聖マリアンナ医科大学 教育棟

【2025聖マリ】聖マリアンナ医科大学一般入試に合格するための対策 (過去問分析)

皆さん、こんにちは。
メルリックス学院代表の下田です。

私立大学医学部の入試も中盤戦に突入しました。今回は聖マリアンナ医科大学についてお伝えしたいと思います。

聖マリアンナ医科大学は、2025年度私立医学部一般選抜偏差値ランキングで、32大学中19位となっています。
入試難易度は偏差値64.0となっており、関東地区の受験生を中心に根強い人気を誇る大学です。
今回は「私立医学部偏差値ランキング」ブログの一環として「聖マリアンナ医科大学医学部一般前期入試に合格するための対策」についてお伝えしたいと思います。



目次[非表示]

  1. 1.●聖マリアンナ医科大学一般入試前期(一般選抜)の入試概要
  2. 2.●聖マリアンナ医科大学2024年度前期一般入試の受験者数・合格者数
  3. 3. ●聖マリアンナ医科大学一般入試前期の英語の特徴
  4. 4. ●聖マリアンナ医科大学一般入試前期の数学の特徴
  5. 5.●聖マリアンナ医科大学一般入試前期の化学の特徴
  6. 6.●聖マリアンナ医科大学一般入試前期の物理の特徴
  7. 7. ●聖マリアンナ医科大学一般入試前期の生物の特徴
  8. 8. ●聖マリアンナ医科大学一般入試前期の小論文の特徴
  9. 9.●聖マリアンナ医科大学一般入試前期の面接の特徴
  10. 10. ●まとめ
  11. 11.●2025年度 私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング
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●聖マリアンナ医科大学一般入試前期(一般選抜)の入試概要

2025年度聖マリアンナ医科大学医学部の一般前期入試は、一次試験が2月6日(木)、二次試験が2月15日(土)または16日(日)で実施予定となっています。
試験会場は一次試験が横浜(パシフィコ横浜ノース)、二次試験は本学となっています。

2024年度入試より、一次試験日を後ろ倒しにしたため、私立医学部受験生にとっては前期入試の天王山のような位置づけになっています。
一次試験の合格発表日は2月12日(水)、二次試験の合格発表日は2月20日(木)になります。

聖マリアンナ医科大学の一次試験は、数学(90分/100点)、英語(90分/100点)、理科2科目(150分/200点)です。
全科目記述式ですが、数学および物理は一部穴埋め、英語は一部マーク式が併用となっています。各科目には基準点を設けており、1科目でも基準点に達しない場合は不合格となるので、注意が必要です。

●聖マリアンナ医科大学2024年度前期一般入試の受験者数・合格者数

2024年度入試では、募集人員約75名に対し、志願者が3,210名、そのうち2,892名の方が一次試験を受験し、488名の方が一次試験に合格しました。
一次試験合格者のうち、二次試験を受験した方は335名でした。

二次試験の辞退者が増えた要因として、入試日程が後半になり、二次試験日までに他大学の合格を勝ち取った受験生が辞退したためであると推察されます。

こうした受験生の動向もあり、正規合格者数は定員通りの75名、繰上げ合格者の数も減少する結果となりました。*

*メルリックス学院調べ


●聖マリアンナ医科大学一般入試前期の英語の特徴

聖マリアンナ医科大学の英語は、2021年度以降大問3問で構成されており、大問1、2が長文読解、大問3が短文で与えられた状況を説明する文を選択するものです。

2024年度からはメール文の状況を説明するものが1問追加されました。
解答は記述式とマーク式の併用で、試験時間は90分です。

大問1では、実験・研究や現象の内容を説明する記述問題が出題されました。
2024年度入試では以前よりも記述数が減少していましたが、100字程度で記述させる問題は変わらず出題されました。

問題量に対して時間はある程度あるため、記述の解答を含め、精度の高い答案作成能力が求められます。


●聖マリアンナ医科大学一般入試前期の数学の特徴

聖マリアンナ医科大学の数学は、大問4問で構成されており、記述式と穴埋め式の併用で、試験時間は90分です。

大問1は小問集合で、2021年度以降3問、または2問出題されています。
大問2から4は誘導形式ですが、大問4では毎年証明問題が出題されており、2024年度が整数、2023年度が格子点とベクトル、2022年度が数列から出題されています。

問題のレベルとしては、一見変則的に見えても標準レベルの問題集によく載っている解法で解ける素直な問題が多く、暗記ではなく理解しているかが試されている出題となっています。

●聖マリアンナ医科大学一般入試前期の化学の特徴

聖マリアンナ医科大学の化学は、2021年度以降は大問2問で構成されており、解答は記述式です。計算問題は毎年出題されており、解答の過程を書かせる問題も出題されています。

2024年度入試では、描図問題が出題されませんでしたが、それ以前は毎年出題されています。その他の論述問題も頻出なので、対策が必要です。

試験時間に対して問題量は少なく、解答スピードはあまり要求されないと言えます。
出題される分野は幅広いので、満遍なく抑えておく必要があります。近年は易化傾向にあるため、高得点勝負となってくるでしょう。

●聖マリアンナ医科大学一般入試前期の物理の特徴

聖マリアンナ医科大学の物理は、大問5問で構成されていて、記述式と穴埋め式の併用です。

例年、大問1番は空欄補充の小問集合が出題されています。波動、力学、電磁気の出題頻度がやや高いです。ほぼ全分野にわたって出題されるので、苦手な分野ややり残した分野はなくしておくことが重要です。

大問2番以降は解答過程も求められる記述式の問題が主に出題されます。
出題分野の偏りなく、原子分野からも毎年出題されているのが特徴です。

全体的には標準的なレベルの問題が出題されています。
化学とは対照的に、試験時間に対して問題量が多いため、解答する問題の見極めが重要となります。

●聖マリアンナ医科大学一般入試前期の生物の特徴

聖マリアンナ医科大学の生物は、大問3問で構成されており、解答は記述式です。
出題内容は論述問題、計算問題、描図問題、正誤問題と解答形式が多様で、分量も比較的多いのが特徴です。

例年、知識問題と実験考察問題がバランスよく出題されています。
問題は標準レベルですが、出題範囲が幅広いこと、複数分野にまたがる問題が出題されることを考えると、分野間の関連性に注意し、体系的に整理された知識が必要になってくるでしょう。

加えて、論述問題の練習も不可欠です。論述問題は大問のテーマ、文章の論点、設問の意図などを考えて答えを導かなければなりません。


●聖マリアンナ医科大学一般入試前期の小論文の特徴

聖マリアンナ医科大学の小論文は、60分で実施され、50点の配点があります。

例年、資料文型で「タイトルをつける」「説明する」「設問要求にしたがって意見を述べる」という形式でした。
しかし、2023年度入試から出題形式に変化があり、2024年度入試では、グラフを初めとした数的データを扱った問題が出題されています。

字数も800字~1000字となっているため、小論文を書くことに慣れておく必要があると言えます。

●聖マリアンナ医科大学一般入試前期の面接の特徴

聖マリアンナ医科大学の面接は、受験生1名、面接官3名の個人面接で15分~20分程度行われます。

面接はある質問に対して答えると、面接官はそれに対してかなり深く掘り下げて聞いてきます。
面接も小論文同様に50点の配点があり、場当たり的な回答や抽象的な回答では通用しないので、しっかりと練習しておく必要があります。


●まとめ

今回は、聖マリアンナ医科大学一般選抜前期入試について見てきました。2024年度の過去問、2025年度の入試傾向について、科目ごとに予想してまいりました。

受験生のみなさんには、直前期の学習にお役立ていただき、あるいは、現役生のみなさまは受験までのスケジュールを立てる際に、熟読していただいて、万全の備えをはかっていただきたいと思います。

聖マリアンナ医科大学の2025年度入試について更に詳細な情報や、直前予想問題についてお知りになりたいかたは、2/5(水)に入試前日予想セミナーを、メルリックス渋谷校で実施しますので、ぜひこちらにお越しください。

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●2025年度 私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング

2025年度版【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載している「入試難易度ランキング」は以下のようになっている。(ガイドP.46に掲載)


大学名

入試難易度
1位

慶應義塾大学

72.5
2位

東京慈恵会医科大学

70.0
3位

日本医科大学

69.0
3位

順天堂大学

69.0
5位

自治医科大学

68.5
5位

東北医科薬科大学​​​​​

(A方式)

68.5
5位
国際医療福祉大学
68.5
5位

関西医科大学

68.5
5位

大阪医科薬科大学

68.0
10位

産業医科大学

67.5

11位
昭和大学

66.5

11位

東京医科大学

66.5

13位

東邦大学

66.5

14位

東北医科薬科大学

(B方式)

65.5

14位

日本大学

65.0
16位
近畿大学

64.5

17位
兵庫医科大学

64.5

17位
藤田医科大学

64.5

19位
帝京大学
64.0
19位
東海大学
64.0
19位
東北医科薬科大学(一般)
64.0
19位
聖マリアンナ医科大学

64.0

23位
北里大学

63.5

23位
杏林大学
63.5
23位
福岡大学

63.5

23位
愛知医科大学

63.5

27位
岩手医科大学

63.0

27位

​​​​​久留米大学

63.0
27位
埼玉医科大学
63.0
27位
金沢医科大学
63.0

31位

獨協医科大学
62.5

32位

川崎医科大学
61.5
32位
東京女子医科大学
61.5

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下田
下田
医学部専門予備校メルリックス学院名古屋校の校舎長として、日々、受験生の担任指導にあたり、面接指導の講師としても教壇に立っている。医学部受験情報を提供するセミナーでは、最新の医学部歯学部受験情報を分析し、セミナー講師として明快な語り口で解説していくことで保護者の皆様の人気を博している。医学部受験指導歴はメルリックス学院名古屋校の前身である医学部予備校DDPの時代から10年以上。若手ながら豊富な指導経験を生かしいて、受験生指導に向き合っている。

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