東北医科薬科大学医学部が初めて総合型選抜を実施【2024.07.31一部変更】
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
東北医科薬科大学は「東北の地域医療の未来を支える人材育成」を建学の使命として、2016年に東北薬科大学を母体として誕生しました。設立から8年が経ち、これまで一般選抜と共テ利用で医学部受験生を選抜してきましたが、2025年度から新しく総合型選抜を実施することになりました。
A方式・B方式・一般枠で定員100名を募集
東北医科薬科大学医学部には【修学資金A方式】【修学資金B方式】【一般枠】の3つの入試区分があります。一般選抜でA方式35名、B方式20名、一般枠40名を募集し、共テ利用で一般枠5名を募集しています。
当初は一般選抜のみで定員100名を募集しており、2022年度から共テ利用が導入されました。これまで学校推薦型選抜・総合型選抜は行われてきませんでしたが、2025年度入試から総合型選抜で20名を募集することになりました。
出願資格は5浪までに変更、評定平均3.8以上
総合型選抜は【東北定着枠】として20名を募集します。全国どの居住地からでも受験できますが「東北5県(青森県・秋田県・岩手県・山形県・福島県)の地域医療に従事する強い意欲を持つ者」を募集します。入学後は東北5県のいずれかの修学資金枠に必ず応募する=卒業後は一定期間東北に残ることが出願条件となります。
出願資格は高校を2025年3月に卒業見込みの者、または2020年3月以降に卒業した者となっており、卒業後5浪までは受験できます(変更になりました)。評定平均3.8以上、高校で数学Ⅲまで(新課程履修者は数学ⅢCまで)と理科2科目を履修していることが必要です。もちろん専願であり合格したら辞退できません。
試験科目は英語・数学・理科の小論文
試験科目は英語小論文・数学小論文・理科小論文がそれぞれ70分100点、さらに面接20分と書類(自己推薦書・推薦書・履歴書および活動実績書・調査書など)も点数化されるとのことです。
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自己推薦書は800字程度で「医師として将来東北地方に貢献する意欲、本学を選んだ理由、在学中の学習目標について述べてください」とあります。他者による推薦書は600字程度で「高校教員等による本人の学習および活動実績を評価できる者(近親者以外)が作成してください」とのことで、こちらも想定の範囲内です。
もちろん、自己推薦書および(他者)推薦書では東北の地域医療にどう貢献するかを書く必要があるでしょうし、面接でそのことをアピールしなければいけません。東北以外の出身者であってもそれだけで「差別」されることはないでしょうが、縁もゆかりもない地域の医療に貢献したいのであれば、より「説得力」のある理由が求められます。
いずれにせよ、今後の進学相談会やオープンキャンパスでさらに詳細が発表されるかもしれませんので、引き続き情報を追いかけていきたいと思います。
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