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【2025年度】私立医学部一般選抜<後期入試>をどう考えるか

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


私立医学部の2025年度一般入試は前期日程が終了し、後期日程の出願も徐々に締め切られつつあります。前期日程の結果を踏まえて、どこを受験すればいいか、考えていきたいと思います。


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目次[非表示]

  1. 1.出願締切日の一覧
    1. 1.1.【既に終了した大学】
    2. 1.2.【これから締め切られる大学】
  2. 2.試験日の一覧
  3. 3.一次試験日が重なっている日は3月1日と3月4日
  4. 4.試験科目をもう一度確認
  5. 5.前期の過去問はやった方がいい?
  6. 6.後期試験の倍率をどう考えるか?
  7. 7.前期試験の反省を踏まえて後期で勝負

出願締切日の一覧

まずは私立医学部一般後期入試の出願締切日をおさらいしておきましょう。

【既に終了した大学】

大学名
郵送締切
東邦大学

2/10(月)必着

近畿大学

2/13(木)消印有効

獨協医科大学

2/14(金)17:00必着

関西医科大学

2/15(土)消印有効

金沢医科大学

2/17(月)消印有効


【これから締め切られる大学】

大学名
郵送締切

日本医科大学

2/19(水)消印有効

埼玉医科大学

2/19(水)必着(ネット出願:2/18(火)締切)

昭和大学

2/20(木)必着

日本大学

2/25(火)必着

久留米大学

2/26(水)必着(ネット出願:2/25(火)締切)

藤田医科大学

2/26(水)必着(ネット出願:2/25(火)締切)

大阪医科薬科大学

2/28(金)消印有効

聖マリアンナ医科大学

2/28(金)必着(ネット出願:2/27(水)締切)

※詳しくは大学のホームページで必ず確認してください。


試験日の一覧


私立医学部の2025年度入試日程<一般後期>を一覧にしました。赤字は1次試験、青字は2次試験です。


日付
一次試験
二次試験
2/22(土)

近畿大学


2/23(日)

東邦大学


2/27(木)

獨協医科大学


2/28(金)
日本医科大学
3/1(土)

埼玉医科大学

昭和大学

関西医科大学


3/3(月)

藤田医科大学


3/4(火)

金沢医科大学

日本大学


3/5(水)

東邦大学

3/6(木)
聖マリアンナ医科大学
3/8(土)

久留米大学

昭和大学

近畿大学

3/9(日)
埼玉医科大学
日本医科大学
3/10(月)

大阪医科薬科大学

獨協医科大学

3/11(火)

関西医科大学

3/12(水)

金沢医科大学

3/14(金)

聖マリアンナ医科大学

藤田医科大学

3/16(日)

久留米大学

3/17(月)

日本大学

3/18(火)

大阪医科薬科大学


一次試験日が重なっている日は3月1日と3月4日


今年の私立医学部後期日程は、一次試験日が重なっているところがほとんどありません。迷うところと言えば、3月1日の埼玉医科大学・昭和大学・関西医科大学、そして3月4日の日本大学・金沢医科大学のみです。


また、3月1日は多くの高校で卒業式が行われるため、現役生の方は卒業式に出るか、入試を受けるかという二者択一を迫られることになります。


埼玉医科大学・昭和大学・関西医科大学の並びは、関東勢は埼玉医科大学か昭和大学、関西勢は関西医科大学にチャレンジという流れになるでしょうか。関東勢で学力に自信がある層は昭和大学、学力に自信がない層は埼玉医科大学を受けるでしょう。


同じく3月4日も学力に自信がある医学部受験生は日本大学、学力に自信がない受験生、そして理科に自信がない受験生は金沢医科大学を受けるでしょう。


試験科目をもう一度確認


金沢医科大学<一般後期>の試験科目は英語と数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cのみとなり、理科は課されません。理科に自信のない受験生にとってはチャンスと言えます。


ただし、同じ考えの医学部受験生が出願してきますので、英語と数学のどちらも取りこぼしがないように得点する必要があります。


一次合格最低点は、2024年度:123点(61.5%)、2023年度:131点(65.5%)、2022年度:133点(66.5%)です。さらに今年から「各科目に基準点を設定し、得点が基準点に満たない科目がある場合は不合格とする場合があります」と足切点が導入されました。


足切点の基準は事前に決まっておらず、状況に応じて導入されますが、英語と数学のうち、どちらかが極端にできて極端にできない場合は、入学後の学習のことを考えて基準点が設けられるとのことです。


前期の過去問はやった方がいい?


「後期を受験する場合、前期の過去問もやっておいた方がいいですか?」


これは後期日程を受けようと思った医学部受験生からよく聞かれる質問です。結論から言うと、どちらでもかまいません。


もちろん、最新の出題傾向や難易度を確認しておくことは損にはならないでしょう。


同じ理由で「前期を受験していない場合、後期を出しても不利になりますか?」と聞かれますが、そういうことはありません。逆に、前期を受験しているから、補欠を持っているから有利になるということもありません。


前期と後期の両方を受験した場合、それぞれ別々に合否判定されます。両方を受けたことによる「志望度の高さ」みたいなものが得点化されることはありません。


後期試験の倍率をどう考えるか?


後期試験で最も医学部受験生が不安に思うのは「倍率の高さ」でしょう。後期は募集人員が少なく、そこに医学部受験生が集中するため、どうしても「見た目の倍率」が高くなります。


しかし、私立医学部の一般後期には「国公立医学部の合格可能性が高い人」「一般前期で志望校に合格をもらった人」は出願してきません。上位校の後期に出願する人は、医学部合格を持ってはいるけれど、もうワンランク上の大学を狙おうとする人。中堅から下位校の後期に出願する人は、まだどこの医学部の合格通知ももらっていない人です。


一般前期にいた「安定して実力を発揮できる学力上位層」は、日本医科大学や関西医科大学、大阪医科薬科大学を除けば、ほとんど受験してきません。


倍率だけで言うならば、昨年度の慶應義塾大学医学部の最終合格倍率は7.5倍、金沢医科大学一般後期の最終倍率は86.9倍です。


しかし、慶應義塾大学医学部より、金沢医科大学一般後期の方が難しいと考える医学部受験生はいないでしょう。それは受験者の中の「学力上位層の分厚さ」が違うからです。問題は倍率ではなく、自分に適した受験者層や問題の大学を選んで受けられるかどうかです。


前期試験の反省を踏まえて後期で勝負


いずれにせよ、私立医学部の一般後期に出願する場合、前期試験の反省が必要不可欠です。自分に足りない点を整理した上で、そこを限られた時間で補って後期試験に臨む必要があります。


言葉にすると簡単ですが、前期日程で高まった精神状態をどこかでリセットして、再び後期日程に向けてギアを入れ直す作業は簡単ではありません。


昨年、メルリックスから日本医科大学や藤田医科大学、近畿大学の一般後期に合格した生徒達がいます。彼ら/彼女らを見ていてわかることは、変に気合を入れすぎることなく、かと言って達観しすぎることもなく、1年間やってきた勉強のペースを変わらず続けられる人が強い、ということです。


これまでと同じように毎朝、予備校に来て自習をする。先生にわからないところを質問する。不十分だなと思うところがあれば、個別指導や対策講座を受講する。そうして夜は少しだけ早く帰る。


そういうこれまでと同じ勉強を続けた人が、後期日程での医学部合格を手にするのをこれまでもたくさん見てきました。ぜひこのブログを読んでいる方も、それに続いてほしいと思います。


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鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長