医学部予備校と大手予備校の違い(1)|佐藤代表にインタビュー

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


医学部受験生や保護者の皆さんから聞かれることの多い「医学部予備校」と「大手予備校」の違い。今回はメルリックス学院の佐藤代表にその違いについて率直に聞いてみました。


目次[非表示]

  1. 1.医学部予備校は自分の経歴を活かせる仕事だった
  2. 2.医学部予備校と大手予備校との違いは3つ
  3. 3.渋谷校・大阪校・名古屋校それぞれの特長

医学部予備校は自分の経歴を活かせる仕事だった

――まず、医学部予備校の代表をされることになった経緯を教えてください。


佐藤代表(以下「佐藤」):元々、新卒で某大手生命保険会社に入社し、その後、大手家庭教師派遣会社に転職しました。そこで医学部受験コンサルタントをしておりましたが、知り合いに「メルリックス大阪校を運営してくれる人を探している」と言われて、お話をうかがったのがきっかけです。



――就職されたところはいずれも「大手」なんですね(笑)


佐藤:確かにそうですね。最初に就職した生命保険会社では与信業務という信用調査の仕事を担当していたので、色々な企業のバランスシートを見たり、収支状況の分析をすることには慣れていました。また、家庭教師派遣会社では生徒さんがどのようなことに困られて、どのようなことを期待して入会されるのかといったことを見ていましたので、教務としての仕事の流れも把握しておりました。



――医学部予備校の運営というのは、その両方の経歴を活かせるお仕事ですね。

佐藤:仕事はどこでどのように繋がってくるのか本当に分かりません。その後、名古屋校の立ち上げや渋谷校の代表を引き受けてほしいというお話をいただいて今に至ります。


医学部予備校と大手予備校との違いは3つ

――さて、本題である医学部予備校と大手予備校との違いについておうかがいします。ズバリ、違いはどこだと思いますか。


佐藤:これに関して、私は大きく3つあると思っています。


まず、1つ目は担任や学習アドバイザーがしっかり付いていること。多くの医学部予備校では集団授業と個別授業の両方を行っていますが、生徒の学力状況を正確に把握して、明確な指針を打ち出す必要があります。具体的には、集団授業を取るべきか、個別授業を取るべきか、それともその組み合わせでいくべきかといったことですね。その結果、無駄なことを殆どせずに最短ルートで合格まで辿り着けます。


2つ目は、医学部予備校では各科目の講師が生徒さん一人一人を丁寧に見て下さっていること。その情報を教務にも伝えて頂けるので、予備校全体で生徒さんの細かい点まで明確に熟知しているのが医学部予備校の特長です。そのことに関連して、本科生の集団授業を担当して下さっている先生に、授業に出席している生徒の個別授業を依頼すると、スムーズに対応して頂けて学習効果が出るスピードも速いといった点も大手予備校との大きな違いです。


3つ目は勉強以外のことに関するサポートが充実していることです。医学部受験には欠かせない志望理由書の添削や、インターネットでの出願手続を傍に付いて一緒にしてもらえるのは医学部予備校ならではでしょう。また、私立医学部の試験形式や配点、受験者層を分析して、生徒ごとに受験日程、受験戦略を細かく組んでくれるのも医学部予備校の特長だと思います。大手予備校の場合は情報収集に関して与えられた資料をベースに自己判断が求められ、なおかつ志望理由書の添削等も多くは自己責任、つまり本人と保護者に委ねられているケースが殆どです。


渋谷校・大阪校・名古屋校それぞれの特長

――先ほど、メルリックス大阪校、名古屋校、そして渋谷校を順に引き受けたという話が出ましたが、各校舎の特長、カラーについて教えてください。


佐藤:渋谷校は設立24年目を迎え、圧倒的な情報量が蓄積されているのが強みです。東京都内の私立医学部を中心に志望する生徒が大多数ですが、地方から上京されて寮生活をしてみえる方も多く、全国区で受験校を考えている生徒が多いのも特長でしょう。本科生定員は60名と3校舎の中で最も多く、そのため講師はどんな生徒にも対応できる柔軟な先生方が多く在籍しています。また、全国の私立医学部、私立歯学部の学校推薦型選抜対策や総合型選抜対策、編入選抜対策にも卓越した情報量を有しており、対策講座の受講者が全国から集まる点も大きな特長で、この多様性は渋谷校のカラーだと思います。


――なるほど。確かに渋谷校の先生方は色々な生徒を見ているので、生徒のどんな要求にも応えていただけるという印象が私にもあります。

<大学の合同説明会や講演会など、大きなイベントを開催するのも渋谷校の特長>


――次に大阪校はいかがですか。


佐藤:本科生定員25名の医学部予備校で、関西圏の私立医学部を志願する層がメインです。校舎責任者を筆頭にベテラン女性スタッフを中心に教務が構成されており、唯一無二のカラーがあります。何と言っても生徒一人一人を丁寧に見て、生活指導まで徹底的に目を行き届かせている点が特長ですね。



――大阪校は雰囲気が非常に温かく、校舎のカラーが上意下達で校舎全体に浸透していると思います。


佐藤:関西圏在住でも関東の私立医学部を第一志望に考えている生徒がいますが、そういった生徒も東京で一人暮らしをすることなく、大阪校で学べるのは大きなメリットだと思います。最近では渋谷校と大阪校、そして名古屋校の3校舎を見て、どこの校舎にするか決められる方も増えてきましたが、人間味や温かさを求める方は大阪校を選ぶ場合がほとんどですね。


<大阪校のSS(スタディサポーター)達が生徒の小テストを添削している様子>



――では、最後に名古屋校はいかがでしょうか。


佐藤:名古屋は私の地元でもあるので、地元の藤田医科大学、愛知医科大学だけでなく、国公立医学部も外せないことは重々承知しております。3校舎の中では国公立医学部を重点的に考えている受験者層が最も多いのが特長です。今年の3月から新校舎に移転して本科生定員は30名になりました。


<先日の藤田医科大学オープンキャンパスでは名古屋校の講師が過去問解説を担当>


――東海地方の国公立志向というのは非常に強いですね。名大を筆頭に、名市大、岐阜大、三重大、浜松医大と国公立医学部が集まっていることがやはり大きいのでしょうか。


佐藤:この地域特有の公立志向も大きく関係していると思います。最近は中学受験をする層もかなり増えてきましたが、やはり親世代はまだまだ公立志向が強く、それが大学受験にまで大きく影響しています。また、名古屋近郊の自宅から通いながら、関西圏、関東圏の私立医学部を第一志望にしている受験生も一定数おります。全国区であるメルリックスはそういった方々の受け皿としてもお役に立てていると思います。


――わかりました。次回はもう少し突っ込んだ話をおうかがいしたいと思います。


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佐藤
佐藤
メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

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