後期逆転合格は可能か?―大阪医科薬科大学の場合―
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
※メルリックスでは後期逆転合格セミナーを東京・名古屋・大阪で開催します。
また、後期直前集中合宿も東京・名古屋・大阪で行います。
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出題傾向は変わらず?
後期逆転合格ブログシリーズ、最後の大トリは入試日程も一番最後の大阪医科薬科大学です。1次試験は3月10日(金)に行われます。ちょうど国公立前期の合格発表が終わった後です。
先日、一般前期の1次試験前日に大阪で『前日分析会』を行いました。その時に出題傾向は例年ほとんど変わらないということをお話ししましたが、やはりその通りの出題でした。ということは、一般後期も近年の傾向を踏襲したものになると思われます。
大医は国公立型の勉強をしてきた受験生や、総合的な学力をつけるべくコツコツ努力してきた受験生にとって力を発揮しやすい入試問題だと思います。逆に関東の私立医学部に多い「スピード勝負・マークシート方式」の問題に慣れている受験生にとっては、戸惑うような出題形式だと思います。
以前、それなりに実力のある渋谷校の生徒が大医を受験して「お呼びでないって感じでした…」と帰って来た時の言葉が忘れられません。
英語の出題形式がほとんど同じであることから、英語が不得意な受験生にとっても対策しやすい大学だと思います。
合格者最低点はきわどい勝負
大医は3年前から細かい入試結果を公表するようになりました。
<2022年度>
1次合格者最低点:250/400点
正規合格者最低点:258/400点
繰上合格候補者最低点:250/400点
入学者最低点:253/400点
<2021年度>
1次合格者最低点:251/400点
正規合格者最低点:256/400点
繰上合格候補者最低点:251/400点
入学者最低点:254/400点
<2020年度>
1次合格者最低点:258/400点
正規合格者最低点:262/400点
繰上合格候補者最低点:258/400点
2020年度の入学者最低点は非公表ですが、例年繰上合格候補者(補欠)は10人前後、実際に繰り上げになるのは2022年度:5人、2021年度:4人と数人です。公表されている最低点から数点のきわどい勝負だということがわかります。
大医の一般後期は一般前期のように、1次合格者と繰上合格候補者を分けて呼ぶことはありません。1次合格者は全員3月17日(金)に2次試験を受けて、3月20日(月)に正規合格者と繰上合格候補者が発表されます。
今年から名古屋会場が廃止され、東京と大阪の2会場のみになりました。ただ、そのことによる志願者数の影響はほとんどないでしょう。学費減額の影響もほとんどないと思います。
「変わらない伝統校の変わらない入試」ですね。