【私立大学医学部】2024年度志願者速報
皆さん、こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
4月4日時点で一般選抜の志願者数が判明している私立医学部は31大学のうち6割にあたる18大学です。その18大学の一般選抜志願者数を合わせると54,856人と、前年度の47,478人より7,378人増加、15.5%プラスとなりました。
そのうち大学独自の試験を行う一般方式は47,562人と前年度の40,135人より7,425人増加、18.5%プラスとなったのに対し、共通テスト利用方式は7,294人と前年度の7,343人より51人減、0.7%マイナスとなりました。
☆入学を検討されている方はこちらから面談をお申込みください☆
目次[非表示]
一般前期・一般後期ともに前年度より志願者増
ではまず一般方式の方から見ていきましょう。学校推薦型選抜・総合型選抜・共通テスト利用選抜など、多くの受験方式がある医学部入試において、最も募集人員の多い一般方式は毎年8万人ほどの志願者を集めます。
私立医学部医学科一般方式志願者数
【2024/04/04時点で判明している18大学】
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
一般方式 |
47,562人 |
40,135人 |
39,597人 |
前期 |
41,579人 |
36,107人 |
35,379人 |
後期 |
5,983人 |
4,028人 |
4,218人 |
現時点で判明している18大学の共通テスト利用を除く一般方式全体の志願者数は47,562人と前年度より7,427人増、18.5%プラスとなりました。一般前期は41,579人と前年比5,472人増、15.2%プラス、一般後期は5,983人と前年比1,955人増、48.5%プラスでした。増加率は一般前期より一般後期の方が高いという結果になりました。
今年は一般前期の志願者増により、前期で決め切れなかった受験生が一般後期まで諦めずに受け続けたことで、一般後期の志願者数が増えたものと思われます。繰り上げ合格の回り方を見ると、一般前期より一般後期の方が回った大学もあり、このあたりはすべての大学のデータが出そろってから改めて分析する必要があります。
一般後期の志願者数は前年度の1.5倍
共通テスト利用方式は現在11大学の志願者が判明しています。センター試験から共通テストに変わり、既卒生の受験者が減ったことで減少傾向だった私立医学部の共テ利用ですが、共通テスト3年目の昨年は大幅に志願者が増加しました。今年は前年度の志願者7,343人から7,294人に微減という結果になりました。
私立医学部医学科共通テスト利用方式志願者数
【2024/04/04時点で判明している11大学】
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
共通テスト利用方式 |
7,294人 |
7,343人 |
5,653人 |
前期 |
6,756人 |
6,719人 |
5,192人 |
後期 |
538人 |
624人 |
461人 |
共通テスト利用方式は前期の志願者は微増、後期は減少とはっきりした結果になりました。私立医学部の共テ利用前期は共通テスト前に出願が締め切られます。あらかじめ国公立医学部と併願することを予定していた受験生は前期に出願し、共通テスト後に点数がわかった上で出願できる後期に「駆け込み出願」する受験生は少なかったことがわかります。
これは、共通テストの平均点が軒並み安定して高かったことや、新課程入試の前年度ということで、あらかじめ併願校を戦略的に考えて出願した受験生が多かったと考えられます。実際に杏林大学や関西医科大学など、一般方式より共通テストを利用した方式の繰り上げ合格が先に回った大学もあり、国公立医学部との併願者が順調に入学辞退したことがうかがえました。
私立大学医学部大学別志願者数
(人)