分析つきましては、1月28日(火)に神戸ポートピアホテルにて、入試前日予想セミナーも実施予定です。

是非そちらに出席いただき、受験に向けての気持ちの最後の整理の場としてご活用いただければ幸いです。




●2025年度 私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング

2025年度版【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載している「入試難易度ランキング」は以下のようになっている。(ガイドP.46に掲載)


大学名

入試難易度
1位

慶應義塾大学

72.5
2位

東京慈恵会医科大学

70.0
3位

日本医科大学

69.0
3位

順天堂大学

69.0
5位

自治医科大学

68.5
5位

東北医科薬科大学​​​​​

(A方式)

68.5
5位
国際医療福祉大学
68.5
5位

関西医科大学

68.5
5位

大阪医科薬科大学

68.0
10位

産業医科大学

67.5

11位
昭和大学

66.5

11位

東京医科大学

66.5

13位

東邦大学

66.5

14位

東北医科薬科大学

(B方式)

65.5

14位

日本大学

65.0
16位
近畿大学

64.5

17位
兵庫医科大学

64.5

17位
藤田医科大学

64.5

19位
帝京大学
64.0
19位
東海大学
64.0
19位
東北医科薬科大学(一般)
64.0
19位
聖マリアンナ医科大学

64.0

23位
北里大学

63.5

23位
杏林大学
63.5
23位
福岡大学

63.5

23位
愛知医科大学

63.5

27位
岩手医科大学

63.0

27位

​​​​​久留米大学

63.0
27位
埼玉医科大学
63.0
27位
金沢医科大学
63.0

31位

獨協医科大学
62.5

32位

川崎医科大学
61.5
32位
東京女子医科大学
61.5

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『あなただけの医学部合格への道標』メルリックス学院佐藤代表・著
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佐藤
佐藤
医学部歯学部専門予備校メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。以来、医学部受験指導者としても、多くの医学部受験生、歯学部受験生を導き、支え、合格へと伴走してきた。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

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