この時期に注意すべき、学力差の『逆転現象』とは?|メルリックス渋谷校より
こんにちは。メルリックス渋谷校の合格請負人の川村です。
肌寒さを感じる日々が増してくると共に、いよいよ受験シーズンが近づいてきたなと身の引き締まる思いですが、一部の生徒の皆様は、既に総合型入試や推薦入試対策として一般入試より一足早い段階で最後の追い込みの時期に入っているかと思います。
また一方で、本年度の一般入試において着実に合格を勝ち取るために、一般入試の過去問や実戦的な問題を解き始め、各大学との問題相性を確認しながら受験校選びや弱点分野の総整理を実行している生徒さんも多くなってきた時期かと思います。
目次[非表示]
追い込み時期に発生する『逆転現象』とは?
そのような実戦的な力を身に付ける学習を進めていく時期に、毎年サポートしている生徒さんに気を付けてもらいたいとお伝えしていることは、模試や普段の校内テストではなく、入試本番で合格点を勝ち取るための勉強に切り替えて準備が出来ている生徒さんとそうでない生徒さんで学力差以上の点差が生じ、逆転現象が起こるケースが毎年のように存在しているということです。
極端な事例ですが、過去に私がご担任をさせていただいていた生徒さんの中でも河合塾の全統模試等で偏差値80近くを取っている生徒さんでも最終合格まで届かず、逆に偏差値50台の生徒さんが逆転合格をしていることが現実として起こっています。
『逆転現象』が発生する要因
圧倒的な知識量や思考力の差があるにもかかわらず、このような逆転現象が起こる要因には様々な要素が挙げられますが、とりわけ入試に対する捉え方(メンタル面)の差が大きく影響していると省みています。
この捉え方(メンタル面)の差は、よくたとえ話として挙がる≪コップに半分水が入っているときに、半分も入っていると思うか、半分しか入っていないと思うか≫といった捉え方の違いより生じていると私は考えます。
「修正能力」の盲点
上記の事例で言えば、模試で偏差値80もありながら合格を勝ち取れない生徒さんは、点数を取れず悔しいと思い、修正する力は相対的にものすごく高いのですが、それが行きすぎてしまい、本番の試験で思い通りにいかない場面で混乱状態に陥り、今自分が出来ることすべきことにフォーカスが当たらず、雑念ばかりがよぎってしまい、得点の最大化に至っていないのだと思います。
逆に、偏差値50台の生徒さんでも、どんなに準備をしてきた人でも誰一人として本番において全てが思い通りにいくことはないのでといった意識で、合格という最優先の目標に対し、等身大の自分を捉え、今の自分が変えられることのみに集中して準備する事が出来る生徒さんはこういった泥沼に入り込むことなく、失敗は成功のもとの考え方で、日々何を優先して取り組むべきかというところにすぐ着眼点を変更でき、入試本番でも自分のできることの最大化をはかることができるのだと思います。
この時期に注意すべきこと
つまり、誰しも必死に合格を目指して日々の学習に取り組んでいるため、成果としての合格が喉から手が出るほど欲しくなり、不安の感情が常々隣り合わせに存在するのは当然ですが、不安を客観視できていないと、周りにも吐露せずに不安を解消しようと勉学に更にのめり込み、どんなに頑張ってもリスクがなくなることはないので、消えない不安に対しての不安が更に増幅していき、周りの声が余計に届かなくなる悪循環に陥り、最終的に本番で本来の力を出しきれない危険性があることをまず認知することが肝要だと思います。
捉え方を変えるだけとはいえ、受験生として毎日目一杯の学習を進めながら、一方で客観・俯瞰的な視点を持ちながら、メンタル面で自身を律することは決して簡単なことではありません。ですので、メルリックス学院の教務・講師陣一同は、学力の向上は勿論ですが、メンタル面のサポートにも常に気を遣うようにさせていただいています。
プレーヤーである生徒さんとご家族や先生方、教務スタッフなどのサポート陣が一致団結して生徒さん自身が正しいメンタリティで試験に臨めるようサポートすることも受験合格への大きな要因となると信じているからです。
《 大学別 推薦プレテスト 続々と開始しています!》
各大学の推薦入試の傾向を掴むための「推薦入試プレテスト」が続々と開始されています。希望大学の推薦入試の傾向を掴み、本番に向けての自信をしっかりと構築しながらも、不安な分野もしっかりと認識し、直前までやるべきことをやり抜いて本番に備えましょう!