後期逆転合格は可能か?―埼玉医科大学の場合―
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
私立医学部の「逆転合格」シリーズ、今回は埼玉医科大学を取り上げます。メルリックス学院では2月29日(木)・3月1日(金)にメルリックス学院渋谷校で後期直前合宿を行います。
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3月4日は4校の後期試験が重なっている
2024年度の私立医学部後期試験は3月2日に3校の一次試験が重なっています。
関西医科大学、昭和大学、そして埼玉医科大学です。
このうち、学力に自信のある医学部受験生は関西医科大学か昭和大学を受けるでしょう。学力に自信がない受験生は埼玉医科大学を選択すると思われます。前期試験のように福岡大学と一次試験が重なっていれば、学力に自信のない受験生を東と西で分け合うことになりますが、後期試験は全国の医学部受験生が一次試験会場である東京流通センターに集まると思われます。
合格のカギは英語
埼玉医科大学の一次試験はオールマークシート方式です。英語70分、数学50分、理科2科目90分と変則的な試験時間になっています。
これは英語が重視され、英語の配点が150点と高かった時代の名残りです。今は英語100点、数学100点、理科2科目200点のフラット型配点になっています。
2023年度の入試結果を見ても、各科目の受験者平均点を見ると、英語だけが飛び抜けて高くなっています。
2023後期 |
2023前期 |
|
英語 |
64.2点 |
63.7点 |
数学 |
30.8点 |
46.0点 |
物理 |
44.5点 |
43.5点 |
化学 |
45.9点 |
41.6点 |
生物 |
54.3点 |
49.5点 |
合計点 |
190.8点 |
197.9点 |
決して英語の問題が易しいわけではなく、メルリックス学院が発行している【私立医歯学部受験攻略ガイド2024】では<標準>レベルとなっています。基本的に試験時間は短めで手早く処理することが求められます。スピード勝負になりますので過去問の対策がしっかりできている受験生が有利になります。
ところが、2024年度の一般前期では大問が1題減って4題となり、これまでのスピード勝負から試験時間いっぱいを有効に使いきることができる分量となりました。
※前期の埼玉医科大学解答速報はこちらからご覧いただけます。
1次合格の目安は約6割
一般後期の一次合格最低点は昨年245点(61.3%)、一昨年243点(60.8%) です。
一般前期の一次合格最低点は昨年251点(62.8%)、一昨年245点(61.3%) です。
問題の難易度・傾向は前期と後期でほとんど変わらず、6割超が一次合格の目安になるでしょう。
一次試験では小論文も行われますが、医学部の英語と小論文の対策をしていれば特別に対策する必要はない問題が出題されます。小論文は段階評価であり、二次試験の合否判定の時に使用されます。
埼玉医科といえば、一昔前は年齢差別が噂されたことがありましたが、昨年は22歳以上の入学者が8人と全体の6.2%を占めています。
メルリックスからも20代や30代の生徒が合格しています。面接でしっかり準備をすれば気にする必要はないと考えています。
メルリックス学院では2月29日(木)・3月1日(金)にメルリックス学院渋谷校で後期直前合宿を行います。