2023【速報】医学部偏差値ランキング | とにかく1校医学部に受かりたい受験生へのオススメランキング(第3回)
こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤正憲です。
代表室から2023年度の医学部入試についてお届けするブログ。今回は第1回・第2回の続きとなる2023年度の速報医学部偏差値ランキング(第3回)をお送りします。
私立医学部29校をメルリックス学院で独自に分析致しました。
受かりやすいと思われる大学から順に書いていきます。
メルリックス独自のランキングは次のように考えています。
赤字はこれまでに取り上げた大学
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川崎医科大学
久留米大学医学部
東京女子医科大学
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福岡大学医学部
岩手医科大学
獨協医科大学
金沢医科大学
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埼玉医科大学
東海大学医学部
愛知医科大学
北里大学医学部
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東北医科薬科大学
帝京大学医学部
杏林大学医学部
聖マリアンナ医科大学
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藤田医科大学
兵庫医科大学
日本大学医学部
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近畿大学医学部
昭和大学医学部
東邦大学医学部
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東京医科大学
国際医療福祉大学
関西医科大学
大阪医科薬科大学
日本医科大学
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順天堂大学医学部
東京慈恵会医科大学
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慶應義塾大学医学部
◆帝京大学
2020年度までは志願者数が8,000人を超えていたが、2021年、2022年と志願者数は6,000人台で落ち着いている。帝京の特徴として一次試験が3日間あり、合格最低点は7割前後の得点率を要求されているが、必ずしも受験生の手応え通りの日で合格が出ない点が挙げられる。複数日受験した場合にあまりできなかった日で合格することもあるので、傾斜配点が用いられているか、得点調整が行われているかのどちらかだと思われる。
共通テスト利用も英語必須で(数学、化学、物理、生物、国語)から2科目を選択できる。2022年度の入試のボーダーは73.6%であったが、これは一次と二次の合計点である。共通テストのボーダーラインではもっと高い得点を要求されており、2023年度はメルリックスの生徒が80%台後半で一次合格となった。共通テスト利用の2次試験(英語)と一般選抜においては英語、理科で自分の言葉で説明させる問題も出されるので、記述力を養成しておく必要がある。
学校推薦型選抜においては英語と数学、理科1科目の基礎学力検査であり、倍率が4倍前後で推移している。一般選抜の問題より易しいが、形式面では参考になる。
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◆藤田医科大学
今年の志願者数はほぼ2022年度と同数、一次合格者を400名出して前年比75名増。最終合格者は255名で前年比7名プラスである。一次合格者数を多く出して二次試験で適性を試すという流れが藤田医科みらい入試を含めてできあがりつつある。また、正規合格者を毎年250人程度と多く出すのが藤田医科大学の特徴である。
2023年度数学の小問集合は例年通りであったが、問題2の論証部分の問題で大幅に難易度が上がった。昨年度の合格者平均点よりも10%程度下がると予想している。英語に関しては例年通り、判断に迷う問題も幾つかあり、かつ説明問題も例年通り。化学に関しては難易度は医学部受験者であれば標準的であるが、時間的には厳しい印象である。7割程度の得点率をキープしたいところ。
AO入試である藤田みらい枠入試に関しては大学側が来年から全て高3枠での実施を表明している。今年のように直前での入試変更もあり得るので、情報をきめ細かくみていきたいところである。みらい枠入試の入試傾向が一般選抜の難化易化予測にも通ずる点がある。
◆兵庫医科大学
2023年度は一般A、B方式共に志願者数を前年より増やしている。昨年度は1次試験が連続日程の最後で翌日はどこの試験もないという損な日程だったが、今年度は連続日程の真ん中で受けやすくなったことが影響していると思われる。
今年の出題を見ると数学、英語、化学を量、質ともに大きく受験生の負担を軽減した印象である。物理、生物に関しては解ける問題と解けない問題がはっきりしており、例年の問題に近い印象である。また、今年から問題の持ち帰りができるようになったので、受験生にとってはある程度自分がどのぐらいできたか自己採点ができるようになった。
あと、今年から総合型選抜が新設されて二次試験の適性試験では推薦と異なり数学が除かれた。三次試験のプレゼンテーション試験の中で数学的思考力をみる仕組みになっている。今年度、メルリックス学院生から合格者が出ているので、詳細をお知りになりたい方はメルリックス学院大阪校までお問い合わせ下さい。
◆日本大学
N方式のみで1期と2期の2回方式になってから2年目を迎え、2023年度入試の第1期はは200名弱受験者数が減少した。東京女子医科大学と日程が重なったこともあるが、志願者数は一時期より伸び悩んでいる印象である。
河合塾全統模試からのデータによるとN方式のみを採用してから英語、数学を得点源にする生徒の合格率が高まっている。裏を返せば理科が追い付いていない現役生にも十分にチャンスがあるといえる。2023年度入試に関してどの教科も医学部受験生にとっては負荷が大きいものはなく、75%以上の得点率はキープしたい。採点は標準化方式を採用しているので物理、化学での不均衡は生じない。
あと、2023年度入試から新潟県2名、茨城県3名、静岡県3名、埼玉県5名、神奈川県3名の地域枠が新設された。神奈川県枠以外は受験者の居住地区に関係なく出願可能である。但し、合格した場合の入学確約が必要となる。
また、校友子女入試(定員5名)も設けられており、法定血族2親等以内に日大の卒業生(医学部以外でも可)か教職員で日大に勤務されている方がいれば出願できるので、検討する価値はあると思われる。二次試験は面接のみで英語・数学は課されない。こちらの枠は専願になるので注意が必要である。
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◆近畿大学
今年の志願者は昨年より50名程度の増加で1,545名と微増に収まった。東日本の大学との日程が重なってもそれほど大きな影響は受けないが、西日本の川崎医科大学と日程が重なっていた2019年度、2020年度は1,200人~1,300人程度の志願者数であった。今年は獨協医科大学と重なっていたが昨年とそれほど志願者数は変わらなかった。
2022年度入試は数学が大きく難化したが、今年は元に戻った感じがある。最後の図形問題は合否を分けた問題として、新共通テスト対策をしっかりとしていた受験生に有利であった。英語に関しては一時のような専門用語羅列のような偏った問題は姿を消したが、生命系や医療系の題材が多いので、医専でしっかりとそのような内容の訓練を受けないと太刀打ちが難しい問題である。
理科に関しては今年は生物が易しく、物理が難しいという難易度に差が出た印象である。因みに2022年度は生物の方が難しい年であった。ここ数年、隔年現象で生物、物理の難易度の差が変わっている。
◆東邦大学
このところずっと帝京大学、兵庫医科大学と1次試験日が重なっており、入試日程の中盤に日程を設けていることもあり志願者数が減少の一途をたどっていた。2023年度入試から入試日程を2月7日に移動させたことで、上位校の試験日が連続する後半戦に飛び込んできた。受験番号から推測すると今年の志願者は2,700人以上いたようである。昨年の志願者が2,169人だったので大きく増えたことになる。
一般入試に関して英語の分量が多く、極めて高い処理スピードが要求される。数学、理科に関しては難問はほぼ出ずに標準的な出題構成になっている。英語が得意で理数の応用問題にやや難がある生徒にはチャンスがある大学の一つである。
但し、河合塾の統計をみると、合格者のレベル帯が上がっており、東京医科、昭和、国際医療福祉と同水準まで上昇してきているとの見方が妥当である。
あと、面接が個人面接ではなく、MMIであるのとグループ討論であるので、しっかりとした対策を要する。