国公立大学医学部医学科推薦入試（学校推薦型選抜）について～中部圏・前編～

皆さん、こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤です。

2024年度入試においてメルリックス学院名古屋校の生徒で名古屋市立大学中部圏活躍型入試において4名の方が合格されました。
メルリックス学院では国公立大学医学部医学科、私立大学医学部医学科問わず、受験資格がある方には積極的に推薦入試、もしくは総合型選抜を教務の方からご提案させていただいております。

今回からシリーズで国公立大学医学部医学科推薦入試についてご紹介させていただきます。
概要につきましては比較的容易に調べられることができますが、二次試験におきましては情報を集めるのが困難な部分も多分にありますので、二次試験の内容についても厚く見ていきます。

より詳しい、私立医学部分析を知りたい方は、以下の個別相談会までお越し下さい。

●名古屋市立大学医学部医学科推薦入試

詳細は朝倉情報副センター長が作成した下記のページからご覧になれます。
https://melurix.co.jp/blog/info/medical/c727
 
名古屋市立大学医学部医学科の推薦入試は評定平均が関係なく受験できる点が最大の特徴です。

◆特徴について

【特徴１】

中部圏活躍型入試は評定平均が不要
他に評定平均が不要な国公立大学医学部医学科推薦入試は東北AOⅢ期、福島県立医科、筑波、東京、富山、奈良県立医科、鳥取（地域枠、特別養成枠）、岡山、山口、愛媛、熊本（みらい医療枠）です。

【特徴２】

中部圏活躍型においては中部圏外の高等学校を指定する年度で卒業又は卒業見込みの者であっても、本学卒業後６年間は中部圏内に居住する意思があることを確認書により大学が認
めた者であることが条件であります。中部圏外の方でも受験資格があることがポイントです。

【特徴３】

二次試験内容
地域枠：個人面接試験
中部圏活躍型・高大接続型入試：総合面接試験

◆面接試験の内容について

学校推薦型選抜（地域枠）

個人面接の内容（過去の出題例）
＜個人/20分/面接官３人＞
・部活で何を学んだか
・文化祭などの学校生活について
・成績について
・浪人生活について
・医師にとって学力、体力、優しい心の３つを重要度順に並べて根拠を答えさせる。

 
学校推薦型選抜（中部圏活躍型）

課題論述　（45分）
数学の確率と統計４題
空間図形
国語　ダンスの社会的意義に対する小問3題に答えていく。
 
集団面接（40分）
2024年度入試のテーマは救急車の有料化についての資料が出された。
医療に関する記事は日頃から目を通して考える習慣をつけておきたい。
 
個人面接（25分）
資料を読まされてその内容から質問される。
今年の問題は以下のものである。
医師は科学的治療をおこなうべきであるが、患者側が科学的根拠のない民間療法やセラピーを提案した場合、どうするかという内容の資料。
最初に3分程度で自己PRしてくださいと質問されますので、準備しておいて下さい。

●名古屋大学医学部医学科推薦入試

 
◆特徴について

名古屋大学医学部医学科推薦入試に関しては、評定平均が4.3以上。共通テスト（5教科7科目）。対象は現役生のみであります。定員は12名。
一次審査は、書類と共通テストの得点で20名に絞られます。
評定平均がクリアーしており、共通テストを9割取れる力がある方は是非、トライされてみてください。但し、入学者受け入れ方針で将来、医学研究者を目指す志や学力を確認するとしている点は注意である。各高校からの推薦人数は1名です。

 
◆二次試験の内容

個人面接1回目＜10分～20分＞
・課題（英語の科学論文を読んで）質問に答える
・どのような研究がしたいか　研究者になりたいかは必須
 
個人面接2回目＜20分＞
・プレゼンテーション（10分）（下から一題選択）
自分が研究したいテーマを掘り下げておく
名古屋大医学部医学科の研究内容について調査しておくこと
生物に関する基礎的な内容を準備しておくこと
①    ピーマンと動脈を輪切りにした後、1か所切った時に両方に共通して起こることとその原因。
➁　既存薬を転用して新たな疾患の開発する方法の手法とメリット
②    哺乳類が不老になるために現代医学生理学ができること
　

●岐阜大学医学部医学科推薦入試

◆特徴について

入試方法は一般選抜と地域枠からなり、定員も一般枠は27名、地域枠が28名と推薦入試の定員が多い入試であります。地域枠は岐阜県在住の方か岐阜県の高等学校に通学という制約が加わります。倍率は1.5倍～２倍程度であります。評定が4.3以上ある方には有利な入試形態です。共通テストのボーダーは一般枠：85％程度、地域枠は80％程度であります。

 
◆二次試験の面接試験の内容

岐阜大学医学部医学科推薦入試の面接試験はグループ討論（面接官３名と受験生５名による試験です）一つのテーマが与えられ、５人の受験生でそのテーマに沿って討論する形式です。
司会進行役も面接官から指名されます。
具体的に過去にどのような内容であったかみてみたいと思います。
 
【一般枠】
JAXAの宇宙飛行士に必要な３つの条件が提示され、その条件が医師にとってもあてはまるか討論する問題
デジタルを活用して進歩をもたらしたことの事例集が渡され、自分たちの生活に取り入れることにトライすることの有用性を討論する問題。
 
【地域枠】
訪問診療とオンライン診療の意義について討論し、高齢者の患者にとってのそれぞれの有用性を討論する問題。
※地域枠の受験生は特に岐阜県の医師確保計画の内容はしっかりと頭にいれておきたい。

国公立大学医学部医学科推薦入試（学校推薦型選抜）

☆佐藤代表の著書が1月19日より全国有名書店で発売中☆

『あなただけの医学部合格への道標』メルリックス学院佐藤代表・著
ISBN978-4-7825-3591-2（産学社）

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