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中部地区・医学部入試戦略セミナーを行いました|メルリックス学院名古屋校

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。

昨日はメルリックス学院名古屋校が主催する【医学部入試戦略セミナー】を名古屋で行いました。中部地区の医学部受験生・保護者の方に向けてのセミナーでしたが、2026年度医学部入試に対する注目の高さ多くの方にご予約いただき、直前になって会場をメルリックス学院名古屋校からTime Office会議室に変更しての開催でした

目次[非表示]

  1. 1.中部地区の私立医学部入試は2/1ルールと藤田学費減額で大変動
  2. 2.共通テスト難化に備えた中部圏の国公立医学部入試動向
  3. 3.愛知医科大学推薦の大胆予想と2/4はどこを受けるべきか?
  4. 4.佐藤代表による2026年度入試のポイントと二次試験日の注意点

中部地区の私立医学部入試は2/1ルールと藤田学費減額で大変動

医学部入試戦略セミナーの第一部は、メルリックス学院名古屋校の下田校舎長による「激動!2/1ルールで受験者どう動く 2026年度私立医学部戦略セミナー」でした。

文部科学省が2024年12月、各大学に「2/1以降ルールの順守」に関する通達を出したことで、2026年度の私立医学部は多くの大学が2/1以降に一次試験を行うことになりました。2025年度入試では14校の私立医学部が1月に一次試験を行っていましたが、2026年度入試では1月に一次試験を行う私立医学部は9校に減少しています。

ただでさえ、受験できる大学が減る中で、愛知医科大学はこれまで通り、共通テストの翌々日である1/20(火)に一次試験を行います。また、藤田医科大学は2026年度入学者から、現在の6年間学費2980万円を2152万円に引き下げることになりました。

これらのことから、愛知県にある2校の私立医学部、愛知医科大学と藤田医科大学は難化が予想されます。下田校舎長からはなぜ難化するのか、また難化することによってどういったことが予想されるかという話がありました。

また、中部地区の医学部受験生にとって、私立医学部を受ける時に地方会場の有無は非常に重要なポイントとなります。下田校舎長からは各大学がどの地方に試験会場を設けているか、そしてそれを踏まえた2/1以降の一次試験日が密集している4日間の受験校をどう考えるかの話についてありました。

特に受験者増が予想される愛知医科大学の難易度上昇についての話や、一般後期が廃止された藤田医科大学の一般前期、愛知県地域枠、共通テスト利用の難易度予想など、地元の医学部入試に精通している名古屋校校舎長ならではの着眼点と分析は、参加者の方々にとっても大いに参考になったのではないかと思います。

共通テスト難化に備えた中部圏の国公立医学部入試動向

第二部はメルリックス学院受験情報センター副センター長である朝倉講師「中部圏の国公立・私立医学部入試動向セミナー」でした。メルリックス学院では今年、全国各地で医学部入試戦略セミナーを開催していますが、出題傾向と分析の資料はすべて朝倉講師が作成しています。

今回も朝倉講師は中部圏の名古屋大学・名古屋市立大学・三重大学・岐阜大学・浜松医科大学・金沢大学・福井大学の国公立医学部の出題傾向と、合格最低点と合わせたどの科目でどのぐらい得点すればいいかという「勝つための戦略」を解説しました。

国公立医学部というと、つい大手予備校の偏差値ランキングや共通テストリサーチを見た上で、最後は地元の大学を選ぶ医学部受験生が多いのですが、確実に国公立医学部合格を手に入れるためには、もっと戦略的に受験校を考えなければなりません。特に志望校をあらかじめ3校ぐらいに絞って準備することの大切さは、多くの医学部受験生に届いてほしいと思います。

愛知医科大学推薦の大胆予想と2/4はどこを受けるべきか?

また、朝倉講師のセミナー後半は、愛知医科大学藤田医科大学の一般選抜だけでなく学校推薦型選抜ふじた未来入試の難易度予想をお話しいただきました。朝倉講師は今年もメルリックス名古屋校の【愛知医科推薦対策講座】と【ふじた未来入試対策講座】を担当しており、これらの入試には非常に精通しています。講演の中にはかなり大胆な難易度予想もあり、受験する人にとっては対策の大きなヒントになったと思います。

2026年度の私立医学部入試は2/1から2/4に13校の一次試験日が重なっています。特に2/4は東京医科大学、藤田医科大学、金沢医科大学2日目の一次試験日が重なっており、中部地区の医学部受験生の中には「藤田医科大学を受けたい・・・でも難化が怖い・・・金沢医科大学を2日間受けた方がいいのか・・・」と迷っている人も多いと思います。

逆に関東の医学部受験生は、学力上位層は東京医科大学、学力に自信がない人は金沢医科大学に分かれると思われますが、本当にそれでいいのかという疑問はあると思います。

実は今年、朝倉講師は2/4に一次試験が重なっている東京医科大学と藤田医科大学のオープンキャンパスで過去問解説を行いました。これは本当に稀なことであり、おそらく全国で唯一の講師と言っていいでしょう。最後の質疑応答では「東京医科大学と藤田医科大学のどちらを受けるべきか」という質問もあり、朝倉講師ならではの“本音”の回答も聞くことができました。

佐藤代表による2026年度入試のポイントと二次試験日の注意点

実は今回の【医学部入試戦略セミナー】を行う前に、何人かの方から「藤田医科大学の入試難易度ランキングがアップしているがやはり2026年度は難化するのか?」というご質問をいただきました。

そこで急遽、第三部として、佐藤代表による「2026年度入試の大胆予想」として、藤田医科大学の難易度予想や二次試験日をどう決めればいいかという話をさせていただきました。

土日に二次試験日が集中するのは毎年のことですが、2026年度は特に2/14(土)・2/15(日)に多くの私立医学部の二次試験日が集中しています。二次試験日を2日や3日といった複数日もうけている大学で、希望日通りになるためにはどうすればいいか、また一次試験合格発表後に二次試験日を変更できる大学はどこかという話もありました。

最後に私の方から「藤田医科大学の偏差値ランキングアップの理由」「2027年度入試に関するここだけの話」をさせていただきました。かなり時間が押してしまったのですが、ほとんどの方が最後まで残り、当初予約されていなかった方々も個別相談をご希望いただくなど、大変盛り上がったセミナーとなりました。

少しでも医学部受験生と保護者の皆さまのお役に立てたことを願いつつ、今後もこうしたセミナーを全国各地で開催していきたいと思います。9/27(土)は高松、9/28(日)は岡山で川崎医科大学の入試担当者をお招きしてセミナーを行います。

鈴村倫衣
鈴村倫衣
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長。四半世紀以上にわたって医学部・歯学部の受験指導、面接指導に携わり、多くの生徒を合格に導いてきた。医学部・歯学部入試に関する造詣は深く、大学から入試改革のアドバイスを求められることもしばしば。また、多くの生徒に接してきた経験を活かして、大学のFD研修に登壇するなど、高校のみならず大学でも多くの講演を行っている。

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