大学入学共通テストの2024年度志願者数は32年ぶりに50万人を割る
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
2024年度の大学入学共通テスト志願者数が発表されました。志願者数は491,913人と前年度の512,581人から20,668人減、4.0%減となりました。志願者が40万人台と50万人を割ったのは、センター試験だった1992年度以来32年ぶりのことです。
志願者40万人台は1992年度以来
さて、32年ぶりに志願者数40万人台となった共通テストですが、1992年度にセンター試験を利用していた私立大学はわずか32校でした。現在、共通テストを利用する私立大学は530校と当時の16倍以上の数です。
1992年の18歳人口は約205万人。2014年の18歳人口は約107万人と30年でほぼ半減しています。
志願者数を内訳別に見てみると、高校卒業見込者(高3生)が419,533人と昨年比4.0%減、高校卒業者(浪人生)が68,220人と昨年比4.8%減です。その他(高卒認定等)は4,160人と昨年より94人、2.3%増えました。
このように現役、浪人ともに志願者数が減少した共通テストですが、浪人生の内訳を見ると1浪生46,299人(前年比6.2%減)、2浪生8,957人(前年比1.8%減)、3浪生以上12,964人(前年比1.9%減)でした。このところ急激に減少している1浪生の減少が目につきます。
現役志願率は45.2%と過去最高
今回は現役志願率が45.2%と過去最高となりました。この現役志願率とは2024年3月に高校を卒業する現役生のうち、共通テストに志願した者の割合のことです。日本全国で半分ほどの高校生が共通テストに出願したことになります。
ちなみに現役志願率が47都道府県で最も高いのは東京都の58.0%、最も低いのは沖縄県の32.1%です。
今年は現行課程での最後の入試となりますが、共通テストの平均点次第では、守りに入る受験生により志願動向が大きく変わることが予想されます。共通テストは2024年1月13日(土)・14日(日)の2日間で行われます。追試験は1月27日(土)・28日(日)に行われ、コロナの5類移行に伴い、マスクの着用は個人の判断に委ねられます。