
「後期逆転」と言えば獨協医科大学?~2026年度獨協医科大学医学部後期入試の深層に迫る~
皆さん、こんにちは。
医歯専門予備校メルリックス学院代表の佐藤です。
2026年度メルリックス学院「私立医学部後期入試対策セミナー」にて話した内容に基づき、2026年度獨協医科大学医学部入試の動向を予想してみたいと思います。
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2026年度 獨協医科大学医学部後期入試の概要
まずは 偏差値ランキングを見ていきましょう。
後期入試を実施している 11 大学中 9 位と 埼玉医科大学、金沢医科大学と並んで難易度は低いといえます。
一方で定員ランキングでは 15名ということで、11大学中4位と後期試験での募集人員の多さでは上位にランクされます(表1)。
また、特筆すべき点として 前期入試と比べて後期入試の一次合格倍率が下がる点があります(表2)。この点に関しては公表が始まった2024年度入試においても同様に前期が倍率5.5倍、後期が4.8倍で後期の方が低い倍率でした。当日の欠席者も見込めるので競争率の観点でも有利です。
つまり、ねらい目の大学の一つ、と言っても良いでしょう。
【表1】
順位 | 大学名 | 試験形式 | 定員 | 偏差値 |
1 | 日本医科大学 | 記述 | 33人 | 69.0 |
2 | 関西医科大学 | 記述 | 5人 | 68.5 |
3 | 大阪医科薬科大学 | 記述 | 15人 | 68.0 |
3 | 昭和医科大学 | 記述 | 18人 | 66.5 |
5 | 日本大学 | マーク | 15人 | 65.0 |
5 | 近畿大学 | 記述 | 5人 | 64.5 |
5 | 聖マリアンナ医科大学 | 記述 | 10人 | 64.0 |
5 | 久留米大学 | 記述 | 5人 | 63.0 |
9 | 獨協医科大学 | マーク | 15人 | 62.5 |
10 | 埼玉医科大学 | マーク | 20人 | 62.5 |
11 | 金沢医科大学 | マーク | 10人 | 62.5 |
※メルリックス学院内部生の模試結果と入試結果、さらにメルリックス学院が独自に入手した入試情報をもとにランキングを決定しています。
【表2】

2026年度 獨協医科大学後期入試日程と会場
募集人員 | 約5名 |
試験日 | 一次試験:3月9日(月) |
二次試験:3月16日(月) | |
合格発表日 | 一次試験:3月12日(木)10:00 |
二次試験:3月19日(木)10:00 | |
手続締め切り | 3月24日(火)必着 |
辞退締め切り | 3月31日(火)17:00 |
試験会場(一次試験) | 東京五反田TOCビル |
試験会場(二次試験) | 本学キャンパス |
2026年度私立医学部後期入試日程上の特徴
2026年度私立医学部、後期入試の日程で最も着目すべきことは、 久留米大学医学部の翌日に獨協医科大学の一次試験があることです。
久留米大学医学部後期入試の試験終了時刻は16:30。そこから久留米駅から新幹線、もしくは福岡空港から飛行機を利用しても22:00、23:00東京に着くことになります。よほど体力、精神力にタフな受験生でないと厳しいでしょう。
つまり、2026年度入試においては獨協医科、久留米大学後期入試に関しては2校を受験するのが難しいと考えるべきでしょう。その意味では昨年度より志願者数が減少するものと思われます。
では、どちらに人気が集まるかと言えば、獨協医科大学と予想します。(3/2現在、獨協医科大学の志願者数は1,381人)
理由として、2026年度医学部前期入試において、 久留米大学医学部の数学が2年続けて難化したことが挙げられます。
逆に、2026年度入試において英語・数学が易化し、さらにマークシート形式である獨協医科大学の方が受験生心理において抵抗感が低い印象があります。
メルリックス学院大阪校、名古屋校の生徒の動向をみても2026年度入試の特徴の一つといえましょう。

入試形式

上記の内容を見ていただいても分かるように獨協医科大学は前期に合格を持っていない受験生が主体でかつ、マーク型の入試を実施している点であります。
近い受験層が主になるのは、埼玉医科、金沢医科の後期入試になりますが、いずれもマークシートが主体になります。2026年度入試においては日程的にみてもかつ試験形式的にみても3校をセットにするのが最後に医学部に滑り込みたい受験生にとっては得策といえるでしょう。
獨協医科大学一般入試の学科試験概要
次に獨協医科大学一般入試の試験内容についてお伝えします。
試験は 英語( 60 分/ 100 点)、数学( 60 分/ 100 点)、理科 2 科目選択( 120 分/ 200 点)、小論文( 60 分/配点非公表)です。獨協医科大学の4科目はすべてマークシートで、難易度も標準的なものが多いのが特徴です。
以下、各教科の特徴をみていきましょう。
獨協医科大学後期一般入試 英語の特徴
2023年度から文整序問題が消滅したこと以外、獨協医科大学の英語は出題内容がほぼ決まっています。試験時間に対して量は多めです。
実際の試験ではまず、取り組みやすい文法問題から着手し、短文完成→語句整序→会話文の順で進めてその後、長文に移行するのがベストでしょう。
文法問題は医学部でよく出される典型問題が多いので、演習量を積んでスピードを付ける訓練が必要です。長文はテーマのジャンルには拘らず、幅広く日頃から読解をしていくことがお勧めであります。スピード練習を心掛けていきたいところです。この偏差値帯の大学にしては難度が高い印象です。
2026年度前期試験では受験した生徒によると量が減って易化したとのことです。2026年度後期試験も同じ流れでくる可能性は十分あります。
獨協医科大学後期一般入試 数学の特徴
獨協医科大学の数学はマーク形式でありますが、内容は多めであります。上位私大向け問題集で解法が紹介されている典型問題をベースに演習を積んでおきたいところです。
毎年積分が出題され、ベクトル、確率がよく出題されています。マーク形式では出題が少ない証明問題が出される点、暗記に頼る勉強をしてこられた方には厳しい総合問題が出されることが多いので注意が必要です。理解に基づいた演習を繰り返し、典型問題は早く正確に解けるようにしていくことが獨協医科大学に数学を攻略する上での重要なポイントであります。
2026年度前期試験は難度が下がったとのことです。2026年度後期試験も同じ流れでくる可能性は十分あります。
獨協医科大学後期一般入試 化学の特徴
獨協医科大学の化学に関して出題形式は共通テストと同じマーク形式ですが、内容は特殊な点もあるので注意が必要であります。記述式を採用している大学で要求される複雑な設定問題が散見されることがあります。しかし、このような問題は文章の内容から推察できたり、難解な部分以外に解答を要求したりしていることが殆どであります。問題文から意図を捉え、迅速に対応できるようにしたいところであります。
実際の入試問題は殆どが入試標準レベルであり、正しい解法さえ身につけていれば恐れる必要はないでしょう。また、合格に必要な得点は決して高くないので、確実に取れる問題だけまずはしっかりと完答することが肝要であります。
獨協医科大学後期一般入試 生物の特徴
獨協医科大学の生物に関して生物の全範囲が出題される点がポイントであります。基本に忠実に知識や考察が問われるため、教科書等の知識を確実に理解し、完璧に使いこなせるようにしたいところであります。
用語もその意味だけでなく図やグラフなども自分で描いて説明できるようにしておくようにしたい。出題レベルは標準レベルなので標準的な問題集を繰り返し解くことで高得点が狙えるでしょう。但し、獨協医科大学の特徴である問題数の多さは生物においても同様で時間配分については気をつけたい。また手間のかかる実験考察問題や計算問題に過剰に時間を割くのは避けて確実に得点できる問題を落とさないようにしたい。
獨協医科大学後期一般入試 物理の特徴
獨協医科大学の物理に関して標準問題を中心に、難度がやや高い問題や見慣れない設定の問題が出題される点が特徴です。また、生物同様、大問5題の中に物理5単元、全て出題されるのも獨協医科大学物理の特徴です。とりわけ2017年度の気温減少率、2020年度の電子線の屈折、2023年度のダイオキシードを含む直流回路、2025年度の気体粒子における二条平均速度の温度分布のように解く慣れない問題が出題されることも多々あります。
このように見たことのない内容の出題がある一方で問題量も多く時間に余裕がないので標準問題に対する処理能力、解く問題の優先順に注意をする習慣をつけておくことが肝要であります。
最後に生物に比べて物理選択者の方が不利になる感じもしますが、獨協医科大学の理科は標準偏差方式で入学者選抜が行われているので、物理選択者が不利と一方的に決めつけるのは早計であります。昨年度も メルリックス学院から物理選択の生徒が何人も合格しています。
獨協医科大学後期一般入試 小論文の特徴
2021年度以降の出題傾向である「制限時間60分で要約200字、意見文400字」は最新年度でも維持されました。また設問の構成もこれまでとは変わらず、問1が資料分の要約、問2が意見文という二問構成であります。加えて設問の要求もそれぞれ「要約しなさい」「あなたの考えを述べなさい」という形式であり、受験生の自由な発想の中での見解を問うております。
2025年度後期入試は外山茂比古「学校で教えない逆転の発想法 おとなの思考より」2024年度後期入試は水島広子「続 他人の眼が気になる人へ」より出題されており、大人の感性を問う題材から出題されています。日ごろから起きる事象に対して多面的な角度から洞察する習慣をつけていくことが獨協医科大学小論文に対しては有効であります。
獨協医科大学後期一般入試 面接試験の特徴
獨協医科大学の二次試験は2日間設けられていますが、どちらかを出願時に選択することになっております。獨協医科大学では面接票を20分間で記入します。その内容からよく質問されます。面接票を書くときに実際の面接を想定して書くことをお勧めします。2025年度のアンケートは医師志望理由、本学志望理由、入学してからしたいこと、部活やボランティアで努力してきたこと、人との接し方です。
やはり、獨協医科大学も栃木県(北関東)の地域医療の核を担っていることから、「栃木県(北関東)の地域医療にいかにして貢献していくかという」熱い気持を述べることが重要になってくるでしょう。
まとめ
獨協医科大学の学科試験特徴は全般的にとにかく処理能力を問われ、かつ個々の問題も一筋縄ではいかない点であります。また2026年度入試では前期試験、後期試験ともに最後の日程に入り、志願者数は当然、集まりますが、前期入試の繰り上がり合格が来て欠席する受験生も多いです。特に獨協医科大学は首都圏から遠く地理的要因では不利になりますので、そのような傾向が強まることは確実です。
以上の点より 獨協医科大学は見方によっては前期入試よりも難易度が下がるという見方もできます。加えて物理選択者が問題の難度が高いことを理由に受験を回避する傾向にありますが、物理の項でもお伝えしましたが入試判定に際しては標準偏差法が用いられますので、問題の難度に関してはさほど気にしなくてもよいと考えております。
獨協医科大学後期入試に関して特に2026年度入試においてはどこの医学部からも合格をいただいてない受験生にとっても最後に福が待っている可能性も高いといえるでしょう。
まだ、私立大学医学部どこからも一次合格さえも合格証が届いていない受験生。最後まで福を取りに行きましょう。
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